『題名のない音楽会』冨田勲追悼特集に初音ミクが出演

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今年5月5日(木)に他界した作曲家・世界的シンセサイザーアーティスト冨田勲の追悼特集が、7月24日(日)にテレビ朝日『題名のない音楽会』で放送される。

◆冨田勲 画像

番組内では、長年にわたり冨田と親交のあった指揮者の藤岡幸夫氏を迎え、冨田が遺した数多くの名曲の中から、NHK『きょうの料理』や大河ドラマ『勝海舟』、『新日本紀行』のテーマ曲、さらに手塚治虫のアニメ『リボンの騎士』のテーマ曲など、選りすぐりの代表曲をオーケストラの演奏でお届けする。

さらに、番組後半では、晩年の冨田が最も力を入れていたコラボレーション曲として、2012年に初演されたバーチャル・シンガーの初音ミクをソリストに迎えたオーケストラ作品「イーハトーヴ交響曲」の特別バージョンが演奏される。今回はテレビ放送初の試みとして、初音ミクとオーケストラとの共演にARマーカーを用いた画期的システムが導入されるという。ステージ内のあちこちにマーカーが配されており、初音ミクは通常のソリストと同様にステージ袖からやってきて指揮者のかたわらで歌い踊り、さらには指揮者とコミュニケーションをとるさまも映し出される予定だ。

さらにこの日の放送では、冨田が上演を夢見て、他界直前まで創作を続けていた舞台作品「ドクター・コッペリウス」の一部も初演奏・初公開される。今年11月11日(金)・12日(土)に東京・オーチャードホールで世界初演が予定されているこの作品も、「イーハトーヴ交響曲」同様、初音ミクとのコラボレーション作品だ。今回の『題名のない音楽会』では初音ミクは残念ながら登場しないようだが、初演の前に冨田の壮大な構想の一端が明らかになる貴重な放送となる。

▲photo by Yashuhiro Ohara

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