日本を代表するチェリスト横坂源が9月14日に待望の初レコーディング作品をリリース
日本を代表するチェリストの一人である横坂源が、9月14日に待望の初レコーディング作品をリリースすることが決定した。
◆横坂源~画像~
横坂源は、13歳で東京交響楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲共演を皮切りに、最難関として知られる第59回ミュンヘン国際音楽コンクール・チェロ部門で第2位を受賞するなど国際的なチェリストとしてのキャリアを誇っている。
骨太で力強い音色と正確な音程、歌心あふれる演奏が魅力でミュンヘン国際音楽コンクール審査委員長のパメラ・ローゼンベルクに「紛れもない詩人」と称賛された。
演奏活動ともに国内外での活躍をみせる横坂源だが、レコーディングに挑んだのは意外にも今回が初めて。記念すべき初録音のレパートリーに横坂が選んだのはJ.S. バッハ:ガンバ・ソナタ集(第1番~3番)。満を持して“CDデビュー”の決断に至った経緯について、本人からコメントが届いた。
横坂 源コメント
『チェロの曲目はヴァイオリンやピアノに比べて多くはなく、また素晴らしい録音が偉大な芸術家達の演奏を通して多数存在していることから、自らの音を録音するという気持ちを持つことはありませんでしたし、自分の音を残すということに正直抵抗もありました。
2、3年ほど前に、ピアニストの藤井一興さんとご一緒させていただく機会がありました。そこで演奏させていただいたガンバ・ソナタの抜粋が私にとって未知の世界、風景で、かけがえのない体験となり、その頃から藤井さんとガンバ・ソナタをぜひ全曲共演させていただき、勉強させていただきたいという思いを強く抱くようになりました。
そんな中、レコード会社にお声をかけていただき、藤井さんにお許しをいただけたことで、今回録音をとらせていただけることとなりました。
ガンバ・ソナタ3曲というシンプルな故に深遠な世界観を要するプログラムを快くお許しくださった関係者の皆様には心より感謝を申し上げます。また現在サントリーホールディングスからお借りしているロジェリとは12年の月日を共にしてきました。人生の大切な時をこの楽器と共に過ごし、また時に突破し、現在もとても良い関係を築かせていただいています。この素晴らしい名器とバッハの録音に携わらせていただけることに感謝致します』
藤井一興(ピアノ)コメント
『横坂源さんとは二日間にわたり、ご一緒させていただきました。横坂さんのチェロは大変良く響くし、深みもある名器です。そのチェロと彼の卓越した技術および音楽性の相乗効果で、楽曲は一層素晴らしいものとなります。また、彼は常にもっといい音はないか、非常に熱心に探求されており、その姿勢に大変共感しました。時間を経るごとに音色が変わっていったのには、私をはじめ、スタッフ一同皆感嘆しました。非常にいい勉強になりましたし、大変楽しかったです。』
今作で共演を果たしたピアニストの藤井一興とは9月22日(木・祝)に行われる相模女子大学グリーンホールにて、CD発売記念コンサートを行うことが決定している。
ライブ・イベント情報
日程:2016年9月22日
【出演】チェロ:横坂 源 ピアノ:藤井一興
(問)相模女子大学グリーンホール 042-749-2200
リリース情報
横坂 源- Gen Yokosaka -
『J.S. バッハ:ガンバ・ソナタ集』
WPCS-13535 価格:¥2,600(+税)
[第1番 ト長調 BWV 1027]
1.第1楽章:アダージョ
2.第2楽章:アレグロ・マ・ノン・タント
3.第3楽章:アンダンテ
4.第4楽章:アレグロ・モデラート
[第2番 ニ長調 BWV 1028]
5.第1楽章:アダージョ
6.第2楽章:アレグロ
7.第3楽章:アンダンテ
8.第4楽章:アレグロ
[第3番 ト短調 BWV 1029]
9.第1楽章:ヴィヴァーチェ
10.第2楽章:アダージョ
11.第3楽章:アレグロ
ピアノ:藤井一興 / 録音:2016年6月13,14日 和光市 サンアゼリア大ホール