松本隆×秦 基博×クミコ、初タッグで挑む“生涯一のラブソング”
昨年2015年に作詞家活動45周年を迎えた松本隆、今秋デビュー10周年を迎える秦 基博、そしてシャンソン・歌謡曲・オリジナル曲と幅広いジャンルを歌う歌手クミコが初のタッグを組み、シングル「さみしいときは恋歌を歌って」を9月7日にリリースする。
松本隆の46年目第1作となる今作は、若手実力派アーティストの秦 基博に作曲を依頼。歌唱を担当するクミコについては、2000年9月に当時まったく無名だった彼女を松本が発掘し、現在の「クミコ」に改名させ、松本隆プロデュースアルバム『AURA』で再デビューさせた経緯がある。なおサウンドプロデュースは、MISIAや平井堅ら数々の大ヒットナンバーを手掛けた冨田恵一に依頼された。
クミコは、広島平和記念公園にある原爆の子の像・佐々木禎子の物語「INORI〜祈り〜」を2010年に発表し、翌2011年3月11日にはコンサートで初めて訪れた石巻にて東日本大震災に遭遇し被災。支援活動や市民との交流を続けるなど、近年は平和や命に関わる歌を唄ってきたクミコが、今回16年ぶりにラブソングの名手・松本隆と再び原点に戻り、誰もが口ずさみたくなるような“恋歌”に挑戦するという。
なお、今作にて秦 基博は、作曲だけでなくコーラスとしても参加するなど全面的にサポートしている。世代を越えたクリエーター同士の初タッグによる楽曲に期待したい。
今作に対して、3名からそれぞれコメントも届いている。
◆ ◆ ◆
【松本隆 コメント】
「 ラブソングを書こうと思ったのは、クミコという実力派シンガーに、もう一度「恋歌」という歌の原点に戻って欲しかったから。若い時は、恋をして普通にドキドキできたのに、大人になるとそういう機会も減るし、心も錆びて動かなくなってくる。歌はいい潤滑油になるんです。
当時まったく無名だったクミコさんと『AURA』という傑作アルバムを作ったのが16年前。今は底の浅い歌ばかりが蔓延しているので、彼女なら深い歌を歌ってくれると期待しています。
作曲には人気シンガーソングライターの秦 基博を指名しました。彼のメロディーは非常にキャッチーで詞がつけやすい。デモを聴いた時、サビの詰め合わせみたいで、すごく良い曲だと思いました。
歌詞は、はっぴいえんど「朝」、冨田ラボfeat.ハナレグミ「眠りの森」に続く、『松本隆・朝三部作』とも言える作品。「朝」は若いカップルが初めて結ばれた朝。「眠りの森」は、生活の中で慣れあった恋人たちが愛を確認する朝。「さみしいときは恋歌を歌って」は、身体を許してしまった女性の不安と期待の朝をイメージして。前2作は男性目線だったけれど、今回は女性が主人公です。
アレンジは信頼を寄せている冨田恵一。曲もサウンドも風街のDNAを持っている人たちと組みたいというテーマがあって。きっととても上質で心地よい大人のポップスに仕上がると思います。クミコと風街の織りなす世界を楽しんでください。」
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【秦 基博 コメント】
「シンプルで穏やかだけど力強いもの。そんなことをイメージしながら、メロディを書かせて頂きました。
松本隆さんの詞、冨田恵一さんのアレンジ。そしてクミコさんの歌声。
この素晴らしいポップスを織り成す一員になれて光栄です。」
◆ ◆ ◆
【クミコ コメント】
「クミコという名前で唄うようになったのは、2000年のこと。
松本隆さんが全作詞をされた「AURA」というアルバムを発表した時だ。
この短い名前にすることで、再出発の意味を込めた。
すべて、松本さんの提案だった。
それから曲がりなりにも、唄ってきた。
一曲一曲と、水面に置き石をするように、選び唄ってきた。
でも時々、自分がどこに立っているのか見えにくくなることもあった。
そうして今回。
偉大な三人の手から極上の恋歌が生まれた。
作詞が松本隆さん、作曲が秦 基博さん、編曲が冨田恵一さん。
ああ、なんという幸せ。
そういうわけで。
残り時間の見えてきた、十分に大人の恋歌を、力まぬよう唄いたいと思うのです。」
◆ ◆ ◆
さらに新曲「さみしいときは恋歌を歌って」の発売を記念し、9月25日(土)にEXシアター六本木にて<クミコスペシャルコンサート2016>の開催も発表されている。
2016年9月7日(水)発売
COCA-17221 ¥1,204+税
作詞:松本隆/作曲:秦 基博/編曲:冨田恵一
http://columbia.jp/kumiko/
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