【イベントレポート】チキパ、9人で一旦最後のリリースイベントでは山本真凜生誕サプライズも
「以上、Cheeky Paradeでした!」と、最後の挨拶をして、9人はステージを降りる。一方、メンバーがいなくなって、最前列のファンたちが持ち込んだ横断幕を広げ始め、観客は配布されたサイリウムを光らせる。そしてアンコールの声。6月11日は山本真凜の19歳の誕生日。ましてや来月にはLAに行ってしまうということもあって、ファン有志からの申し出により、普段のリリースイベントでは(あとに控える握手会等々のスケジュールもあって)なかなか応じることができないアンコールで、真凜へのサプライズ企画が行なわれたのだ。
アンコールに応える形でメンバーが再びステージに駆け込んでくる。「山本真凜 Happy Happy Birthday」と、自分への横断幕が掲げられていることに気づいた真凜は、「ええっ! マジ? ありがとうございます!」と、嬉しそうに声をあげる。そして、本人以外、みんなアンコールを行なうことを知っていたことが明かされると、「言ってよ!」と一言(もっとも、本人に言ったら怪しまれるので言えるはずがないのだが)。さらに、横断幕にひときわ大きくプリントされている真凜の写真が「めっちゃ可愛い」という話で、ふいにファンから「全部可愛い」という声がかけられると、真凜はファンのほうに向けて拍手。真凜ちゃんご満悦である。
「19歳といいますとラストティーンなので、もう10代は最後ですし、私、もうちょっとで留学するので、日本に帰ってくる頃には20歳を超えてるっていう。大事な年になってくると思いますけど、私なりに全力で頑張りますので、これからも応援してください。」── 山本真凜
もっとも、サプライズということで、アンコールでどの曲をやるかは“Special girl”な真凜は知らされないまま。サプライズが成功して嬉しそうな溝呂木世蘭が「この曲やりましょうか!」と、流れてきた曲は「Happy Fancy Music」。真凜にとってはいきなりの歌唱になったわけだが、そこはチキパの不動のセンター。最後にかっこよく歌いあげて、自身の生誕イベントを印象深いものにした……と、思いきや、本人的にはいろいろと問題があった様子。歌い終わって、「や、すごいありがとうやねんけど、言ってこれ歌う前! これな、これ用のノドがあんねんー。びっくりしたから。でも嬉しかったです。ありがとうございます。」と、どこまでも歌にこだわる、プロフェッショナルな山本真凜であった。
「せっかくアンコールもいただいたし、一旦は最後のリリイベじゃないですか。だからこの曲で終わりたいなって思うんです。」
関根優那がそう言ってタイトルコールしたのは、チキパが初めてリリースしたシングル曲「Cheeky dreamer」(インディーズシングル)。山本真凜が「Cheeky Parade、行くぞー!」とシャウトして、まだ夢の途中の9人は、ステージと観客からのレスポンスを楽しみながら、一旦、現体制最後となったリリースイベントを最後まで熱く、全力で堪能していた。
なお、Cheeky Paradeは、6月4日には横浜プレミアホールにて、<ニューアルバム『Cheeky Parade Ⅱ』発売記念mu-moショップ/S.P.Cショップイベント>を実施(当日販売あり)。また、6月5日には渋谷クアトロで山本真凜と鈴木真梨耶の<壮行会イベント>が開催される。同イベントへの入場は無料。
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
イベント終了後の山本真凜、鈴木真梨耶からコメント
渡辺亜紗美:私かな?(と言いながら近づいてくる)
── うん。違う。
亜紗美:違うかー。(と言いながら遠ざかっていく)
── あらためて、最後のリリースイベントとなりました。メッセージをどうぞ。
鈴木真梨耶:(マイクに覆いかぶさるように)“はい。鈴木真梨耶です。”
山本真凜:近っ。
真梨耶:あー、なんか最近すごい“最後”って言葉を聞いていて、私、“最後”って言葉すごい嫌いなんですよ。なんですけど……寂しさはね、募るものだけど、でも、いつも楽しめて、そして大好きな夜のライブもできて、私は幸せでした。明日、明後日も来てほしいです。
── ですね。
真梨耶:あ、そうですよ。明日の会場はですね、横浜プレミア“ホーム”っていって……。
真凜:プレミアホール。
真梨耶:あはは。プレミアホールっていって、なんかSUBWAYとかも結構あるらしいですよ。近くに。そこ、ドンキもあるんで、『ドンチキパ!』(ドン・キホーテで毎時20分から流れるチキパがパーソナリティを務める店内放送)も流れるんで、ぜひ。あの、ドンキ最近行ってないですよね? 今、まりと真凜流れてるしね。『ドンチキパ!』聴くために、ドンキ行くなら横浜プレミアホールにあるんで。
真凜:(最寄りは)センター北です。
真梨耶:ぜひ。で、明後日は渋谷なんで、もうなんでもあります。109にも行きたいですよね? 三脚持ってね。
── ……ん? 待って! それ、途中から“ファンのみなさんに”じゃないよね?
真梨耶:はい。今は(つ)さんに対して言ってます。
真凜:(爆笑)
── なんで! そんなの記事に書いても仕方ないやんか!
真凜:『……と、言われました。』って最後につけて(笑)。
── 違う! ファンのみなさんへのメッセージ。
真梨耶:ファンのみなさんには、(なぜかちょっと色っぽい声色で)『明日、明後日も会いましょ?』ってことで(笑)。
── はい。真梨耶さんありがとうございました。
真凜:はい。真梨耶がライブのMCでも言ってたんですけど、“いろんなものが最後になっていく”って。そう言ってたのが「あー。確かに」って思って。今日もリリースイベントが最後になってしまいましたし、あと、特典会とかも終わっていっちゃうので寂しいんですけど、また2年後できると信じて、というか、できると思っているので。それを信じて留学頑張りたいと思います。生誕(企画)もしていただいて。嬉しかったです。
── 19歳。どんな一年にしたい?
真凜:19! や、もう19歳で留学して、帰ってきて20歳超えてるので、19歳は今まで以上に変化もあるし、その分、充実した一年になると思います。後悔だけはしないように。留学しても気を抜かずに自分のやりたいことをいっぱいやりたいと思います。