【ライブレポート】モーニング娘。'16 鈴木香音が笑顔で卒業。「最高すぎて、これ以上の感情が見当たらないの。私、すごい幸せものだわ!」
Zukki graduated from Morning Musume'16
That day Morning Musume'16 held a concert at Nippon Budokan. More than ten thousand fans came to the concert and were watching over the Zukki's final performance.
"Awesome! I can't find words to describe my feeling except for awesome. I'm very happy."
After graduating, she hopes to study to have a work related to the welfare.
By the way, just after the concert ended, the first thing she did was to eat a rice ball.
モーニング娘。'16 鈴木香音の卒業公演<モーニング娘。'16コンサートツアー春~EMOTION IN MOTION~鈴木香音卒業スペシャル>が、5月31日に日本武道館にて開催された。
◆<モーニング娘。'16コンサートツアー春~EMOTION IN MOTION~鈴木香音卒業スペシャル>画像、メンバーから鈴木香音へのメッセージ
本公演をもって、鈴木香音はモーニング娘。およびハロー!プロジェクトを卒業し、福祉の道へと進む。泣いても笑っても鈴木のステージを観ることができるのはこの日が最後。誰もが、このモーニング娘。の笑顔印の卒業を祝福し、次の人生に向けて全力で背中を押そうとする気持ちで気合い十分。開演前から日本武道館は熱気で溢れていた。
また、彼女の卒業を見守ろうとしていたのは、ファンだけではない。前日に日本武道館公演を行ない、田村芽実を送り出したアンジュルムや、℃-uteらハロー!プロジェクトの仲間たち。田中れいな、光井愛佳らモーニング娘。OG、さらに最新曲「泡沫サタデーナイト!」を提供した津野米咲(赤い公園)らも関係者席に姿を見せていた。
EDMが武道館を鳴らしてのオープニングナンバーは「One・Two・Three」。大歓声の中で、オーディエンスの爆発寸前な熱量と想いが、勢い良く吹き上がる火柱へと形を変えて、ステージを熱く焦がしていく。さらに「愛の軍団」や「恋愛レボリューション21(updated)」など、観客の興奮をこれでもかと煽る楽曲を並べたかと思うと、最新シングルから「The Vision」で、たおやかなモーニング娘。を披露。アイドルシーンの中でも類稀なる幅広い表現力を持ったグループとしての実力を遺憾なく発揮する前半戦。
鈴木の卒業ということで、会場にはハロー!プロジェクトリーダーの矢島舞美が花束を抱えて駆けつける。そして矢島は、「追伸、卒業してからも、一緒にご飯とか食べに行こうね。お互いいっぱい食べよう」という、矢島舞美と鈴木香音の“ある意味で共通点”でもあるネタも入れ込んだ、鈴木の卒業に寄せてのメッセージを読み上げると、「何食べに行く?」「お肉も好きだし、たくさん食べられるところがいい」「食べ放題に行こう。がんばって、おごるよ。」と、ひとしきり盛り上がる(矢島舞美はその昔、ハワイで450gのステーキとライスをペロリと完食し、ファンが騒然となった)。
もっとも、矢島の手にはもうひとつの手紙があった。「ある方から手紙を預かっているんですよ。」と矢島が言うと、ご飯を食べに行く約束をしてご満悦だった鈴木の顔は、「なにそれ、知らない知らない……」と、一気に怯えた表情となる。
「香音ちゃん、モーニング娘。卒業おめでとう。香音ちゃんの笑顔がたくさんの人達を笑顔にしてきました。私も笑顔をもらった一人です。今、私は英語を勉強していますが、香音ちゃんも夢のために勉強頑張ってね。そして、いつか海外旅行に行こうね。今日はモーニング娘。としてのラストステージをとにかくとにかく楽しんで、たくさんのスマイルを見せてね。」
その手紙とは、2015年末をもってグループを卒業した鈴木の同期、鞘師里保から。今は遠く離れてしまっても鈴木の卒業公演を気にかけていたという鞘師が、矢島に託したものだった。
メンバーがわかれてユニットの形で楽曲を披露するコーナーでは、譜久村聖、生田衣梨奈、そして鈴木香音という同期3人が「乙女のタイミング」を披露。センターステージで、譜久村が鈴木のほうを向いて「大好きで 大好きで 大好き過ぎて」と、ありったけの気持ちを込めて歌い上げた姿に、思わず涙腺も刺激される。
もっとも、そんな同期3人だけのトークパートでは、一昨日に3人でご飯に行った(ただしマネージャーにスケジュールを組んでもらった上で)という話題から、鈴木が「9期の意見が合わないところに友情を感じた」という見解を披露して観客1万人とステージ上のふたりを感心させる(あまり仲がよくない人とは自分に無理をしても意見を合わそうとするため)。さらにスタッフから次の準備ができているというサインが出ているにも関わらず、3人はトークを続行。加入初期の頃に、演出としてKY発言を求められた譜久村に対して、鈴木が「いいよ何でも言ってくれて。」と声をかけたことで、無事にKY発言を行なえた(ものの、見事にスベってしまい、次からKY発言を行なう役回りは生田に振られることになった)という感謝の気持ちを明かした。
ハットや光も操ったメドレーで日本武道館はピークタイムのクラブのような盛り上がりを形作っていく。メドレー最後となる「OK YEAH!」で、Co2も大量に噴射されて、大迫力の光景が目の前で構築されると、オーディエンスは狂喜乱舞。熱狂もピークへと到達する。
「The 摩天楼ショー」からの後半戦は、これまでの興奮も熱狂も全部抱えたまま、終わりに向けて一気に加速度をつけて駆け抜けていくかのよう。日本武道館全体が、パワフルなパフォーマンスと熱いコールで一体となり、激しい盛り上がりに次ぐ盛り上がりで、本編ラストの「Oh my wish!」を迎えたのだった。
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