ポール・マッカートニー「ザ・ビートルズ解散後、うつ状態だった」

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ポール・マッカートニーは、ザ・ビートルズが解散した後、激しく落ち込み、しばらく酒浸りだった時期があると明かした。

◆ポール・マッカートニー画像

ポールはBBCラジオ4のスペシャル・インタビューで、当時の様子をこう思い起こした。「ザ・ビートルズの後、自分は何をすべきか見つけるのは大変だった。どうやってあれに続けっていうんだ? 僕はうつ状態だったよ。君だってそうなるだろう。生涯にわたる友人たちと別れ、自分が音楽を続けるのかもわからなかった。だから、僕は酒に走った」「最初はよかった。そして突然、楽しくなくなったんだ。上手く行かなかった」

そして、当時の奥さんリンダの「しっかりしないと」という言葉に励まされ、ウイングスを結成することにしたという。「僕らはひどかった。いいグループではなかった。“リンダはキーボードをプレイできない”って言われていた。それは本当だった。でも、ジョンだって(バンドを)始めたときはギターをプレイできなかった」「いま考えると、やって本当に良かったと思っている」

ポールはまた、ジョン・レノンが亡くなる前に彼との関係を修復することができて良かったと語り、彼を追悼し作った曲「Here Today」(1982年)についてこう語った。「彼に言わなかったことを考えていたんだ。僕は結構プライベートな人間で、たくさんを開示するのは好きじゃない。なんで、僕が心の奥で考えていることをみんなが知らなければならないんだ? でも、曲はそれを表現できる場所だ。「Here Today」の中で、僕はジョンに“愛している”って言っている。ものすごく酔っぱらっているときじゃなきゃ、そんなこと彼に言えなかった。でも、曲には、そういう感情、そういう深く、ときとしてきまりの悪い真実を挿入することができる」

このスペシャル・インタビューはBBCのロンドンにあるスタジオで撮影され、オーディエンスの中にはファンに交じり、ブラッド・ピット、ポール・ウェラー、ノエル・ギャラガー、ジェイムス・ベイらの姿もあったという。

インタビュー『Mastertapes special: Paul McCartney』は、現在、BBCのiPlayerで視聴できる(日本からも視聴可能)。

Ako Suzuki
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