【イベントレポート】GEM 武田舞彩、初ソロイベントであらためてLA留学の決意語る。「約2年後、武田舞彩の革命を!」

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イベントはついに終盤。「では、最後に締めの……」「ご飯。」「いや、ご飯ではなく締めの挨拶を。」「雑炊で。」と、わざとOKD氏と噛み合わない伸び伸びトークを展開した舞彩だったが、ここで本人へのサプライズが実行に移される。

「ちょっと待ったー!」と、ホールに響く熊代珠琳の声。驚きと期待が入り混じる観客の中を抜け、ヘアドネーションのために人生で初めてショートカットになった毛先を弾ませながら、熊代はステージまで駆け下りてくる。「あれ、珠琳ちゃん、髪切った?」と、舞彩もお約束の言葉を投げて会場を沸かせる。ところが、「今日は、舞彩に手紙を書いてきました。なので、読ませてもらいます。」と、ステージ上で熊代が舞彩のほうを向くと、普通、漫画でしか見ることがない「うわーん」という声とともに舞彩は泣き始めてしまう。「まだ読んでないんで……。」と、OKD氏がツッコミを入れてもお構いなし。しかもその泣き声をマイクが拾い、熊代の声をかき消していく。「ねえ、聞いて聞いて(笑)」「マイクから離して」と、ふたりからツッコまれて、事態は収束に向かった……と思いきや、「大好きな舞彩へ」と手紙が始まった途端に、また大声で泣き始めて、観客は大爆笑。泣いている本人には大変申し訳ないが、やり取りが完全にコントである。

「舞彩とは小学生の時にエイベックスで出会って、そこから合宿があったり、レッスンが一緒だったりして、この娘小さいのに福井からひとりで大阪通ってすごいなって言うのが、最初の印象でした。あと、さっき映像でも流れていたボーカルトライステージでレッスン生の中で、うちらふたりだけグレードが低い日で、めっちゃ悔しかったのをすごい覚えています。でもあの時歌った「大阪LOVER」はすごい心に響きました。
その後は舞彩が名古屋校に行き、大阪校じゃなくなったから全然会わなくなったけど、アイストのオーディションで再会できて、今、GEMとして一緒に活動できているのがホンマに嬉しいです。前よりさらに仲良くなって、今では移動中も隣りにいることほぼだし。ほぼ毎日LINEしたり、オフの時は必ずって言っていいほど遊んだり、ホンマにカップルちゃう?っていうくらい、舞彩と一緒にいるよね。舞彩といると、落ち着くし、年下だけどそんなこと感じやんし、何でも言い合えます。
上京していろんなことあるけど、お互い支えあってきて、心の支えが舞彩でした。そんな舞彩がLAに留学するのはめっちゃ寂しいし、ずっと隣りにいた人が2年間離れちゃうのはホンマに寂しいです。けど、舞彩の熱い気持ち、夢への想いを聞いて、LAで頑張って欲しいと思うし、全力で日本で応援しています。陰ですごい努力していて、GEMのセンターってポジションはうちが思っている以上のプレッシャーがあると思うけど、GEMのセンターは武田舞彩だと私は思っているので、頑張ってLAでいっぱい勉強してきてください。品川のワンマンの時の「EMERGE!!」も、ものすごく心に響きました。
何かあったらいつでも頼ってほしいし、めっちゃ頼ってください。あんま自分の中で溜めこまないように。泣きたい時はいつでも両手広げて待ってるから。ホンマに、舞彩のこと妹と思っています。癒されるし、可愛いし、笑いのセンス抜群で、歌声めっちゃ好きだし。舞彩の全部が大好きです。少しでも舞彩の支えになってたらいいなと思います。
2年後、LAから帰ってきた時の舞彩が楽しみです。機械とかを壊し過ぎないようにほどぼどにしてください。長くなったけど、いつでも味方やし、舞彩のことを大好きだってことが伝わっていればいいなと思います。これからも、珠琳の妹でいてください。いつもありがとう。珠琳より」── 熊代珠琳

10人がライブ前に行なう円陣の写真が掲げられたステージで、舞彩を昔から知っている熊代がGEMを代表して手紙を読み終えると、観客からは一際大きく温かい拍手が送られる。「なんで? なんで?」と、なぜ手紙を書いてくれたのかを幼子のように訊ねる舞彩に、熊代が「なんで? サプライズ!」と言った途端、また大声で「うわーん」と泣き出してしまう。そして、熊代から手紙を渡されると、「これ、壁に貼って、寝る時絶対読む。嬉しい。“秘宝”にします。」と、コメント。“秘宝”にしてしまうと、それはまるで『インディ・ジョーンズ / 熊代珠琳の秘宝』である。もちろんOKD氏から「家宝じゃなくて?」とツッコミが即座に入れられたのだが。

「びっくりした。みんなも私に手紙書いてもいいよ。手紙って残るじゃないですか。ロサンゼルス行った時もみんなの手紙があったら嬉しいので、待ってます。」と、まつ毛を濡らしながら笑顔で語った舞彩。そして最後に、「自分がしたいことをたくさんできたので、自分の中でも思い出になる一日でした。ロサンゼルスに行っても今日のこと思い出すんだろうなって。またこういうイベントができたらいいなって思います。」と挨拶。

歌声とキャラクターで我々をこれでもかと楽しませた武田舞彩初のソロイベントは、笑顔と涙と温かさの中で幕を下ろした。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

終演後・武田舞彩からのコメント

── ソロイベントを終えての感想を。

舞彩:なんか、ずっとソロイベントとかやってみたいなと思っていて。自分ではやりたいなって思っていたんですけど、ファンの人が来てくれないとできないじゃないですか。だから、ファンの人に「ソロイベントとかやったら来てくれる?」って問いかけをして、来てくださるって言ってくれる方が多かったからできたイベントでした。みなさんのおかげでできたので、みなさんに楽しんでもらえるイベントを作っていきたいなって、アットホームにできたらいいなって。

── アットホームであり、武田舞彩の武田舞彩たるものが遺憾なく発揮されたイベントでした。

舞彩:うふふ。ホントですか。よかったです。でもやってみて、ひとりって難しいな、とも思いました。お客さんを盛り上げるのとか。

── さあ、留学前に残るライブイベントは、2回です(6月11日<GEM Premium Mixture 2016 ~3rd Anniversary~>と6月25日<iDOL Street Carnival 2016 6th Anniversary ~RE:Я|LOAD~>)。

舞彩:1月に留学を発表して、4ヶ月経ってて。その時は結構ライブあるから楽しもうって感じだったんですけど、今考えると、あと2回しかなくて。ファンの方に会えるのも2回。なんか、ライブしててすごい楽しいし、このライブが約2年間できなくなるのかって思うと寂しいんですけど、できないものはできないので、この2回で存分に楽しんで、GEM最高!ってなって、留学したいです。GEM最高!ってなります。……でも実感がなくて。メンバーとかも少しずつに私がいなくなる実感が湧いてきたって言ってるんですけど。だから、お互い、いなくなってから実感するのかな。


武田舞彩が読んだ手紙 全文

拝啓 GEMILY 殿
今日はソロイベントに来て下さって本当に有難うございます☆
念願のソロイベントができたのも、皆さんの声のおかげなので本当に幸せです。
今回ソロイベントがきまった時、絶対に皆が楽しかったって思ってもらえるようなイベント作りをしたいと思って沢山考えました。
今日帰りにわたすキーホルダーも、1から手作りで気持ちを込めて作りました。
皆さんが私のために会いに来てくれるのが嬉しくて、私からも何かプレゼントしたくて勝手に作っちゃいました!(笑)

留学を発表してから今は4か月経って、1か月後の6月25日のアイストカーニバルがラストになります。1月のアイストカーニバルで留学を発表した時の皆さんの悲鳴を忘れません。

でも今はほとんどの方が応援して下さって、とっても心強いです!!

皆さんは、私の二年後をどう想像していますか??
今はチャレンジしたいことが沢山沢山ありすぎているけど、でも時間がなくて、中途半端に終わってしまう事が多いです。
でも留学したら時間も多くなるし、学べることも増えるし、凄く成長できると思うんです!!
私は仲間といると甘えてしまうタイプなので、修行という意味でも、独りで生きてく方が向いていて成長できるんだろうなって思います。

今、将来何になりたいの?って聞かれたら、今は1つに決めていません、と答えます。
もちろん大まかな理想像はあります!!
でもロサンゼルスで学べることは、全部学んできて、自分が向いてる、向いてないと勝手に決めず、なんでもトライしていきたいなって思っています。

皆さんには会えなくなるし、見られる機会もほとんどなくなると思います。でも留学から帰ってきた時、みなさんに立派な姿を見せられるように頑張ってきます!!
革命をおこせるような人になってみせます!!
今日すごした1日が、みなさんの思い出の1日になりますように。

みなさん、本当にありがとうございました!!

5.22 武田 舞彩

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