【インタビュー】妄想キャリブレーション、“思いっきり！”“邪念を捨てて”“心を込めて”虜にする新作「ちちんぷいぷい♪」

■言うのは簡単だけど、自分たちもお客さんもみんなが楽しくないと意味がない（雨宮伊織）
■一度見た、一度聞いただけでみんなを虜にさせるようなパフォーマンスができるように（水城夢子）

──もう1曲、カップリングに「妄想プロミネンス」が収録されてます。

桜野：この曲はこれまでの私たちの曲を書いてくださっていた利根川貴之さんの曲なんですけど、落ちサビのところに今までのシングルの表題曲のタイトルが落とし込まれていて。

水城：今の私たちの気持ちにリンクしてる曲だよね。ちょっと不安もあるけど、新たな出発なんだっていう。

胡桃沢：ソニー・ミュージックレコーズさんに所属した今の気持ちを忘れず、初心に戻るという意味の曲になっていると思います。

雨宮：曲調的にはゲームっぽいサウンドが入ってたり、ピコピコしてる感じなんですけど、歌詞は、すごいまっすぐでストレートで、すっと入ってくるので。

胡桃沢：情熱的だよね。

星野：大人青春みたいな。

雨宮：伊織的には、「悲しみキャリブレーション」を大人っぽくしたイメージです。そこから成長した感じです。

星野：私、Dメロが好きで。新しいことに挑戦していくことや、変化していくのが嫌だって思う人もいるかもしれないな。そういう人たちに向けて＜君の目をずっと離さずに見れるかな／君の手をずっと離さずにいれるかな＞って歌ってる気がして。

雨宮：それ、伊織のブログから使われたらしいよ。

星野：そうなの!?　そこは一番まっすぐな気持ちで歌うことを心がけてます。

双葉：今までの曲のフレーズが入ってたり、今の私たちの気持ちを歌詞にしてくださって。「ちちんぷいぷい♪」はSonyMusicRecordsさんに所属してからの第1弾シングルだけど、今までやってきたことも忘れてないし、ここから一緒に進化していこうっていう気持ちがこもってる曲だなと思います。

胡桃沢：これは、私たちが年をとっておばあちゃんに……。

星野：そこまで行く!?

双葉：いや、30歳くらいですかね。

胡桃沢：そうだね（笑）。10年後くらいに歌った時に、今までのことを思い返しながら歌えるような歌詞にもなっていて。

桜野：今の私たちの気持ちを考えて書いてくださった曲だと思うので、10年後にこの曲を歌った時に、今から10年間のことを思いながら歌ったら気持ちいいんだろうなって思ってて。

▲「ちちんぷいぷい♪」初回盤

──今の心境を描きながらも、10年後のことも考えるっていうのはどういうことですか？

胡桃沢：10年後にこの曲に背を向けずに歌えるかどうかは、これからの10年にかかってると思うんですよ。この曲に真正面に向かって歌えるかどうか。この曲に恥じない生き方をしたいし、10年後に自信を持って歌えるように、今を走り抜けたいなって思います。

桜野：この曲を10年後に気持ち良く歌うためにも、目標や夢を叶えていきたいと思ってますし、生きててよかったと思いたいです。あははは。大げさかもしれないんですけど、この活動を、今やっと手に入れた青春をみんなで一生懸命に走り抜けて、10年後に今の気持ちを思い返しながら歌いたいなと思いますね。

──妄キャリが叶えたい目標や夢というのは？

胡桃沢：横浜アリーナをいっぱいにしたいとか、紅白歌合戦に出たいとか、47都道府県ツアーをやりたいとか、具体的な目標はたくさんあるんですけど……。

桜野：その中でも常に、一貫して考えているのは、どんな時でも、どんな場所でも、みんなを楽しませることができるライブパフォーマンスをするということなんですね。

雨宮：どこのハコでやりたいって言うのは簡単だけど、自分たちもお客さんもみんなが楽しくないと意味がないから。

星野：言ってみれば当たり前のことなんですけど、実は一番難しいことでもあると思うので、それを確実にやっていきたいなと思います。

胡桃沢：これから、ソニーさんの力を借りて、幅広い層の方にも聞いてもらえる機会がたくさんあると思います。その機会、1つ1つを大事にして、大きくなっていけるように頑張るのが今の目標ですね。

水城：私たちを知らない方にも、一度見た、一度聞いただけで好きになってもらえるような、みんなを虜にさせるようなパフォーマンスができるように頑張りたいです！

双葉：（満面の笑顔で）うん！

取材・文◎永堀アツオ