【インタビュー】MICHI、「リアリ・スティック」歌唱のコツはED映像の事前妄想「今、由希奈ちゃんは宇宙空間にいるんだろうな…」

■元々ゲータンのメンバーとアニソンを歌っている時にみんなが笑顔で、「私もアニソンを通じて色んな人を笑顔にしたいな」と思った

──BARKS初登場ということで、ここからはMICHIさん自身について伺います。まず……大変失礼ですが「沖縄初のアニソンアーティスト」というのは本当なのでしょうか？

MICHI：私もデビュー後に知ったくらいです（笑）。ほかにもアニメタイアップを持つアーティストさんはD-51さんや7!!さんなどもいらっしゃいますけど、アニソン専門のシンガーとしては私が初めてらしいです。

──沖縄ではオタク活動をされていたということですが、具体的に何をしていたのでしょう？

MICHI：学校で知り合ったオタク女子4人でよく遊んでいました。沖縄の若者言葉でオタクのことを「ゲッター」と言うのですが、それとバラエティ番組の『グータンヌーボ』をかけて「ゲータンヌーボ」略して「ゲータン」と名乗って。それこそ放課後になったら友達の家に行ってマンガを読んだり、遠くのレンタル屋に行って好きなアニメやCDを借りて友達の家で鑑賞しながら叫ぶとか、8時間アニソン縛りのカラオケをしたりとか……そんなことばかりしていました。

──そのころはどんな作品が好きでしたか？

MICHI：こういう質問は、いつもあとで「あれを言うの忘れてた！」ってなるんですよね。(笑)　
今思い出せた順で言うと『ソードアート・オンライン』や『PSYCHO-PASS サイコパス』、少し遡ると『家庭教師ヒットマンREBORN！』や『D.Gray-man』、『銀魂』に『HUNTER×HUNTER』、『BLEACH』といったジャンプ系はもちろん抑えています。少女マンガも鬼みたいに読みましたし、『アポカリプスの砦』や『ワンパンマン』『監獄学園』といったマンガも学校でずっと読んでいました。教科書を盾にしたり同級生を盾にしたりしながらこっそりと。(笑)

──その充実した高校時代からアニソンアーティストとして活動し始めたきっかけは？

MICHI：元々ゲータンのメンバーとアニソンを歌っている時にみんなが笑顔で、「私もアニソンを通じて色んな人を笑顔にしたいな」と思ったのがきっかけです。みんなにも「私、アニソンシンガーになる」って宣言してました（笑）。そしてたまたま縁があって『六花の勇者』のエンディングテーマのオーディションがあったので受けたんです。歌唱オーディションまで進んだのが10人以上いたのですが、課題曲が「Cagayake!GIRLS」（桜高軽音部）と「美しき残酷な世界」（日笠陽子）で。明らかに私の声には合わない2曲でしたけど、それが逆に振り切れてゲータンと一緒にいるときのような気持ちで楽しく歌ったらまさか合格の連絡をいただきまして。

──まさかのスピード感ですよね。

MICHI：そうなんです。そうしてElements Gardenさんにご挨拶に行ったら、打合せの最後に「オープニングテーマも歌ってください」とサプライズで言われて。そうして『Cry for the Truth/Secret Sky』（※TVアニメ『六花の勇者』OP&ED曲）でデビューしました。

──『六花の勇者』は、なかなかミステリ要素が強い、変わったアニメですごく面白かったですね。

MICHI：しかも1クール使ってようやく物語の始まりという。原作を読んでいる立場としては、絶対に2期をやってほしいです！　あんなに気になる終わりかたをして……2期からもっと盛り上がると思うので！

──元々Elements Gardenについてどういう印象を抱いていましたか？

MICHI：水樹奈々さんの曲のクレジットにいつも「（Elements Garden）」って付いていたので、もう「すごい！」って思っていた方々で。まさか自分のMICHIの名前に続いて「（Elements Garden）」と付くことになると思わなかったので、『六花の勇者』で観たときは泣きました。

──Elements Garden関連で特に好きな曲や歌った曲は？

MICHI：そう言えば高校時代はあまり歌いませんでしたね。難しくって歌えないのでカラオケで避けてきて聴くだけ。それを今は歌っていると考えると「自分すごいね」と褒めてあげたくなります（笑）

──憧れていたアニソンアーティストはいますか？

MICHI：EGOISTさんやAimerさんですね。ダークな要素があるアニメが好きで、そういった主題歌を歌うことが多いその2組が特に好きなんだと思います。私もそういった曲を歌えるアーティストになりたいです。