【イベントレポート】嗣永桃子、ハロプロ研修生の<春の公開実力診断テスト>に「“桃”って付く娘って無敵なんだな」
ハロプロ研修生が出演するイベント<Hello! Project 研修生発表会2016 ~春の公開実力診断テスト~>が5月5日に中野サンプラザで開催され、笠原桃奈と清野桃々姫のふたりが得票数1位のベストパフォーマンス賞に選ばれた。
◆<Hello! Project 研修生発表会2016 ~春の公開実力診断テスト~>各研修生の画像、審査員からのコメント
ハロプロ研修生21人が日頃のレッスンで培った実力を披露し、観客を含めてそのパフォーマンスを審査するという毎年恒例のイベント。今回は、普段、研修生にダンス指導を行なっているみつばちまき、歌唱指導を行なっている上野まり子、アップフロントグループのレコーディングディレクター・橋本慎のこれまでの同イベントおなじみの審査員に加えて、ゲスト審査員として清水佐紀(ハロー!プロジェクトアドバイザー)と熊井友理奈が参加。これに司会のまこと(シャ乱Q)を加えたメンバーで、研修生ひとりひとりのパフォーマンスに目を光らせながらも同時に温かい目で見守りつつ、審査が行なわれた(なお、審査員席に入ったまことの代わりに、本編の司会は放送作家のアラケンが務めた)。
一方の研修生たちは、エントリーNo.1の秋山眞緒を筆頭に、セクシーだったり可愛いだったり、制服だったり、ウサギちゃんだったり、トマトだったり、リコーダーだったりとバラエティに富んだセルフプロデュースの衣装に身を包み、自分で選んだ先輩たちの楽曲を緊張しながらも元気いっぱいに披露。自分たちの個性を十分に発揮して、観客を楽しませた。
すべてのパフォーマンスが終了し、観客の投票タイム。さらにスペシャルゲストのカントリー・ガールズと、そしてつばきファクトリーとこぶしファクトリーのステージを経て、結果発表の時が訪れる。ところが、今回は全体的にレベルが上がっていたこともあって審査は難航。「例年になく(票が)割れております。」と、まことが審査状況を語りつつ、発表予定時間を少し過ぎて審査員特別賞と集計結果1位となるベストパフォーマンス賞が発表された。
審査員特別賞に選ばれたのは、Berryz工房「サヨナラ ウソつきの私」を歌った井上ひかる。「井上は大人っぽいチャレンジをして、新たな世界を切り開いた。」と、橋本ディレクターが評すると、井上は、「歌った時に声が裏返っちゃって、もう絶対、賞はないなって思っていたんですけど、獲れて嬉しいです。」とコメントした。
ダンス部門賞に選ばれたのは、トップバッターとして、Juice=Juice「カラダだけが大人になったんじゃない」を披露した秋山眞緒。名前を呼ばれた瞬間、エビ反りのように体を反らせるなど、全身で驚きを表現した秋山に、まき先生は「全身を使って“ダンスが好き”というのがすごく伝わってきて、1番だったのにすごく堂々とパフォーマンスできたということが印象づいたというのはすごい。1番で印象づけるというのは、それだけ本人にエネルギーがないとできないことで、そのパワーをもって、もっともっと上手くなってほしいです。」と激励。秋山は、「もらえると思っていなかったので、めっちゃ嬉しいです。ありがとうございます。」と笑顔を見せた。
歌唱部門賞は、モーニング娘。「Moonlight night ~月夜の晩だよ~」をウサギちゃん衣装で披露した高瀬くるみ。上野先生は「裏声と地声を使い分け、なおかつインパクトを与えるパフォーマンス。ということで、お客様のご支持も多かったということもポイントに加わっております。」と選考理由を語る。高瀬は、「あの、私、正直、(パフォーマンス順が)2番目で。後半の順番がいいなって思ってたので、前半で正直、落ち込んでいたんです。だって、あとから、こんなにいっぱい上手な人出てくるからー。でも、終わったあとに上野先生に裏声を褒めていただいて、それだけすごく嬉しかったのに、賞をいただけるなんて思ってもいなかったので、ビックリして、頭の中が真っ白です。すごい嬉しいです。ありがとうございます。」と、声を震わせた。
最後は、会場の投票で決定されるベストパフォーマンス賞へ。熊井友理奈が「笠原桃奈、清野桃々姫。ふたりです!」と名前を読み上げると、史上初の2名同時受賞に客席からは驚きの声と大きな拍手が巻き起こる。笠原は顔を覆って号泣、清野は自分の名前が呼ばれたことに気づくと、涙を見せながら後ずさりしたり飛び跳ねたりと喜びを表現。そしてふたりは熊井からしっかりとトロフィーを受け取った。
清水佐紀は「桃奈ちゃんも入ってまだ1年なんですけど、あの哀愁感はほんとに桃奈ちゃんにしか出せなかったと思いますし、桃々姫ちゃんも入ったばっかりですけど、最後を飾る、とても素晴らしいパフォーマンスだったなと。このふたりで間違いなかったんじゃないかなと思います。」とふたりを評価。アラケンが「感想を伺っていきましょう。じゃあ、清野さん」と、モーニング娘。'15「冷たい風と片思い」をパフォーマンスした清野桃々姫に受賞した感想を求めると、「えっ、清野さ……ん。」と、自らの名前を口にして、会場から和やかな笑いが起こる。そして清野は、嗚咽をもらしながら、「一番最後ですっごい緊張したんですけど、なんかもう、こんな素晴らしい賞をいただけて、とっても嬉しいです。ありがとうございました。」と語った。
一方、号泣し続ける笠原は、「選ばれるなんて思っていなかったし、いっぱい先輩がいて、私なんかまだ全然……。」と、話したところで、涙で言葉が詰まってしまう。そして、昂ぶる感情を少し落ち着かせて、「こういう場に立てるのは、今まで応援してくださった方とか、一緒にずっと協力して、カラオケに練習に行ってくれた家族とかみんなのおかげなので、とても感謝しています。」と、気持ちを伝えた。
また、まことからは、ベストパフォーマンス賞のふたりは228票の得票で、高瀬は225票と、1位とたった3票差だったことも明かされた。
ここで、スペシャルゲストのカントリー・ガールズを代表して嗣永桃子にもコメントが求められる。ももちは「やっぱ、“桃”って付く娘って無敵なんだな、と。でもほんとにみんな堂々としていて、素晴らしいパフォーマンスだったので、未来のハロプロは明るいなと思ったんですが、まだ、桃の座は私がいるので、居座り続けたいと思います。(観客から「えー!」の声)“えー!”じゃないよ。わかってる、今日はアウェイだってことは!」と、百戦錬磨のトークスキルで会場に笑顔の花を添える。
ちなみに、イベントのラストソングとなった、ハロプロ研修生 feat.カントリー・ガールズの「彼女になりたいっ!!!」では、<でも ちょびっと自信があるのアタシ>のソロフレーズをももちが歌い、これまた観客から大きな歓声と笑い(?)を集めていた。
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
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