【ライブレポート】me-me*が卒業ライブ。「4年間本当に、ありがとうございました」

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AV女優としてのデビュー直後からme-me*としての準備が始まったという神咲詩織は、「明日からはme-me*の神咲詩織じゃなくなっちゃうのがすごく寂しい」と涙を落とす。me-me*に2期生として加入して、誰もが認めるほどに成長した佳苗るかは「マネージャーさんに自己紹介してもらっていたのが、今や、名乗れるようになりました。」と、最後までその不思議キャラ全開でみんなの涙を誘う。同じく2期生の波多野結衣は、「みんなの中では一番子供っぽいところがたくさんあって、みんなとぶつかったことも、喧嘩したこともあります。でもそのお陰で信頼しあって。波多野結衣としての人生の中で、すごい大事な3年間でした。」と、me-me*の一員になれたことへの感謝の言葉を語る。

「2期生が入って、しっかりしようと思って、泣くのをやめた。」と強がるMaikaは、涙を浮かべながら、それでも笑顔で、これまでのme-me*の歴史を振り返る。

「私たちはこのライブが終わったら、me-me*じゃなくなります。me-me*っていう時間は、あとちょっとだね。me-mer*のみんなにも卒業証書を渡したのは、前に進んでほしいからです。卒業して、明日からの人生をもっともっと、キラキラしたものにしていってください。」── Maika

そしてこの日はもう1曲。関係者以外の誰もまだ聴いたことがない、Maikaと神咲詩織が作った、me-me*からの感謝の気持ちを込めた新曲が式の最後に披露される。タイトルは「me-me* ~ヒトからヒトへ伝える愛~」。

波多野結衣が涙を我慢して声を震わせながら歌い始めると、Maikaがそっと背中に手を回す。4人は会場に足を運んでくれたひとりひとりに手渡すかのように、心をこめて歌いあげる。4年前と比べると、格段に成長し、表現力を増したその歌声が、想いが、最後の瞬間に向けて、会場をゆっくりと満たしていく。そして、フロアからは大きな拍手が送られたのだった。

「4年間本当に、ありがとうございました。」


そう言って、ステージから消えていったme-me*。会場のスクリーンには披露されたばかりの「me-me* ~ヒトからヒトへ伝える愛~」とともに、4年間の活動を振り返るスライドが上映される。誰もが退場することなく、これまでのme-me*の足どりを思い出すように一枚一枚を眺めて、4年間の歴史をあらためて胸に刻みこんでいた。

……ちょうどその頃。

ステージ裏では、今まで堪えていた感情と涙を一気に吐き出すように、座り込んで、立てなくなるほどに声を上げて号泣する4人の姿があった。それは、スタッフ誰もが声をかけることを躊躇してしまうほど。“壮絶な光景”と表現するのがもっとも的確かもしれない。

しかし、4人にとって、それほどまでに本気で、真剣に向き合った、かけがえのない4年間。記者にとってその光景は、彼女たちのme-me*が、活動にピリオドを打ってしまったという事実を突きつけられた、そんな現実に直面した瞬間でもあった。

なお、me-me*を愛し、その活動に情熱を注ぎ続けたリーダーのMaikaは、me-me*が終了したこの日、AV女優業からも引退した。


text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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