街全体が音楽好きで溢れる日、<Record Store Day>
2016年4月16日(土)朝9時30分、音楽好きのための1年に1回の祭典<Record Store Day>当日のタワレコ渋谷前には、10時の開店を待つ人の列ができていた。2016年<Record Store Day>に参加した渋谷界隈のレコードショップ前は、タワレコ渋谷に限らずどの店舗でも行列ができていたようだ。
◆<Record Store Day>画像
<Record Store Day>は毎年4月第3土曜日に世界同時開催されるアナログレコードの祭典で、この日に合わせてリリースされるアナログレコードが一挙登場、店舗でしか購入できないレコードがこの日に数多く登場する。音楽好きにとって、この日は週末の朝から行列をなす楽しいお祭りでもあるのだ。
店舗スタッフによる行列のサポートが行われている傍らで、街は活気にあふれ出し、興味津々にその様子を自撮り棒で写真に収める外国人観光客や、興味を示す通りがかりの若者などで、あたりはライブ会場前のような人だかりとなっていた。
開店と同時に、限定商品が並べられた一角は、黒山の人だかりとなった。タワーレコード渋谷店では、この日のために1階正面入り口入ってすぐのスペースが特設コーナーとなっており、開店前から並んでいた音楽好きたちは迷わずお目当ての限定商品を手にする事ができたようだ。
一方、HMV record shop SHIBUYAでは、入り口近くのコーナーだけでなく、2階スペースにも限定レコードが配置され、一箇所に人が集中しすぎないような工夫がなされていた。店内には多数のスタッフが常駐し声も掛けやすく、お目当てのタイトルについて尋ねると即座に返答が返ってくるのが頼もしい。限定レコードの近くにあるタイトルも思わず手に取ってみたくなるラインアップが目につき、あちらこちらで新たな音楽との出会いがある。
今年の<Record Store Day>では、日清商品が協賛し、3000円以上の購入者に特製トートバックが、5000円以上の購入者には特製スリップマットがそれぞれ購入特典として準備されていた。カップヌードルがデザインされた非常に貴重な非売品だが、各店舗ともなくなり次第終了の特典だったため、午前中で配布が終了してしまう店舗もあったようだ。
一歩街にでれば、<Record Store Day>のショッパーを手にし、バンドTシャツやフェスグッズを身に付けた歩行者が多数目に付いた。まるでフェスやライブを観に来た時のような、ちょっとした連帯感を味わう事ができた。<Record Store Day>は、ただ限定商品やお目当てのアーティストのレコードを手にいれるだけの日ではない、街全体が音楽好きで溢れる特別な一日だった。
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