ポール・マッカートニー、ジョージ・マーティンを追悼

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ポール・マッカートニーが「世界は本当に偉大な人を失った」と、“第二の父”ジョージ・マーティンを追悼した。

◆ポール・マッカートニー、ジョージ・マーティン画像

「親愛なるジョージ・マーティンが亡くなったと聞き、とても悲しい。この偉大な人とは素晴らしい思い出がたくさんあり、僕はそれらを永遠に忘れない。彼は本物の紳士で、僕にとって第二の父のような存在だった。彼は、あの素晴らしいスキルとユーモアでザ・ビートルズのキャリアを導き、僕と僕の家族の真の友人となった。5人目のビートルズと呼ばれる人がいるとしたら、それはジョージだ。ザ・ビートルズに初のレコード契約を与えてくれた日から最後に会った日まで、彼は、僕が知り得たことを嬉しく思う、最高に寛大で聡明で音楽の才能に溢れた人だった」

素敵な思い出が多過ぎて1つを選ぶのは難しいが、ポールは「Yesterday」制作時のエピソードが頭に浮かんだと、こう綴った。「バンドのみんなは、僕がギターを弾きソロで歌ったらどうかと提案した。そうしてみたら、ジョージ・マーティンはこう言ったんだ。“ポール、ストリングスの四重奏を入れたらどうかな”って。僕は“それはないよ、ジョージ。僕らはロックンロール・バンドだ。いいアイディアだとは思えない”って答えた」

「優しく、扱いが上手い偉大なプロデューサーらしく、彼は“やってみよう。ダメだったら君のソロ・ヴァージョンを使おう”って提案し、僕はそれを承諾した」「アビー・ロードでストリングスをレコーディングしたとき、僕は彼のアイディアが正しかったことを知り、興奮した。何週間もみんなに言いまくっていたくらいだ。彼のアイディアが上手くいったのは間違いない。フランク・シナトラ、エルヴィス・プレスリー、レイ・チャールズ、マーヴィン・ゲイほかたくさんの人がカヴァーした、史上最もレコーディングされた曲の1つになったんだから」

「僕は、あんなに立派な紳士と知り合いだったことを誇りに思う。鋭いユーモアのセンスを持ち、自身をおちょくることができる人だった。女王からナイトの称号を授与されたときでさえ、これっぽっちも偉ぶるところがなかった」

「世界は、僕の心とブリティッシュ・ミュージックの歴史に偉大な足跡を残した、本当に素晴らしい人物を失った」

最高峰のプロデューサーの訃報には、ポール、リンゴはじめ、多くのミュージシャン、音楽団体、英国首相から追悼の言葉が寄せられている。

Ako Suzuki
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