福山雅治、独自文字を持たない2つの民族と音楽で交流

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2015年にデビュー25周年を迎えた福山雅治が、“音楽の源流”を世界各地に訪ねるドキュメンタリー番組『福山雅治 SONGLINE~歌い継ぐ者たち~』が、3月25日夜にNHKにて放送される。

本番組は全編4Kで撮影された、複数年に渡る大型企画。上海メディアグループ、SMG Yunji Mediaとの国際共同制作を通じて、日本だけでなく中国でも放送となる。

番組の第1回は「人はなぜ歌うのか?」をテーマに、人類における歌の起源に迫る。

福山が訪れたのは、独自の文字を持たない2つの民族。まずはオーストラリア北部のアーネムランド。オーストラリアの先住民・アボリジニの聖地と言われる場所である。そこに暮らすヨルング族は今でも狩猟採集や移動生活を続けながら、神話やさまざまな言い伝えをつづった歌を大切に守ってきた。


福山は今回、ヨルング族のある家族を訪ね、水道もない伝統的な生活に触れながら交流を深めた。その中で福山はギター1本で歌を贈り、ヨルングの人々は福山のために一族全員(30人)で神聖な儀式を披露、言葉や人種の壁を超えた音楽による交流が実現した。

続いて訪れたのは中国の南西部・貴州省に暮らす少数民族、トン族。トン族はアボリジニと同じように独自の文字を持たないが、自給自足の農耕生活を営みながら、歌で民族の歴史や独自のラブソングを2000年以上に渡って歌い継いできた。2016年2月、福山はトン族の結婚式を訪れ、あるカップルと出会う。2人はずっと歌で互い気持ちを伝えあいながら愛を育んできた事を知った福山。生活のさまざまな場面に深く関わるトン族の歌の世界を体験する。

そして撮影最終日である祭りの日に、村中から300人が集まり福山のためにトン族の合唱、「トン族大歌」の大合唱が行われた。福山はギター1本で自らの歌とトン族とのコラボレーションを試み、大成功。福山の音楽と2000年以上の歴史を誇るトン族大歌による奇跡の共演が実現した。

なお番組第2回は、2016年夏に放送予定。リオデジャネイロでのオリンピック、パラリンピックを前にブラジル音楽のルーツに迫る内容を予定している。

福山雅治コメント

アボリジニのみなさんも、トン族のみなさんも、同じことを言っていたと思うんですが「歌は言葉よりも深く届く」と。文字というものを文明が進化する過程で選ばなかった2つの民族が「音楽が1番伝わるんだ」「1番深いところに届くんだ」その民族が確信を持って、音楽を選んだ。音楽をなりわいとしている人間にとっては非常に感動的でした。

SONGSスペシャル『福山雅治 SONGLINE~歌い継ぐ者たち~』番組概要

第1回 人はなぜ歌うのか?
放送予定:
3月25日(金)夜 10時~ 10時59分
NHK総合
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