【ライブレポート】GEM、定期公演が開幕。「必ず叶えたい夢があります。簡単には崩れません。」

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10人組ダンス&ボーカルグループ・GEMの定期公演<GEM Live Mixture 2016 ~3rd STAGE~>が2月26日、新宿BLAZEにて開催され、彼女たちにとって念願だった新しい試みや、3月23日にリリースされる1stアルバム『Girls Entertainment Mixture』からの新曲「FLY NOW!!」が初披露された。

◆<GEM Live Mixture 2016 ~3rd STAGE~> 昼公演 画像

約1年ぶりとなる定期公演は、6月末予定でロサンゼルスへの留学が決定しているセンター・武田舞彩、そして新体制への移行がアナウンスされているGEMにとって、現体制での貴重な単独公演のひとつ。この日は平日にも関わらず、vol.1ct(昼公演)から多くのファンおよび関係者が会場へ足を運び、そしてフロアを埋めていった。

ライブは、名刺代わりとなるいつもの「Girls Entertainment Overture」、そして1stアルバムと同日となる3月23日にリリースが決定しているシングル曲「Fine! ~fly for the future~」からスタート。開始26秒後の武田舞彩の「Fine!」も、先日行なわれたラゾーナ川崎でのイベント時よりも可愛さが増し、もうそれだけで会場は釘付けとなる。そしてなんといっても体調不良でここ数回のライブイベントを欠席していた村上来渚の復帰。「Fine! ~fly for the future~」イントロのフェイクを舞彩と響かせ、ステージ上で楽しそうに歌い踊る姿を目にしながら(ちなみに彼女はライブ中の激しい振りだったり、一気に熱量を使うパフォーマンス時にこそ、もっとも楽しそうな表情をする)、村上来渚こそがGEMのステージパフォーマンスの要であることをあらためて認識した、というファンもいたかもしれない。いや、もっともそれは再認識するまでもないことなのかもしれないが。


「定期公演、今日からがスタートじゃないですか。だからみんなでリハーサル頑張って、最高のステージにしようとここにやってきたので、今日はみんなで、全力で楽しんで行きましょう!」── 村上来渚

途中に「ウホッ」を挟むという、単独公演らしい遊び心に溢れた自己紹介(伊藤千咲美が気合いの「ウホッ」を聴かせたり、森岡悠(ちゃんまん)は「福岡県出身の19ウホッ」と言って自分でわけがわからなくなったり、小栗かこは「うっほーん♡」とセクシーな吐息を漏らしたり、舞彩が「ウホ田舞彩です。よろしくお願いします。」と、自然に名前を変えてしまったり、らなちんに「 #サバちん 」の声が飛んだり)を経て、「You You You」「Do it Do it」をGEMの特徴でもある人数非固定パフォーマンスで披露。楽曲や演出に合わせてベストなパフォーマンスを発揮するために採られる人数非固定。10人がどんな組み合わせ、ポジションにも柔軟に対応できるというのは、幼いころからダンスやボーカルレッスンを受け、かつ全国で頭角を現してきた実力者で結成されたGEMだからこそといえる。

そしてここで、予告されていた“GEMとしての新しい試み”が披露される。南口奈々はじめ、メンバーがやりたいと常々語っていた「Star Shine Story」を3部構成のコーラスでの披露、そしてメンバーが振り付けを考えたという「Dance Number」。それは、ダンス&ボーカルグループという形態を採用するGEMが、ダンスとボーカルを切り離し、それぞれに特化してのステージ・パフォーマンスをみせる、という試みだった。

ステージ上、緊張の面持ちで並んだメンバーが、ピアノのオケをバックに、視線で合図を送りながら呼吸を合わせ、声を重ねていく。この10人だからこそのハーモニーで紡がれた「Star Shine Story」は、これまでとはまた異なった宝石の輝きを新宿BLAZEに描き出した。

一方の「Dance Number」は、JSDA(日本ストリートダンス協会)のアドバンスレベルの資格を有する伊山摩穂を筆頭に、小栗かこ、平野沙羅、熊代珠琳、そして村上来渚を中心に構成。椅子を用いたセクシーなダンスや、平野が宙を舞うアクロバティックなパフォーマンスでオーディエンスを圧倒した。


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