ポール・スタンレー「音楽の道に進むなら…」
キッスのポール・スタンレーが、ミュージシャン志望者へアドバイスを送った。
◆キッス画像
ポール・スタンレーは『Indiepower TV』のインタビューでこう話した。「走る前に歩くことを学べってことだよ。エレクトリック・ギターの前にアコースティック・ギターを手にしろ。より難しいし、より狭量だ。それは、エレクトリック・ギターをプレイするのに、よりいい基盤となる」
「音楽業界やそれに関連する世界に入りたいのであれば、もし少しでも迷いがあるなら、別のことを探すべきだ。やむを得ない、これしか選択肢はないって状態じゃない限り、音楽に関わるべきじゃない」「何かほかのことをやったほうがいいのかって疑問があるのなら、答えはイエスだよ。そう感じるのであれば、是非ともほかのことを探してくれ」
「いまは昔より大変だ。思いもかけない幸運っていうのは、もうほとんどない。だから俺は、それが君の真の情熱でないのなら、やるなって警告する。ガッカリすることが多すぎるからな。俺らがスタートしたときは、ほとんどのバンドが3枚のアルバム契約を結んでいた。レコード会社は、バンドを育て成長させていた。いまじゃ、シングル出して、それが上手くいかなかったら、さよならだ。だから、シリアスなことなんだよ。音楽に身を捧げたいのなら、やれ。マイナスの面も理解しながらな」
この言葉で思い出したことがある。1989年、まだ不況の中にあった英国でデビュー直前のストーン・ローゼズのメンバーに会ったとき、音楽を始めた理由をこう説明していた。「この街から出るには、ミュージシャンになるかサッカー選手になるしかないんだ」
Ako Suzuki