ザ・ビートルズ、リバプールの経済に毎年137億円貢献

ポスト

多くのザ・ビートルズ・ファンが彼らの故郷、英国リバプールを訪れているのは周知のことだが、それが同市にもたらす経済効果の具体的な数値がわかった。なんと、毎年8,200万ポンド(約137億円)近くにおよぶそうだ。

◆ザ・ビートルズ画像

リバプール市議会は、ザ・ビートルズが同市に与える経済および文化的影響についてまとめた初の報告書『Beatles Heritage In Liverpool And Its Economic And Cultural Sector Impact』を発表した。

それによると、ブラジルや中国などから観光客が急増しており、ザ・ビートルズに関連する経済効果は毎年15%伸びているそうだ。また、同市には2,335件のザ・ビートルズ関連の雇用があるという。

将来の見通しも明るいと考えられているが、報告書には、ザ・ビートルズを目当てに訪れた人々が満足するアトラクションやサービスが得られなかった場合、リバプールの評判が悪くなるリスクがあり、市はザ・ビートルズの遺産をきちんと維持していかなくてはならないと提言している。リバプールには世界遺産に登録されている地区もあるが、リバプール=ザ・ビートルズと考える人は多い。

リバプール市長は、「ザ・ビートルズがこの街に多大な影響を及ぼしているのは、誰もが知るところだが、いま、その実像と、この先我々になにができるのかがはっきりした」とコメントしている。

その一例として、市は、閉鎖中のストロベリー・フィールズを、障害を持つ人々のためのトレーニング・センターに再開発し、観光客も敷地内に入れるようにする計画を立てているという。

Ako Suzuki
この記事をポスト

この記事の関連情報