AppleのiOSアプリ「GarageBand」がメジャーアップデート、DJ感覚で音楽が作れるLive Loopsやバーチャルセッションドラマーを追加
Appleは、iOS用音楽制作アプリ「GarageBand」をメジャーアップデート、iPhoneやiPadだけを使って誰でもDJのように音楽が作れるLive Loopsなど複数の新機能を搭載した「GarageBand 2.1」をリリースした。
iOS版「GarageBand」は世界で最もポピュラーなモバイル向け音楽制作アプリケーション。最新のGarageBand 2.1アップデートの目玉は、音楽を直観的に作れるまったく新しい手段となる「Live Loops」の追加だ。
DJハードウェアコントローラーとドラムマシンからヒントを得たというLive Loopsは、ビジュアル化されたグリッド中のセルやコラムをタップして、さまざまな楽器やサンプルのループをトリガーするだけで、誰でも簡単に音楽が作れる。ループはその場で演奏、アレンジ、リミックスが可能。各々のビートを自動的に同期してテンポとピッチを合わせてくれる。ループはEDM、ヒップホップ、ダブステップ、ロックなどAppleがデザインしたさまざまなジャンルのテンプレートが付属。さらにユーザーが最初から作ることもできる。Live LoopsはiPhone 5、iPhone 5c、iPad(第4世代)以降のデバイスで使用可能だ。
▲さまざまなジャンルを網羅した1200以上のループを使って、カンタンに曲作りができるLive Loops。
もう1つ注目すべきはDrummerの新機能、EDMとアコースティック合計9種類のバーチャルセッションドラマーの追加だ。それぞれ特徴のあるサウンドを、グラフィカルでシンプルなインターフェイスでグルーヴをコントロールしながらプレイさせることができる。
▲9人のバーチャルセッションドラマーは、ドラマーごとに特徴的なサウンドがあり、100万を超えるリアルなグルーブやフィルを生み出すことができる。
さらに最大32トラックまで同時録音が可能(対応オーディオインターフェイスが必要)になったほか、ベースプレーヤー向けにはアンプの種類が追加。GarageBandを使いこなしているユーザー向けにはオートメーション機能、新しいシンプルなEQやコンプレッサーも追加。Audio Unit機能拡張を使えば、他社製の音楽Appでの演奏をGarageBandに直接録音することも可能だ。iPad Proでは一度に表示・操作できるコントロールが増え、再生できる範囲も広くなっている。また、iPhone 6s、iPhone 6s Plusでは3D Touchに対応、ポリフォニックアフタータッチ対応のキーボードのサウンドを3D Touchで演奏可能となっている。なお、いくつかの機能は一部のデバイスのみの対応だ。
GarageBand 2.1 for iOSは容量32GB以上のiOSデバイスに付属するほか、iOS 9以降を搭載する対応デバイスの既存ユーザーに無料アップグレードとして提供される。これ以外のユーザーはApp Storeから600円で購入可能だ。
製品情報
価格:600
リリース日:2016年1月20日
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