コルグからアルミボディの4ボイス・アナログシンセ「minilogue」、音が視えるオシロスコープやシーケンサーも搭載

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コルグは、37鍵のフル・プログラマブル・4ボイス・ポリフォニック・シンセサイザー「minilogue」(ミニローグ)を1月下旬より発売する。

「minilogue」は、37鍵のフル・プログラマブル・4ボイス・ポリフォニック・シンセサイザー。新たに開発されたアナログ・シンセサイザー回路により、ポリフォニック、フル・プログラマブル、そして5万円台という価格を実現している。

スマートなアルミボディに、ステップ・シーケンサーやオシロスコープなどクリエイティビティを広げる多彩な機能を搭載。これまでのアナログ・シンセとは一線を画すユニークでスタイリッシュなボディに、本物のアナログにしか出せない強力なサウンドが詰まっている。


新開発のアナログ・シンセサイザー回路は「minilogue」のために設計されたもの。このクラスではあり得ない4ボイス・ポリフォニックの実現したことに加え、アクセシビリティを追求したパネルインターフェイスを搭載。スピーディにアナログ・シンセシスを行える。構成は2VCO、1VCF、2EG、1VCA、1LFO。オシレーターの倍音を形成する「minilogue」独自のウェーブ・シェイプに、多彩なモジュレーション、ハイパス・フィルターを組み合わせたディレイなど、力強いサウンドと豊かなバリエーションで、まさに本物のアナログ・シンセサイザーを味わえる。

4ボイスを自在に組み合わせて演奏できるボイス・モード機能も魅力の1つ。4音ポリフォニーでコードを鳴らすPOLY、ユニゾンさせて太い低音やリード・サウンドを作り出すUNISON、サブ・オシレーターでベースに最適なMONO、遅延させながらトリガーするDELAYなど、8種を用意。ボタン切り替えひとつでさまざまな効果が得られる。

アナログ・シンセながらプログラムを選択するだけでカンタンに強力なプリセット・サウンドにアクセスできるのもポイント。シンセの知識がなくても、サウンドを選択して好きにノブをいじるだけで音作りが楽しめる。

キーボード演奏が苦手な人にはシーケンサーが強い味方となってくれる。つまみの動きも記録できるモーション・シーケンス機能付きの直感的16ステップ・ポリフォニック・シーケンサーは、オーバー・ダブ可能なリアルタイムREC、鍵盤を順番に弾くだけで打ち込めるステップRECに対応。フレーズ作成やパフォーマンスで活躍する。

サウンドを視ることができるオシロスコープの存在も本機の大きな特徴。有機ELディスプレイで音を電気信号の波形として表示する。昨年末に発売されたiOSアプリ「KORG ids-10」で体験した人も多いと思うが、パラメーターの変化をリアルタイムに反映する視覚フィードバックは、シンセサイザーの原理を理解するのにもうってつけ。見るだけでも楽しい。

外部機器との連携ではスタンダードなMIDI入出力端子のほか、コルグのグルーヴ・マシンと手軽に接続できるシンク端子を装備。volcaシリーズやelectribe、SQ-1などのマシンと接続し、シーケンサーの同期再生が可能だ。

電源は付属のACアダプターを使用。サイズは500 (W)×300 (D)×85 (H) mm、重量は2.8kg。入出力はヘッドホン端子(ステレオ・フォーン)、OUTPUT端子(モノラル・フォーン)、AUDIO IN 端子(モノラル・フォーン)、SYNC IN 端子(3.5mmミニ)、SYNC OUT 端子(3.5mmミニ)、MIDI IN、MIDI OUT端子、USB B端子を備える。


▲2mm厚のアルミニウム・フロント・パネル、メタル・シャフトを備えたポット、ラバー加工でグリップ感のあるノブ、頑強なピンカド材のウッド・リア・パネルなど、こだわりのビルド・クオリティで、スタイリッシュさとタフネスを両立。

製品情報

◆minilogue
価格:オープン(市場予想価格 55,000円前後)
発売日:2016年1月下旬

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