【冬だ一番MAX祭り! その33】「Tacata'」を聴いて「ちょっとこれはどうなんでしょうって言った(笑)」
デビュー20周年を迎えるMAXが、12月23日に3枚組全45曲入りというボリュームのベスト盤『MAXIMUM PERFECT BEST』をリリースした。ということで、MAXの歴史を本人たちに思う存分語ってもらうこの企画『冬だ一番MAX祭り!』。今回は強烈なインパクトで大ブームとなった、あの「Tacata'」。
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(33)Tacata':2013年8月7日 発売
── そして、「Tacata'」です、MAX史に残る痛烈な一曲!
MINA:「CAT'S EYE」の後「Tacata'」? うそー!
NANA:いろいろ楽曲制作はしていたんですけどね。
── 形になったのが「Tacata'」となりました。
NANA:REINAの結婚と妊娠があって、産休になって。美奈子のときにはちゃんとできなかったけど、私たちは受け入れて待っているね、って話をしました。ここで三人でやっていって、ちゃんといい作品があれば大丈夫だろうと思ったんです。それで、制作チームとみんなで焼き肉に行って話し合った時に、当時の担当の方がアイデアを持って来てくれて、「私は、MAXでこれをやってみたい。」って、そこで「Tacata'」を聴かせてくれたんです。
LINA:オリジナルのミュージックビデオを見せられたんですけど、オリジナルが外国人の男性の方だし、すごくファンキーな感じでびっくりして(笑)。でも三人になってもCDがリリースできるっていう状況は嬉しかったです。
NANA:最初は驚いて、ちょっとこれはどうなんでしょうって言ったのを覚えています(笑)。でも「大丈夫です。これをMAXがやるだけでかっこ良くなるんです」って話してくれて。それで、ここはもう任せよう! って、ビジョンがある人に一度委ねてみようと思ったんです。私たちはいろいろやってきたから、また違ったアイデアを取り入れていこうって。
MINA:初めて聴いた時は、もう……。「なんて言ってるの? なんて言ってるの?」っていうすごい衝撃(笑)。
LINA:え!? “笑う門にはタカタ”?って。
NANA:すごい衝撃で、ええ!? って。(膝から崩れ落ちる)
LINA:腰が砕けたみたいなね(笑)。
MINA:あの衝撃は忘れられないですね。今までに受けたことがないような衝撃で、「やばいね、来たね!」っていう喜びがありました。
── とにかく歌詞が面白くて何と言っているのかが気になるというのがポイントになっていますよね。
LINA:中毒性のある歌詞ね。そして、この振りを見てまたたまげて……。日本人と外国の方の感覚が違い過ぎて。日本では絶対にギャグになるでしょうっていうものを、真剣にやるっていうギャップ。
NANA:コレオグラファーの方たちのはかっこ良く見えたんですけど……。
LINA:日本人とは体型も違うから、パーンっと胸もお尻も出てるし、私たちは大丈夫? ってね。
NANA:でも、もうすべてがいい空気になっているから、もうやろう! って。
── ゲイ・コミュニティからの強い支持がありましたね。
LINA:釘付けにしちゃいました?(笑)。
NANA:そのコミュニティの方々からの反応がすごくよかったんですけど、リリースイベントに行くと子どもたちも反応してくれて。いろんな人たちから「あの曲いいね」って言ってもらえて、“人と人繋ぐ魔法みたいな言葉”っていうのが本当で、「Tacata'」いいねっていう声が全国にいっぱい届いたんです!
MINA:あまりお話したことがないような芸能人の方からも「ヤバいね、あれいいね!」って言っていただいて。嬉しかったです。
LINA:「Tacata'」のパワーは今でもすごいです。