【ライブレポート】キュウソネコカミ×忘れらんねえよ、熱き腐れ縁の全力2マン
キュウソネコカミが昨年開催した<試練のTAIMANツアー 2015>より、4カ所目の公演<対バン:忘れらんねえよ>の模様が1月10日にテレ朝チャンネル1『EXシアターTV Live』にて独占放送される。放送を前にオフィシャルからのライブレポートが到着したのでお届けしよう。
◆キュウソネコカミ、忘れらんねえよ ライブ画像
◆ ◆ ◆
先攻は忘れらんねえよ。暗転するフロアの後ろから声が聞こえる。 柴田(Vo,G)「フロアの後ろからぁー、失礼しますー。忘れらんねえよの柴田です。ヤマサキ セイヤー(キュウソネコカミ:Vo,G)、俺ぱくってねぇしー! 今、たまたま思いついたんだけど、お客さんの上歩いてステージに行きたいと思います。集まれー!」ヤマサキ(Vo,G)が『柴田さんが俺の恰好等をぱくってるのでは?』と言っていることを耳にしたらしい。お客さんの上からステージに到着すると、オリジナリティ溢れるやつ考えてみましたと「お願い!」「シェンロン!」(“お願いシェンロン”=キュウソネコカミの人気曲)の大爆笑のコール&レスポンスから、1曲目「この街には君がいない」でTAIMANライブの幕があけた。
柴田「俺は今、めちゃくちゃテンションが高い!なぜなら大好きなキュウソネコカミとの2マン、そしてお前らー、おべっかじゃねーぞ、まじでのりがいい最高だー!もっとあげてくんでよろしくー」、「バンドやろうぜ」「北極星」と続くフロアには強いハンドクラップそして全員の腕が大きく揺れる。柴田「サンキューSEXありがとう! キュウソネコカミ呼んでくれてありがとー! キュウソネコカミとはつきあい長いんすよ。100人とかの小箱のライブハウスで対バンしてて。楽屋で『なかなか売れないっすね』『Mステ出るなん夢のまた夢ですね』『出れる気なんてせーへんですわ』て話をしてて……あれ?あれ?俺テレビで幻見たのかなぁ…出とるやんけー! おめでとう! そんな流れで(笑)後半戦いきます!」よさほいのコール&レスポンスから「ばかばっか」とぶち上げ、再び人の波の上を最大限に活用したパフォーマンスを披露する。
柴田「何回言ってもいいぐらい、あんたら最高! バンド始めるまでこんな最高の場所があるって知らなくて。ライブハウスやフェスとかイベントに出たらあんたらがいてくれるわけじゃない? 今は曲を作ったりした時に、『ライブハウスに来てるやつらに聞いてほしい』ってマジで思うから。あなたたちは自分が思ってる以上に価値があるから。バンドマンはあなたたたちのことをすっごく大切に思ってるから。本当にあんたらが大切で、あんたらが笑顔になるように、ハッピーになるように、もっというと傷つかないように、バンドマンはいろいろ考えてしゃべって、パフォーマンスしてるから。あんたらが本当に大切で……。残り3曲、このバンドが想いを込めて気持ちを込めて大事に育てた歌をあげるから、大切なあんたらにあげるから、どうか受け取ってもらっていいですか!」
「犬にしてくれ」「この高鳴りをなんと呼ぶ」このまっすぐなMCをしっかり受けとめたファンがさらに熱く向かっていく。「いい顔してくれてありがとう!最後になります、忘れらんねえよでした。」ラストの「忘れらんねえよ」の演奏中、柴田が「携帯をサイリウムみたいに振ってみようか!」と叫び、フロアに~忘れらんねぇよベイベー、からっぽの頭から生れてく音楽~の大合唱とともに光が揺れる。キュウソネコカミとお客さんへのあらゆる愛情に満ち溢れた圧巻の熱いライブが終わる。「次はキュウソネコカミだー!」フロアの人の上を再び泳いで消えていく柴田を、フロアにいる全員が最後の最後まで最高の笑顔で見続け拍手を贈った。
「俺の恰好がオリジナルじゃーい! “MEGA SHAKE IT !”」 ヤマサキ(Vo/Gt)の一声で後攻キュウソネコカミのライブが始まる。体力消耗どころか忘れらんねえよのライブでさらにエネルギーを得たように、フロアの勢いは増し一気に爆発する。
一転して、ヤマサキ「いつか本当のお父さんになってこの曲を歌いたいです。」「泣くな親父」、そして「伝統芸能」と様々に踊らせ続けた。
ヤマサキ「柴田このやろー、あいつMステMステって言うてるが、あいつの曲テレビでめっちゃ流れてるやん。「マイナビバイトの歌」、めっちゃええやん。あいつらMステ出たらええよ。でも出るんやったら絶対『サンキューSEX』って言えよ。言わんかったら俺まじファン辞めるわ(笑)」
ヨコタ シンノスケ(Key,Vo)「さっきも演奏後半で『サンキューSEX』忘れて『ありがとう!ありがとう!』って(笑)」
ヤマサキ「忘れらんねえよはその高い壁を乗り越えて、Mステに何度も出るようなバンドになっていくんでしょう。『サンキューSEX』という言葉を卑猥な言葉として受け取られない日本の世の中を彼らは作っていってくれると思います。だって彼らから微塵もエロさを感じないから(笑)とてもかっこいいし、心にくる曲をたくさん持ってる。そして、これだけ向かってきてくれるその姿勢、俺は忘れらんねえよが大好きです。」
続く「DQNなりたい、40代で死にたい。」では、ヨコタ、カワクボ(Ba)、オカザワ(Gt )が、嬉しそうにステージを跳ね回り、『ヤンキーこーわい』の声が六本木の地下に響く。途中、「マイスピリッツを見せたい」とファンに支えられフロアの中央に足だけで立ったヤマサキは、「ライブに来てくれてありがとう。そして今、現実に支えてくれているあなたたちにもありがとう。バンドが売れたら遠くにいくとかしょーもないこと言うやつおるけど、今俺は物理的に近くにいる。近いやろうがー! どこが遠いんじゃー!」ヤマサキらしい最高の形でファンへ想いを叫んだ。そして完全なお祭り会場と化した「KMDT25」、「ハッピーポンコツ」で踊り続けたまま本編が終了した。
ヨコタ「アンコールありがとうございます!サンキューSEX」
ヤマサキ「アンコールは感謝しかないので、魔法をかけて終わりたいですね。みんな心の中に叶えたい願いや夢を思い浮かべてこの曲を聴いてください。結局のところ、この曲を聴いて踏み出すのは、あなたの足です。」
「お願いシェンロン」が始まった。『かーめーはーめーはーー!』全員の力強い腕がステージへ向けられる。「思いやりとマナーをもってお楽しみください。僕らも細心の注意を払ってパフォーマンスします。」と、忘れらんねえよの「ばかもののすべて」がテーマソングになった<コンテスト>にちなんだパフォーマンスも繰り広げられたりと、これでもかと怒涛のエンタテイメントを放ってくる。フロアは、本当に元気玉が見えたかのようなそんな最高潮の向こう側の景色に見えた。
ヤマサキ「今日は俺たちのバカにつきあってくれてありがとう。バンドってずっとうまくいくわけじゃないねん。だからバンドが活動をしている間に、好きなバンドに会いに行くように。忘れらんねえよもいろいろあったけど、あの人らは活動を全然止めない。だから見に行こう。キュウソネコカミだっていつ止まるかわからない。あなたたちには好きなバンドを応援してあげてくれって言いたい。だからキュウソネコカミの「ブルース」を聴いてくれ」 フロアの中でファンに一番近いまま、歌い上げた。
「好きになってくれてありがとう!」ヤマサキの叫びから「ビビった」でTAIMANライブが幕を閉じた。盟友のキュウソネコカミと忘れらんねえよが、もう全身全霊で今日のライブに向かっているのはもちろん、この2マンだからこそという想いのファンが、ヤマサキの言ってきたとおり<思いやりをもって、快適に>最初から最後まで、感情をかき回される夜を最高に楽しんでいた。
■「試練のTAIMANツアー 2015」LIVE直後のコメント ※出演順
■忘れらんねえよ 柴田隆浩(ボーカル、ギター)
──キュウソネコカミとの対バンLIVEを終えた感想をお聞かせください。
「キュウソとの対バンはやりあいですよね(笑)普通の2マンとは違う、特別な何かなんですよね。だから、ぎりぎりまで何をやるか考えます。今日も楽屋でぎりぎりまでLIVEのオープニング用の作業をしてました。それをやりたくなっちゃうんですよね。キュウソが2マンに懸けてる想いっていうのは、はんぱじゃないから。それに呼応するように、俺らも中途半端なことをしたらキュウソに失礼だしおもしろくなくなるし、キュウソのお客さんもがっかりするから。
LIVEを演ったうえで思うのは、「俺、キュウソ好きなんだな。好きなんだなこれは」って。」
──特に今日のライブのこういうところを意識して見てほしい!見どころを教えてください
「“歌と言葉”を特に聴いてもらえると嬉しいですね。僕らいろんなパフォーマンスもやりますし、音もめっちゃこだわって作ってますが、それは何のためかというと歌を聴かせるためなんですね。セットリストの最初は思いっきりはっちゃけて笑かせて、最後の3曲は、もう、きちっと演る。最後の3曲のために演っているっていっても過言ではないぐらいです。なので、“歌と言葉”を聴いてほしいですね。」
■キュウソネコカミ
──忘れらんねえよとの対バンLIVEを終えた感想をお聞かせください
カワクボ タクロウ(Ba)「忘れらんねえよとは腐れ縁というか、忘れらんねえよの変化をずっと見てきたので、この1年間、柴田さん(忘れらんねえよボーカル、ギター)は34歳になったその目で何を見てきたんだろうって思うぐらいライブがすごくよくなっていて、衝撃を受けました。ツアーにも(今日は4本目ということで)慣れてきた気分もあったのですが、改めて気合をいれな対マンにならんなって、相手に失礼になるな、って、そんぐらい良かったです!忘れらんねえよとは、ずっと対マンはっていけるような関係がいいですね。」
オカザワ カズマ(Gt)「今日はツアー4本目なんですが、お客さんを見ていて、段々「こういう風にやってやろう」というか「こう楽しんだらいいんだな」っていうライブの楽しみ方がわかってきてくれている感じ、「曲をいっぱい聴いてくれているんだな」っていうのが伝わってきて嬉しかった。」
ソゴウ タイスケ(Dr)「東京は実は先輩のバンドと対バンする予定だったんですが、ダメになってしまって(笑)。じゃあ、同世代のバンドで、俺らが対バンして刺激を受けられる強敵と言えば、忘れらんねえよしかいないな、と。そんなわけで誘いが遅くなってしまったのにも関わらず、対バンを快く引き受けてくれました(笑)。実際、今日の忘れらんねえよのライブの強さが半端なくすごくて、俺らも引き締まったというか、頑張らなっていう気持ちになりました。」
ヨコタ シンノスケ(Key/Vo)「僕らの今回のツアーは<TAIMANツアー>ということで、相手が強い中なんとかやっていこう、新譜を出したので新譜もやっていこうという感じです。今日はいろんな要素のライブを演ってみたかったんです。僕らの場合だと「おもしろい!見ていて次は何やってくれるんだろう?」という部分が良いと言ってもらえているのでそこを残しつつ、かっこいい(え?嘘!?こんなにかっこよかったっけ!?)感じだったり、エモい(ちょっと感動するような、ちょっとぐっときちゃったかもなぐらいな)感じとか、色々な要素を演ってみたかったんです。それを忘れらんねえよは出来る限り最大に出せる相手で、とても熱い内容になったなと思います。
ヤマサキ セイヤ(Vo/Gt)「忘れらんねえよは、今いちばん対バンしたくない相手です。昔から見てるんですが、忘れらんねえよは“キュウソ”と対バンするとめっちゃ成長するんですよ。今年の夏フェスで忘れらんねえよのライブを数か月ぶりに見たときに、そのライブがめっちゃ強いんですよ。ちょっと前の俺の恰好をもろパクリもしていて(笑)。今日も忘れらんねえよ(の柴田さん)がお客さんの上を行くパフォーマンスも増えていて、「え?ビール買いにいってる」って。俺が考えていたスマホで光を出して振るっていうパフォーマンスも「うわっ!先にやられてる・・・!」っていう(笑)
お客さんを楽しませる、エンターテイメントを考えるフロントマンどうし、バンドマンどうしだったので、今日の対マンは胃が痛かったですね。だから、今日は特殊なことをしようって、今日はやばいぞって、鳥人間も3週間ぐらい前からかなり準備してたんです。対マンツアーの中で一番最後に決まったぐらいの対バン相手だったんですが、キュウソネコカミ一番びびってましたね。忘れらんねえよは素晴らしいLIVEをしてくれて、僕たちもまた成長しました。」
──特に今日のライブのこういうところを意識して見てほしい!見どころを教えてください
ヨコタ シンノスケ「いろんなことをやっているので、どこを見てもらっても楽しいと思います。」セイヤ(ヤマサキ セイヤ)がいろんなことをしているし、人の上であんなことをするやついないし(笑)、ステージの上では俺らも「こんなに動いてるの?」っていうぐらい動いてたりするんで、全部を見て楽しんでください!」
◆ ◆ ◆
『「EXシアターTV Live」Vol.35 キュウソネコカミ×忘れらんねえよ』放送概要
■出演: キュウソネコカミ、忘れらんねえよ ※五十音順
■放送日時 1月 10日(日)午後10時~午後11時(初回)
1月 17日(日)午後10時~午後11時(リピート)
■番組公式HP:http://www.tv-asahi.co.jp/ch/ex_theater/
■チャンネル:テレ朝チャンネル1
※スカパー!(ch.298)、プレミアムサービス(ch.611)、プレミアムサービス光(ch.611)、ひかりTV(Ch.556 )、J:COM(Ch.755)またはケーブルテレビでご覧いただけます。→視聴方法 http://www.tv-asahi.co.jp/ch/method/
<当日のセットリスト>
※放送内容は当日のセットリスト通りではございません。
■忘れらんねえよ
1 この街には君がいない
2 CからはじまるABC
3 体内ラブ~大腸と小腸の恋~
4 バンドやろうぜ
5 北極星
6 ばかばっか
7 寝てらんねえよ
8 ばかもののすべて
9 犬にしてくれ
10 この高鳴りをなんと呼ぶ
11 忘れらんねえよ
■キュウソネコカミ
1 MEGA SHAKE IT !
2 ファントムヴァイブレーション
3 GALAXY
4 ビーフ or チキン
5 泣くな親父
6 イマジネンス
7 伝統芸能
8 たまにいるタラシくん
9 適度に武士道、サムライBOYS。
10 NEKOSAMA
11 DQNなりたい、40代で死にたい。
12 何も無い休日
13 KMDT25
14 ハッピーポンコツ
<アンコール>
15 お願いシェンロン
16 ブルース
17 ビビった
出演バンド ライブスケジュール
1月 9日(土)千葉県 千葉LOOK w/東京カランコロン
1月10日(日)埼玉県 Livehouse KYARA w/LEGO BIG MORL
1月23日(土)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO w/Theピーズ
1月24日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO w/SUPER BEAVER
2月14日(日)新潟県 CLUB RIVERST w/coming soon
2月19日(金)宮城県 SENDAI CLUB JUNK BOX w/coming soon
2月21日(日)北海道 BESSIE HALL w/PAN
2月28日(日)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠 w/BLUE ENCOUNT
3月 5日(土)岡山県 IMAGE w/coming soon
3月27日(日)東京都 TSUTAYA O-EAST w/coming soon
and more...
■キュウソネコカミ
<試練のTAIMANツアー~神戸下克上編~>
1/12(火) 神戸SLOPE w.アルカラ
2016年ワンマンツアー<「DMCC REAL ONEMAN TOUR~Despair Makes Cowards Courageous 2016~>
1/28(木) 大阪・なんばHatch
1/30(土) 石川・金沢EIGHT HALL
2/03(水) 静岡・浜松窓枠
2/05(金) 東京・Zepp Tokyo
2/07(日) 新潟・新潟LOTS
2/11(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka
2/14(日) 北海道・Zepp Sapporo
2/16(火) 宮城・仙台Rensa
2/19(金) 香川・高松OLIVE HALL
2/21(日) 広島・広島CLUB QUATTRO
2/26(金) 愛知・Zepp Nagoya
<DMCC -REAL ONEMAN TOUR- EXTRA!!!>
3/12(土) インテックス大阪5号館
3/13(日) インテックス大阪5号館
3/19(土) 幕張メッセ イベントホール
3/20(日) 幕張メッセ イベントホール
3/25(金) 沖縄・桜坂セントラル
<試練のTAIMANツアー~沖縄ご褒美編~>
3/26(土) ミュージックタウン音市場 w.フジファブリック/and more...
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