【インタビュー】ダウト、3年ぶりのオリジナルアルバム完成。「自分たちでも納得できる自信作」

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▲『心技体』初回限定大盤

■ライヴで映える曲が多い
■自分たちでも納得できる自信作

――最新のダウトだと胸を張って言える作品になったと思いますが、各自の視点で聴きどころを挙げると?

ひカる:アルバムを発売して1月17日からツアーを廻るんですが、今、言えるのはライヴで映える曲が多いということ。それと発売前に全曲がYouTubeで視聴できるようになっているんですが、曲の全体像を聴くとまた違う発見があると思います。

――ライヴを意識して作ったということですか? それとも結果、そうなったんですか?

ひカる:結果ですね。ノリがいいとか、そういうことではなく、気持ち的に昂りを覚えるような曲がいっぱい収録されている。悲しい曲はホントに悲しいし、楽しい曲はより高揚するというか。

威吹:それと1曲、1曲にパワーがあるので、アルバム全体を聴いてほしいですね。曲順通りでもいいし、バラバラに聴いてもらってもいいんですが、全曲聴いてヴァリエーションだったり、豊かさやストーリー性を感じてほしいですね。僕、1月が誕生日(1月16日生まれ)なんですが、誕生日プレゼントはいらないのでアルバム買ってください(笑)。

玲夏:じゃあ、プレゼント禁止にしようか(笑)。

幸樹:威吹の誕生日プレゼントは『心技体』しか受け付けませんって(笑)。

威吹:なんで俺がもらうの?(笑)。

――ははは。今までのダウトにどんな色が加わったアルバムになったと思いますか?

威吹:単純に12色入りのクレヨンが24色になったみたいな。それぐらい広がったと思います。

▲『心技体』初回限定吟盤

――ギター陣としてこだわったことは?

威吹:毎回、話し合ってはいるんですが、今回の制作期間はひカるが家に来る確率が高かったですね。

ひカる:そういうやりとりも1年ぶりぐらいで。

幸樹:逆に威吹がひカるの家に行くことはなかったの?

ひカる:それはなかった。

幸樹:ひカるの家は鎖国なんですよ。

――秘密主義なんですか?

幸樹:や、機材が多くて1人しか入れない(笑)。

ひカる:2人だと縦にならないと(笑)。

――横になれないんだ。玲夏さん、聴きどころは?

玲夏:自分たちでも納得できる自信作ですが、メンバーがそういう発言をしているから、「重く受け止めなきゃ」って思う人もいるかもしれないけれど、そんなことは決してないので空っぽというかフラットな気持ちで聴いてほしいですね。ベース的には曲の表情を付けることに重きを置きました。

――玲夏さんはグルーヴィーなダウト流ダンスナンバー「OH! MATSURI MONSTER」から、心の奥深くまで潜っていくような内省的な曲「おねだり」など、書いている曲の振り幅が大きいですね。“静”と“動”というか。

玲夏:情緒不安定なんですかね(笑)。「OH! MATSURI MONSTER」はPCに向かって曲を作るのがイヤになったというか、CDにパッケージすると小さくまとまっちゃう気がして、それを払拭したくて作った曲ですね。

――人間味あふれるというかアナログ感のある音ですね。

玲夏:そうですね。こぼれちゃってるというか、はみ出しちゃっているというか。対照的に「おねだり」は打ち込みがメイン。考えこんでしまいがちな夜の時間帯に出来た曲です。

――直人さんとしてはさっきも話に出たように初のオリジナル曲が収録された感動もあると思いますが。

直人:もう嬉しくて仕方なかったですよね。曲のクレジットに自分の名前が載ること自体なかったですからね。それだけでもう。(玲夏に)初めて載った時、嬉しかったでしょ?

玲夏:ウチら、最初は作詞、作曲、ダウトだったから(笑)。

直人:そうか。あと、あらためて歌詞を見て、よく出来てるなと思いましたね。耳に飛び込んでくる言葉の意味が歌詞を見ると違ったりとか。なおかつ、バンドをやっている人にとってはどのパートをとってもコピーのしがいがある曲ばかりなんじゃないかと思います。

▲『心技体』通常醸盤

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