【インタビュー】ダウト、3年ぶりのオリジナルアルバム完成。「自分たちでも納得できる自信作」

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『歌舞伎デスコ』から約3年ぶりとなるダウトのオリジナルアルバム『心技体』が1月6日にリリースされる。新メンバーに直人(Dr)を迎え新体制となった5人のオリジナリティー溢れる楽曲たちが収録された本作は、ギラギラしていて歌謡でロックでグルーヴィー。シングルマザーの切ないドラマを紡ぎ出すリード曲「SM」はダウトの新たな一面に過ぎないと思わされるヴァリエーションに富んだ作品だ。日本人のアイデンティティーを軸に心技体の精神で彼らが次々に繰り出す技を堪能してほしい。

◆『心技体』ジャケット画像

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■過去の中で一番になるようなアルバムにしたい
■初めてだったから楽しくって、ついつい聴かせちゃった

――新生ダウトとしての第1弾アルバム『心技体』はダウトらしいギラギラした華やかさ、日本人ならではの情緒、切なさがブレンドされた作品になりましたね。コンセプトを立てて制作したアルバムですか?

幸樹:コンセプトという訳ではないですが、過去の中で一番になるようなアルバムにしたいというのはありました。直人(Dr)が加入しての一発目のアルバムなので、自ずと気合いは入りましたね。

――『心技体』というタイトルは最初から決まっていたのですか?

幸樹:そうですね。日本発信のものって音楽もスポーツにしても重心が低いんですよね。空手や居合、相撲にしてもそうだし。音楽だったら、例えば演歌は重心が低いし、ドッシリしたものが多いなっていう。そこから“心技体”という言葉が出てきて、意味合いを探りつつ、そういう気持ちで音楽に臨めたらいいなと思いましたね。

――心と技と体のバランスが大事だという意味でスポーツ界でよく使われる言葉ですが、ドッシリ腰の据わったアルバムを作りたいという意識だったんでしょうか?

幸樹:タイトルを決めたときは内容までは考えていなかったので、どちらかというと音楽に対する取り組み方というか、精神論的な観点ですね。なので、技をプレイ面に活かすとか、そういう意味ではないです。

――なるほど。では、どうタイトルを捉えてアルバムの曲作りに臨みましたか?

玲夏:曲作りはまた別というか、言葉でくくってしまうと偏ってしまうので、フリーな状態で作るのがいちばん正解だったりするんですよね。なので、あまり、そこは深く考えなかったですね。

――新体制で初のアルバムということもあるし、いつもとは気持ちも違ったのでは?

玲夏:確かに直人が曲作りに加わったことは大きいですね。前回のシングル「恋ができない」は直人が正式加入する前に曲が決まっていたので、イチから一緒に作業したのは今回が初めてなんですよね。で、「こんな曲、出来たよ」って途中段階で聴かせてくれたのがけっこう刺激になったり。

直人:(大声で)ありがとう~!!

玲夏:ダウトでは(途中で聴かせることを)「反則技」と呼んでるんですけどね(笑)。

直人:サッカーのルールで言うと手を使っちゃダメみたいな?知らなかったんですよね。

玲夏:ウチのバンドは暗黙の了解で選曲会であまり手の内を見せないんですよ。

直人:みんなミスターマリックなんですよ(笑)。

――ははは。直人さんは都市型の洗練されたタイプのサウンドの曲「心技体」と「TAXI」を書いていますが、最初から「曲を書くぞ」って予告していたんですか?

直人:「書くよ~」って言ってました。曲を書くこと自体、初めてだったから楽しくって、ついつい聴かせちゃった。そしたら、反応が良かったものだから調子に乗って、2曲も書いてしまったんですよね(笑)。

玲夏:「こういう曲を書くんだ」って思いましたね。ルーツは何となく知ってたんだけど、「ドラマーが書く曲だな」って。リズムが面白いですよね。

――ちなみに直人さんのルーツって?

玲夏:EXILEとか好きですね。バンドの曲で育った人じゃないなっていう。

直人:俺、あまりドラマー、ドラマーしてないんですよね。

玲夏:ドラマーだよ(笑)。

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