90年代の定番DTM音源がWin/Mac用プラグインに! 「SOUND Canvas VA」ついに登場
ローランドは、90年代にコンピューターミュージックで定番となった同社製ハードウエア音源「SOUND Canvas」シリーズをソフトウェア音源化した「SOUND Canvas VA」を発売した。
80年代後半から90年代にかけて人気を博したハードウェア音源「SOUND Canvas」シリーズ。2015年1月にiPhoneやiPadで動作するソフトウェアとして「SOUND Canvas for iOS」が登場し、Windows/Macで動作するプラグイン版の登場を待っていた人も多いはず。プラグイン版となる「SOUND Canvas VA」は、11月開催の楽器イベント「Music Park 2015」で参考出展、発売時期は未定とされていたが、早くも製品として登場。しかも発表と同時にダウンロード発売が開始、すでに購入可能となっている。当時のユーザーにはうれしいクリスマスプレゼントだ。
「SOUND Canvas VA」は、ハードウェア音源「SOUND Canvas」シリーズのWindows/Mac対応ソフトウェア音源。ハードウェア同様GS互換で、VSTi(Windows & Mac)とAU(Mac)のプラグインフォーマットに対応する。DAWソフトから直接コントロールできる。音色は1,600音色/63ドラムセットを搭載、1プラグインにつき最大16パートの楽器を同時に鳴らすことが可能だ(もちろん複数トラックで使用すればより多くのパートの同時再生が可能)。
エフェクトは音の残響や広がりを変化させる「リバーブ」、「コーラス」、「ディレイ」、音質を変える「EQ」などのシステム・エフェクトに加え、64種類のインサーション・エフェクトを内蔵。プラグインなので、インサーション・エフェクトの同時使用もトラックを分けることで制限なく行える。また、エディットが可能な各種パラメーターは、ツマミの操作を記録・再生するオートメーションにも対応。さらに音色を細かく調整できる「TONE EDITOR」を装備。フィルターやエンベロープといった多彩なパラメーターで音色を変更、保存が可能だ。
▲緻密なサウンドメイクが可能なTONE EDITORを搭載(左)。エフェクトのエディット画面も用意(右)。
気になるのがハードウェア音源との互換性。「SOUND Canvas VA」には、「SC-8820」「SC-88Pro」「SC-88」「SC-55」の音色配列が搭載されるので、過去の曲データを楽しむのに問題はないはず。演算精度の向上でリバーブなどのエフェクトがより高品位になっているのも見逃せない。
なお、一部のホスト・アプリケーションでは、各トラックからシステム・エクスクルーシブが送信できない、コントロール・チェンジによるバンクセレクト/プログラム・チェンジが行えない、オートメーションで扱えるパラメーターに制限がある、などの仕様上の制限がある。購入前に製品詳細ページでしっかりチェックしてほしい。
製品情報
価格:15,120円(税込)
発売日:2015年12月24日
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