【冬だ一番MAX祭り！ その13】MAX、1999年ツアーは日本武道館3Days。「みんなどこに行っちゃったの？（笑）」

デビュー20周年を迎えるMAXが、12月23日に3枚組全45曲入りというボリュームのベスト盤『MAXIMUM PERFECT BEST』をリリースする。ということで、MAXの歴史を本人たちに思う存分語ってもらうこの企画『冬だ一番MAX祭り！』。今回はTUBEの前田亘輝、春畑道哉を中心とする音楽プロジェクト PIPELINE PROJECTが楽曲提供した「あの夏へと」。

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（13）あの夏へと：1999年5月26日 発売

── 次は「あの夏へと」です。

MINA：PIPELINEだ！

LINA：この時も忙しかったけど……あまり覚えてないな～。

MINA：なんかちょっと……。

NANA：「あの夏へと」の時代が……。

── 三人ともパッと思い出せないのには、それなりの理由があるのかもしれませんね。

LINA：振り付けだけは覚えてるなー。「Love is Dreaming」「Shinin' on - Shinin' love」「Ride on time」とかをやってくださった方で、その先生の振り付けはいつもハードルが高くて、「Shinin' on - Shinin' love」ではジャンプしてみたりとか、「あの夏へと」は片足で立ってサビを歌うっていうのがあって。歌いながらバランスを取るのが難しかったです。先生も毎回私たちに求めるものが大きくなっていて、これだけはやってほしいって言うので、私たちも挑戦して。


（ミュージックビデオを見ながら）

── ダンスが激しくなってきましたね。

NANA：リズムの取り方が細かくなってきて。ライブで歌う時にマイクの右左の持ち替えも多かったし。

LINA：片足立ちで歌うのがけっこう大変で。誰かが成功しても誰かがグラついたりとかね。

── これは確かにに難しそうですね。

NANA：MAXがやるから普通に見えるけど、形が難しいって言われましたね。インパクトはあるけど、ダンスというよりは面白いインパクトを重視していたんですね。

── 片足立ちで歌ってと言われた時はどう思いました。

LINA：「え？ 出来なーい」って（笑）。けどやって、と言われて。インパクトがあるもののほうが印象づけるにはいいっていうことで。

MINA：この曲はね、ツアー中にお披露目してるの。

── 99年は＜MAX LIVE CONTACT 1999 “Sunny Holiday”＞で、45会場53公演という過去最大規模のツアーを実施しました。

MINA：そうだ！ 一番長いツアーだから他の記憶が乏しいんですよ。

NANA：船やバスで移動してたよね。一週間東京に帰ってこない時もあった。

MINA：帰ってきてまた準備してすぐ出るみたいな。結局二ヶ月くらいライブのリハをやって、ライブで半年潰れてた。

LINA：このツアーじゃないの？ 奈々さんがステージから落ちたの。

NANA：そうだ！（3月14日 奈良市民ホール公演でステージから落下し、公演が中止となった） ライブの後半にMC中ステージから落ちてしまって、中止になってしまったんです。この時、来ていたファンの皆さんには申し訳なかった。今みたいにSNSがないから、次の日どうなっているかわからないし、新聞に載って伝わるような感じでした。

── このツアーは特別公演数が多いのですが、何かエピソードは覚えていますか。

NANA：ライブはありがたいことに評判が良かったので、もっとたくさんの人に見せたいっていう想いもあったので、全国を回りました。私たちは地方に行くのがすごく楽しかったし、しかも東京ではプライベートでなかなかお買い物に行けないから、地方に行って空き時間にお買い物に行ったりしてたので、大賛成でした（笑）。いつも旅行に行く気分で楽しかったです。

LINA：いつも忙しくて時間が無かったんですけど、辛いとは思わなかったです。いろいろな地方に行くというのも私たちには新しいことだったから、その時も新鮮で。

── 初めて会いに行けたところもありますしね。

LINA：地域ごとにお客さんのノリ、盛り上がり方がまったく違うし、そういうお客さんの反応も新鮮でした。学ぶこともあったし、いい刺激になって毎回違うステージができて楽しんでやってました。

MINA：凄い！ ラスト武道館3デイズだよ。

LINA：武道館が3デイズっていうのが信じられない。どこに行ったんだろう……。

一同：笑

LINA：みんなどこに行っちゃったの？（笑）

MINA：ライブで歌い足りなくて、ライブの後はカラオケに行ったり、クラブに行ったりがまだ続いていて（笑）。全然元気でした！

NANA：他にもいろいろやってましたね。ツアーも長いので、だんだんちょっとずつ新鮮味がなくなってくるじゃないですか。だからサプライズしたり。

MINA：フェイクの順番を変えたりもしました。

NANA：スタッフからツアー中でもリハーサルをやりなさいって言われて、地方でスタジオをおさえられてリハーサルをやってっていう。とにかくツアー三昧でしたね。

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