東京カランコロン×Czecho No Republic、切磋琢磨の<三都ものがたり>ツアー
東京カランコロンとCzecho No Republicが、仙台・京都・東京という三都を廻ったツアー<三都ものがたり>のファイナルにあたる東京公演が、12月15日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。
◆東京カランコロン、Czecho No Republic ライブ画像
このツーマンは、今年の<JAPAN JAM>にてCzecho No Republicの武井優心(Vo/Ba)がケータリングブースで東京カランコロンのせんせい(Vo/Key)に声をかけたのが発端になっているという。実は、同じ編成だった二組がお互いを意識し過ぎて、今までは微妙な距離感があったようだが、流れの速い最近の音楽シーンに負けぬよう、タッグを組んで盛上がらないかという提案により開催が決定したようだ。
ツアーの仙台公演では、特別にアパレルブランド「nano・universe」仙台店10周年イベントともコラボし、来場者はこの日のドレスコードとなっていたオリジナルのコラボTシャツを着用。メンバーも揃いの「nano・universe」の衣装をそれぞれ身に纏いステージに立った。
そして、12月15日の東京公演は、この二組の対バンを待ちに待っていたファンによって大入り満員になった。先行はCzecho No Republic。初期の名曲「Call her」や最近のバンドのエレクトリックポップ路線の「エンドルフィン」、「Firework」、そしてその思考でアレンジされた「DANCE」を披露。新作『Santa Fe』をリリースし、全国ツアーを廻ってきたことでバンド力が増し、観客を踊らせるのに十二分なパフォーマンスであったということ。途中のMCでは、ボーカル&ベースの武井が今ツアーに至った上記の経緯を話すという場面も。そして、東京カランコロンの「少女ジャンプ」を初めてカバーした。タカハシマイ(Cho/Syn/Per)の伸びのあるボーカルで大いに会場を盛り上げた。
後攻の東京カランコロンは、出だしからいちろー(Vo/Gt)のギターが鳴らなくなるトラブルに見舞われたものの、せんせいと佐藤全部(Ba)による謎の迷曲「ミイラ取りがミイラになる」を披露。その間にギターの調整が終わり、無事に本編をスタートした。いちろーはステージを所狭しと動き回って観客を煽り、せんせいはキュートな歌声と振り付けで会場を魅了したということだ。1月に発売するアルバム『noon/moon』からも「シンクロする」、「スパイス」を演奏、とくに「カラフルカラフル」は会場が合唱する程すぐにメロディーを憶えることができるようなポップソングだったという。また、途中にはCzecho No Republicの「ダイナソー」のカバーも演奏された。
アンコールは、東京カランコロンの演奏による「少女ジャンプ」を、出演者10人で披露。お互い切磋琢磨した三都ツアーは、大盛況によって幕を閉じたということである。
photo by にしゆきみ
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