【インタビュー】驚異の美声で話題の16歳、ヤミ・タビーが抱くアニソン愛

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天使の歌声で日本のアニソンを歌う、スペインはアンダルシア生まれのヤミ・タビー。バルセロナで開催されたアニメフェス内オーディションで才能を見出された彼女、その歌力とアニソン愛は本物だ。11月から全世界で配信されている人気アニソン楽曲のカヴァー作品『Japani Beats! Yami Tabby Special Vol.1』についてはもちろん、16歳らしいキュートな素顔や今後の夢まで、いろいろと語ってもらった。

◆ヤミ・タビー 画像

取材・文=杉江優花

  ◆  ◆  ◆

■『ラブライブ!』でアイドルたちが頑張る姿に、すごく気持ちが重なります



──『Japani Beats! Yami Tabby Special Vol.1』は11月から世界配信がスタートしていますが、今、どんな手応えを感じていますか?

ヤミ・タビー:子どものころから歌手になるのが夢だったので、自分の歌を世界配信できたということは、本当に嬉しいことです。

──『Japani Beats! Yami Tabby Special Vol.1』にしろ、いくつもの投稿動画にしろ、美しい歌声と豊かな表現力に感動してしまうわけですが……小さなころから、ご両親や周りの人に歌がウマいとホメられていたりして?

ヤミ・タビー:そうですね。お母さんが、“上手”とよく言ってくれていました。

──小さいころに歌っていたのは、スペインの歌だったんでしょうか。

ヤミ・タビー:7歳くらいのときかな? 日本のアニメ『カードキャプターさくら』が好きでよく観ていたんですけど、そのオープニングテーマを聴いて、歌ったりしていました。 ♪会いた~いな 会えな~いな 切な~いな この気持ち♪(広瀬香美作詞作曲の「Catch You Catch Me」をその場で歌ってくれた)

──素晴らしい美声を生で聴けてしまうとは! そして、そんな小さなころから日本の歌が身近なものだったんですね。

ヤミ・タビー:お母さんのほうの親戚のおじさんが、日本のアニメが好きで。その影響があると思います。

──今だと、学校のお友達に日本のアニメが好きな人もいたりして?



ヤミ・タビー:以前はそうでもなかったんですけど、最近はクラスでも日本のアニメが流行っています。

──そうなんですね。ヤミさんとしては、日本のアニメのどういうところに惹かれるんでしょうか。たとえば、キャラクターがかわいいからとか、ストーリーが面白いからとか。

ヤミ・タビー:子どものころは、キャラクターのかわいらしい見た目に惹かれたりしていたと思います。でも、少しオトナになってきた今は、ストーリーの流れが大事だと思うし、よくできたストーリーに惹かれます。今は特に『ラブライブ!』が好きですね。

──そういえば、『ラブライブ!』の衣装を着て踊っている動画もありますもんね。

ヤミ・タビー:そうです、大ファンです。子どものころからアイドルに憧れていたから、『ラブライブ!』でアイドルたちが夢を目指して頑張る姿に、すごく気持ちが重なります。

──推しメンもいたりするんでしょうか。

ヤミ・タビー:(南)ことり!

──即答ですね。ことりちゃんのどういうところが好きなんでしょうか。

ヤミ・タビー:ことりは、他のメンバーのことをいつも心配して、気にかけていて。そういうところが好きです。

──ヤミさん自身も、そういうタイプ?

ヤミ・タビー:はい、そうです。だから、すごく共感するんです。私は、自分の感情を登場人物に重ねて観ることが多いです。

──ちなみに、好きなアニメソングの歌手はいますか?

ヤミ・タビー:水樹奈々さんが一番好きです。子どものころにインターネットで知って、いろいろな動画を観たりしていました。歌詞が日本語だし、最初は何を言っているのかわからなかったけど、メロディが気に入って。そのうち、歌詞の意味をインターネットで調べるようになったら、スペインで流れているような曲にはない魅力が、日本のアニメソングにはあるなと思うようになったんです。

──そうしているうちに、自分も歌いたい!と思うようになったんでしょうか。

ヤミ・タビー:はい、そうですね。

──『Japani Beats! Yami Tabby Special Vol.1』に収録の楽曲にしろ、いくつもの投稿動画にしろ、外国の方とは思えないほどなめらかな日本語で歌うことにとても驚くのですが……。

ヤミ・タビー:嬉しい、ありがとう。

──どうしてそんなことができてしまえるようになったのでしょうか。

ヤミ・タビー:子どものときから耳がいいみたいで。今は英語の他に、フランス語、イタリア語を話すんですけど……日本語の歌も、何度も聴いて、歌詞の意味を調べるうちに、自然と歌えるようになったんです。

──なるほど、そういう才能があったわけですね。『Japani Beats! Yami Tabby Special Vol.1』の収録曲に関しては、どういう理由で選ばれた5曲なのでしょうか。

ヤミ・タビー:今回収録した5曲というのは、スペインで一般的によく知られているアニメソングなんです。中でも、「空色デイズ」は私にとって特別な曲で。私が、イベントで初めて歌った曲なんです。バルセロナで行なわれたアニメソングのコンテスト(アニメフェス<Salon del Manga>で行われたオーディション)だったんですけど、すごく緊張しました。でも、一度そこに立ったらみんなからの応援がすごく心強くて……。

──ステージに立って歌うことの楽しさを知りましたか。

ヤミ・タビー:はい、すごく気持ちよかったです。

──ステージはもちろん、ネットの投稿動画や配信した曲に対してたくさんの反響があると、それがヤミさんの力になると。

ヤミ・タビー:本当にそうです。日本で『のどじまん・ザ・ワールド』に出演してからは、スペインで声をかけられることも多くなって。街を歩いていると、たくさん声をかけてもらうようになりました。

──日本でも、そういうことがあったりして?

ヤミ・タビー:『のどじまん・ザ・ワールド』が放送されたすぐ後に、また日本に来たんですけど、そのときは羽田空港で2人に声をかけられて、サインを求められました。声をかけてもらえること、私はとても嬉しいんです。そして、応援してくれるみなさんには本当に感謝しています。

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