FTISLANDやCNBLUE等、<FNC KINGDOM>で幕張メッセ24,000人を魅了
FTISLAND、CNBLUE、AOAらが所属するFNC Entertainment主催音楽フェスティバル<2015 FNC KINGDOM IN JAPAN>が12月12日および13日、千葉県・幕張メッセで開催された。同フェスには2日間で24,000人が集結、満員となった場内を熱狂させた。その2日目の模様をレポートしたい。
◆<2015 FNC KINGDOM IN JAPAN> 画像
同フェスの日本開催は2015年で3度目。2014年3月に日本武道館で開催された<2013 FNC KINGDOM IN JAPAN - Fantastic & Crazy->にて初公演を迎えたほか、本国である韓国、そして香港でも開催されている。その2015年は5組のヒーローが王国に現れるというテーマで、FTISLAND、CNBLUE、AOA、JUNIEL、N.Flyingがライブを披露。場内にはサブステージが用意され、メインステージと行き来しながら、より近い距離でファンとの交流を楽しんだ。また、ソロ・アルバムをリリースしたイ・ホンギ(FTISLAND)、ジョン・ヨンファ(CNBLUE)を筆頭に、ジェジン(FTISLAND)、ジョンヒョン(CNBLUE)という意外なメンバーのソロと、ジミン(AOA)とスンヒョプ(N.Flying)のユニットJIMIN N J.DONがスペシャルステージを披露し、フェスに華を添える場面も。
オープニングアクトは、FNC初の男性ダンスグループ“NEOZ”(ネオズ)だ。彼らは新人発掘のためにオープンした“NEO SCHOOL”の研修生であり、今後公式サイトを通じて、デビュー前の研修生の準備過程をリアルタイムで公開していく予定とのこと。
そして、いよいよここからフェス本編のスタートとなる。この2日間のスタートとトリは、FNCの顔というべきFTISLANDとCNBLUEが交互に務める。2日目のスタートを飾ったCNBLUEは、オープニングナンバー「Coffee Shop」から立て続けにファンとのコール&レスポンスで盛り上がるナンバーを披露。この日が2015年の日本でのライブ納めになると語ったヨンファは、「今年最後だから、今日このステージで僕たちの全てを捧げます。来年はもっと頑張ってtop of the worldを目指します。FNCもワールドクラスに!」と来年の抱負も。CNBLUEらしいロックチューンを詰め込んで会場を熱くした。
女性シンガーソングライターJUNIELはアコースティックギターを抱えてステージに。このライブのために作ったという新曲「Sorry」など3曲を披露し、場内に爽やかな風を吹き込んだ。
続いては、2016年2月10日に日本メジャーデビューを果たす“ラップ×ロック”の4ピースバンドN.Flyingの登場だ。ライブはメンバーがジャンプしながらパワフルにスタート。韓国デビュー曲「ギガマッキョ」では、“ラララ”のコーラスをファンが大合唱したほか、AOAのチョアがステージに呼び込まれるとJay-Z feat. Alicia Keysの「Empire State of Mind」のカバーに挑戦するなど意欲的なライブを展開した。MCでジェヒョンが「僕たち2月にメジャーデビューします!」とファンに報告。グァンジンは「インディーズ時代、日本で生活していた時にはいい思い出がいっぱい。メジャーデビューに期待してください」と、前回の<KINGDOM>でも演奏したメジャーデビュー曲「Knock Knock」の日本語ver.を初披露した。
10月にリリースした1stアルバム『Ace of Angels』がオリコンウィークリーチャート2位を獲得するなど勢いに乗るAOAは、登場からセクシーポーズでファンを魅了。初の日本オリジナル曲「Oh BOY」のネクタイダンスをみせた後は、「先輩たちのおかげで日本デビューできました。こんなに素敵なステージに立ててうれしい」とチョア。ミナは「みなさんのおかげで、アルバムがオリコン2位になりました」と感謝を述べたほか、「12月18日には、私たちの夢だった初の単独コンサートがあります!」と、この1年で大きく飛躍したことをファンに報告した。
<2015 FNC KINGDOM IN JAPAN>ならではのお楽しみは、ソロを核としたSpecial Stageだ。まず、12月9日にソロアルバム『AM302』をリリースしたばかりのイ・ホンギ(FTISLAND)が登場すると、ロックバンドFTISLANDサウンドとは異なるシンセポップを披露。「Be Your Doll」では軽やかなステップも飛び出した。「新人歌手のイ・ホンギと申します。16日、17日に初めてのライブがあります。今日見て、いいなと思った人は来てください。一石二鳥です」とことわざで笑わせた後、真顔になると「外は寒いけど、これから心を熱くするバラードを歌うので、座って僕の歌をちゃんと聴いてください」とファンを着席させた。そして「人の気も知らず(INSENSIBLE)」を感情たっぷりに歌いあげて会場をしっとりとさせた。「こんなにたくさんの人が来てくれて、FNCアーティストみんなが喜んでいます。韓国事務所の社長も、FNCのファンはめちゃステキだって褒めてました」とホンギらしい感謝の言葉を口にし、ラストはソロ・アルバム『AM302』リード曲「モノローグ」でステージを締めた。
ソロアルバム『ある素敵な日』を2015年にリリースし、アジアツアーも行なったジョン・ヨンファ(CNBLUE)は、ストリングスを従えた豪華な布陣でステージを展開。「Millage」では「ステキなゲストが来てくれました」と同曲でコラボしたラッパー、ヤン・ドングンのパートをモノマネで。「CNBLUEのステージでみなさんからエナジーをもらったので、今度は僕がみなさんにエナジーをあげます。今年は僕にとって本当に素敵な年でした。韓国年齢で27歳。27曲を作ったので、来年は28曲作ります!」と笑顔で宣言し、「ある素敵な日」を歌い始めると会場からは、「ジョン・ヨンファ、サランヘヨ!」という大きなコールが沸き起こった。
ソロボーカリストとして日本のカバー曲を披露したのはFTISLANDのベーシスト、ジェジンと、CNBLUEのギタリスト、ジョンヒョンだ。ともに今回のソロステージでは、プライベートでもよくJ-POPを聞いていて、中でも特に愛着のある楽曲がセレクトされた。タキシードと蝶ネクタイという正装で登場したジェジンは、ピアノとストリングスでスローバラードにアレンジされたMy Little Loverの「Hello Again ~昔からある場所~」を切々と歌いあげた。一方のジョンヒョンは、尾崎豊の「I Love You」を韓国語で披露。「ギターを持たないでステージに立つのは苦手」と公言する彼が、ギターを持たずにセンターステージでスポットライトを浴びながら歌う姿が見られるのも<KINGDOM>ならでは。そして、AOAとN.Flyingのラッパーで構成されたJIMIN N J.DONも、日本初パフォーマンスを見せてくれた。
最終日のトリを務めたのは、日本メジャーデビュー5周年を迎えたFTISLANDだった。ファンの大きな手拍子に迎えられて5人がステージに登場すると、1曲目の「Hourglass」から会場中に大合唱が。「FNCで一番古いバンド、FTISLANDです。やっぱりライブが一番好きです!」と楽しそうに語るホンギ。「<KINGDOM>は3回目。フェスだし、今までアップテンポの曲ばかりやってきたけど、今回は共感できる音楽をやりたくて。日本のフェスで、ロックバラードで、みなさんの心を動かすって言ったことがあるんだけど、今日はそういう曲をやってみます」と彼らのメジャーデビュー5周年アルバムのリード曲「Primavera」をジョンフンのアコースティックギターに乗せて演奏した。ジェジンのボーカルから、サビではドラムのミンファンが歌い、ジェジンとスンヒョンのコーラスにつなぐ。ホンギがボーカルをとった次のサビでは会場が一体となって大合唱。そこにジョンフンのファルセットが重なると、ホンギが笑顔を見せるなど、音楽でバンドとファンが一体となる感動的な場面も。
「そろそろ最後の曲です」というホンギの声に嬉々として「OK!」と返すFTISLANDファンに、他のグループのファンはビックリ。これは今年のツアーでFTISLANDがファンと行なってきた遊びなのだが、他のファンを巻き込んだ幕張での「OK!」にホンギもご満悦の様子だ。そして「Black Chocolate」へ。全てのアーティストのファンが大きく掲げた手がFTISLANDの生み出すビートに乗って揺れる様は圧巻。「もっと頑張っていくから! もっと俺らを愛してくれる?」とファンに問いかけたホンギの姿が印象的だった。
グランドフィナーレには全アーティストがステージへ大集結。長い花道からセンターステージまでをファッションショーさながらに練り歩き、“FNCランウェイ”を繰り広げた。最後にヨンファとホンギが並んで歩くと大喝采。メインステージに戻ったふたりはお互いを「ジェルミ~」「シヌ!」と、なつかしの共演ドラマ『美男<イケメン>ですね』の役名で呼び合いガッチリ握手した。「本当に感無量でした。もっと大きくなりたい!」とヨンファが感想を述べると「来年もまた、<KINGDOM>のステージで会いましょうね! 全員がどんどん成長していくので、死ぬまで一緒にいきましょう!」とホンギが最後にファンに挨拶をして、4時間30分を超えるライブが幕を閉じた。
■<2015 FNC KINGDOM IN JAPAN>
千葉県・幕張メッセ 展示ホール9-11
OPEN 15:00 START 16:00
◆FTISLAND オフィシャルサイト
◆CNBLUE オフィシャルサイト
◆AOA オフィシャルサイト
◆N.Flying オフィシャルサイト
◆JUNIEL オフィシャルサイト
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