アモラル、最新作『イン・シークエンス』が日本先行発売
フィンランドを代表するメタルバンド、アモラルの最新作『イン・シークエンス』が1月29日に日本先行発売されることが発表された。元ヴォーカルのニコ・カリオヤルヴィが復帰し、アリ・コイヴネンとのツイン・ヴォーカル/6人編成で初期の原始的かつ衝動的なスタイルとドラマチックなメタルサウンドが融合した、新生アモラルにふさわしいサウンドの7thアルバムだ。
◆フィンランド画像
ヘルシンキ出身のアモラルは、2004年にデビューし、フィンランド出身の新世代スラッシュ/デス・メタル・バンドの1つとして注目を集め、チルドレン・オブ・ボドムの後に続くべき期待の新星として取り上げられた。デビュー後も音楽の攻撃性を更に推し進めながらもよりテクニカルでプログレッシヴなアプローチを取り込み、創造面に磨きをかけることにも意欲的な姿勢を見せ続けていた。
そんな中、デビュー以前からフロントマンを務めてきたニコ・カリオヤルヴィが個人的な事情を理由に2008年バンドから脱退、バンドは否応なしに活動停止に追い込まれたが、2008年11月に驚きのニュースが報じられた。ニコの後任として、フィンランドのタレント発掘番組『IDOLS』の優勝者で、フィンランドでアイドル歌手として活動していたアリ・コイヴネンのアモラルへの加入が発表されたのだ。アリはニコがアモラルから離脱したことを知り、かねてよりバンドのファンだったことから「自分が加わりたい」とアプローチ、バンドとしてもヴォーカル/メロディ面でより多彩なスタイルを目指していたことから、彼の申し出を受けてバンドの新しいシンガーとして迎え入れることとなった。
「デス/スラッシュ・メタル・バンドにアイドル歌手が加入する」という驚きのニュースには否定的な反応も寄せられたのだが、アリは元々熱心なヘヴィ・メタル・ファンであり、実のところの多様なヴォーカル・スタイルの持ち主だった。アリ加入後もアモラルはアルバムをコンスタントに発表、当初は「メタル・バンド+アイドル歌手」といった側面に耳目が集まったが創造面において更なる進化を遂げ、狭義のデス/スラッシュ・メタルという枠組みから飛躍、フィンランドを代表するプログレッシヴ/ヘヴィ・メタル・バンドとして成長していった。
そして歳月を経た2015年3月、彼らはまたもや驚きのニュースを公表した。かねてよりバンドのショウに飛び入りしていたニコ・カリオヤルヴィを、ヴォーカリスト兼ギタリストとして復帰を発表、今後アモラルは6人編成で活動していくことを明らかとしたのだ。
着実に積み上げてきた進取性をそのままに、初期のデス/スラッシュ・メタルの原始的で衝動的なエネルギーを再び取り戻した新生アモラルによる通算7枚目のアルバムには『イン・シークエンス』なるタイトルが冠せられた。“IN SEQUENCE~連続して”いく、さらなる高みへと進化し続けるバンドのネクスト・ステージにふさわしいタイトルだ。
Photo By Valtteri Hirvonen
【メンバー】
アリ・コイヴネン(ヴォーカル)
ニコ・カリオヤルヴィ(ヴォーカル/ギター)
ベン・ヴァロン(ギター)
マシ・フカリ(ギター)
ペッカ・ヨハンソン(ベース)
ユハナ・カールソン(ドラムス)
アモラル『イン・シークエンス』
2016年1月29日 日本先行発売
CD/日本盤限定ボーナストラック追加収録/歌詞対訳付/日本語解説書封入 2,500円+税
1.イン・シークエンス(プロローグ)
2.ルード・アウェイケニング
3.ザ・ビトレイアル
4.サウンズ・オブ・ホーム
5.ザ・ネクスト・ワン・トゥ・ゴー
6.ヘルピング・ハンズ
7.ディフューズ・ザ・パスト
8.フロム・ザ・ビギニング(ザ・ノート・パート2)
9.オール・アイ・ウォント(オフスプリング カヴァー)*日本盤限定ボーナストラック
10.ザ・ネクスト・ワン・トゥ・ゴー(エディット)*日本盤限定ボーナストラック
◆アモラル『イン・シークエンス』オフィシャルページ