【ライブレポート】NIGHTMARE、久しぶりのワンマンに「やっぱホームはいいね」

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「聴いてください、「empty.」」8曲目で、ついにこの日リリースのシングル収録曲が登場だ。「もういいから/やめてくれ/笑えないから」「君は別に僕じゃなくていい/ねえ、そうだろ?」という、どんなシチュエーションに当てはめてみても寂しさを感じる歌詞に、先ほどまで暴れていたのが嘘のようにじっくりと聴き入るファンの姿。曲が終わった瞬間、静寂が会場を包み拍手が起こった。

「MASQUERADE」「惰性ブギー」とジャジーな曲の後は、RUKA(Dr)から始まる「404」。スタイリッシュにギターを弾いていた咲人(G)が両足でぴょんぴょん飛び跳ね、可愛らしさが溢れ出る。

NIGHTMAREは、2014年のライブが少なかったということを受けて、2015年はファンに喜んでもらうために本数を増やしたという。MCでは、来年の活動へ向けての想いが語られた。

「今年特にみんなと一緒にいいライブ作っていけてるんじゃないかっていう風に思ってます。来年もね、引き続き今年以上にみんなを感動できる新曲を作ったりとか、ライブっていうのをね、やっていきたいなと思います!」そう話したYOMIは「俺たちの、今日発売されたシングルみんなもう聴いてくれた?よし!それじゃあノレるはずだ!俺らとお前らならできるはずだ!飛ばしていこうぜいいかー!?」と煽り、「Gotta Get a Ghost」が始まる。YOMIがタンバリンを持ち出して叩き始めると、会場からは笑いが起こった(バンドの演奏に負けないほどの笑い声だった)。「you gotta get the Ghost!」というコーラス部分は、言葉が持つ音の響きが心地いい。

「俺達もね、中野サンプラザ何回かやらせてもらってるんですけど、最初はね、なかなかソールドすることができなくてね、悔しい想いも結構したんだけど、こうやって中野サンプラザでライブをやって、ソールドすることができるのが、すごく嬉しいよね。いい時も悪い時も、メンバーそしてファンのみんなと一緒に15年やってきたからこそ今回のシングル「落園」に説得力できたんじゃないかなという風にすごく思っています。」(YOMI)

そう言って「落園」を披露した後「みんなに送ります。「Morpho」」とタイトルコール。楽器隊の優しい音、YOMIの声でいっぱいいっぱいになってしまう。どこにも救いが無い自分に向けられた最後の助け。心がぐちゃぐちゃになるようなそんな感覚を覚えた。


「ありがとー!!」YOMIが叫び、メンバーがステージを降りていく。1階と2階に分かれた会場で起こるアンコールの声がひとつに揃い、やがて明転。メンバーが再登場した。「Gotta Get a Ghost」でタンバリンを持ったことを笑われたYOMIは、「お前らさ、俺がタンバリン持った時笑ったろ!」「なんで笑うんだよタンバリン!」と必死に抗議。ここでこの日一番の爆笑が起こっていたのではないだろうか。

「HATE」「バックストリートチルドレン」「東京傷年」「VERMILION.」が披露され、メンバーがハケて場内の照明が点灯したにも関わらず、アンコールの声は止む気配が無い。

ダブルアンコールに応えて登場した彼らは、12月31日のカウントダウンライブへの参加を発表し(YOMI&RUKAのコメントを記載した記事はこちら→https://www.barks.jp/news/?id=1000121104)、ラストナンバーとして「Quints」を披露。力強く歌うメンバーの声に、ファンのコーラスが混ざり合う。彼らが15年をかけて作り上げてきたもの、“これがNIGHTMAREだ”という強い想いがびしびし伝わってきた、そんな1曲だった。

YOMIとRUKAがステージを降り、残った柩、咲人、Ni〜yaは客席に向けタオルやペットボトル、ピックを投げる。より遠くまで飛ぶようにタオルに水をかけて重くしたり、ペットボトルの中にピックを入れたり。気遣いが素敵だ。咲人がステージ後方から助走をつけて投げたペットボトルは、見事2階に届き盛大な拍手が起こった。

最後の最後、柩が「愛してます」と一言放つ。「またツアーで遊ぼうぜ」と語ったNIGHTMAREは、12月9日から<NIGHTMARE 15th Anniversary Tour Fury & the Beást>を開催する。

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