いきものがかり、結成日にサプライズライブ決行「ばれてしまいました（笑）」

いきものがかりが結成日となる11月3日（火・祝）にサプライズライブを決行した。

◆いきものがかり 画像

同日昼12時過ぎ、ラゾーナ川崎のグランドステージ前には人だかりが出来ていた。この日の朝10時にCDショップHMVホームページに上がった情報を観た人たちが集まり出したためだ。確かにHMVのホームページには「いきものがかりが13時からラゾーナ川崎でミニライブ＆特典会を行う!?　ホントに???」という情報が出ている。その真偽を確かめようと半信半疑の中、集まった人は次々にSNS等で情報を拡散、次第に多くの人が集まったのだ。


1999年11月3日はいきものがかりが、それまで男子2名で活動していた水野良樹・山下穂尊に、“同級生の妹”吉岡聖恵が加わって3人となった日、いわば“結成日”であった。加えて、本日2015年11月3日は最新シングル「ラブとピース！/夢題～遠くへ～」のリリース日でもある。

いわゆる完全サプライズで、“結成”の瞬間を再現するライブイベントを行う予定であり、サプライズだからこそ楽しめるような段取りであったのだが、会場にてニューシングルを販売予定だったHMV側から情報が漏れたとのことで、13時の段階では多くの人が会場へ集まっていた。本来は14時サプライズスタートを予定していたところ、長らく待っているファンの方々を見て、いきものがかりは少しでも早く始めようとステージへ向かったという。


サプライズ演出のため、何の呼び込みもなくステージに上がる男性2名。どことなく変装しているように見えるが、どう見てもいきものがかりの水野と山下だ。もちろん沸き起こる多くの歓声。そこで、サプライズがもうバレてしまっていることを逆手にとって、まず水野が事の経緯を説明した。

「すいません、僕たちサプライズライブをやるつもりでしたが、ばれてしまいました（笑）。でも予定通りやるのでよろしくお願いします！」──水野

あくまで、いきものがかりではなく、○○がかりと主張。そして、16年前に当時路上ライブでよく演奏していた、“ゆずの「ねこじゃらし」”を披露。大歓声の中、「新メンバーを紹介します。同級生の妹です！」と吉岡を呼び込む。するとこちらも“変装した”吉岡の登場だ。16年前同様、水野には「久しぶり！」、山下には「はじめまして！」とご挨拶。ステージは、まさに当時初めて3人で披露した“ゆずの「夏色」”へ。


久しぶりの“路上ライブ”で、非常に楽しそうな3人組、でもまだ○○がかり。歌い終わると水野が「では、16年の時を超えます！」と、3人が変装を解いた。「どうも、いきものがかりでーす！」。会場は拍手喝さいの大盛り上がり。さらにデビュー曲の「SAKURA」を披露して盛り上げる。ここでデビュー曲を演奏したことには大きな意味がある。というのも、デビュー曲リリースから丸10年、2016年3月15日のデビュー10周年記念日に、ベストアルバム『超いきものばかり～てんねん記念メンバーズBESTセレクション～』が発売されることが初めて水野からこのことが世に告げられたからだ。ちなみに“10年”と“天然記念”をかけて“てんねん”というタイトルになったとのこと。



このサプライズイベントはビッグニュースに驚く観客と記念撮影をし、最後は路上ライブさながら水野が当時作っていたチラシの雰囲気そのままに、前出のベストアルバム『超いきものばかり～てんねん記念メンバーズBESTセレクション～』の手書き告知チラシをメンバー3人で配布して終了した。

「サプライズライブ、ばれてしまったけど、たくさんのお客さんの前で、久しぶりに路上ライブみたいなことが出来て、とっても楽しかったです！」──吉岡

と、吉岡は終了後、興奮気味に話していた。



なお、いきものがかりは12月9日、ライブ映像DVD&Blu-ray『いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2015 ～FUN! FUN! FANFARE!～』をリリースすることも発表となっている。同映像作品は2015年3月14日から7月18日まで全国13ヵ所26公演に渡って開催されたアリーナツアー＜いきものがかりの みなさん、こんにつあー!! 2015 ～FUN! FUN! FANFARE!～＞から、7月11日の横浜アリーナ公演を映像化したものだ。演奏曲目はすべて収録し、副音声にはこのライブ映像を観ながらのメンバーによるコメンタリーも収録。初回生産限定盤には特典としてライブCDやフォトブックも付属するなど盛りだくさんの内容になっている。





◆いきものがかり オフィシャルサイト