アイドルファンの間で「ヤバい!」と騒然の原宿駅前ステージは、何がそんなにヤバいのか?
■ ステージと客席が近すぎる!
「◯◯過ぎる××」という表現は、マスコミが多用したことで、世間ではあまり共感が得られなくなりつつあるが、原宿駅前ステージに限って言うと、この表現を使わざるを得ない。「ステージと客席が近すぎる」のだ。
「お客さんの振ってくれてる手がマイクにあたっちゃって、マイクが口にドンっ!て当たっちゃった……。みんなのリクエストを書いてあるメッセージの紙とか良く見えますよ!」── 岩崎春果(ふわふわ)
「この前のハロウィーンイベントの時とか、コスプレしてるお客さんが近くにいっぱいいて、みなさんの存在が目に入り過ぎて! とにかく笑いが止まらなかった!」── 馬場夏美(原駅ステージA)
ランウェイがフロア後方まで伸びている原宿駅前ステージには、最前と呼ばれる席が計36席用意されている。幸運にもこの席を確保できた場合、目の前にアイドルの娘がきた時の距離は、イメージするなら“コンビニで買い物するときの店員と自分との距離”。目と鼻の先で、上記のような可愛い娘たちが目を見て、笑って、歌って踊るのだ。あまりに近すぎるために、初めてステージを鑑賞すると、思わず観ているこっち側がなんだか気恥ずかしくなってしまうほど。しかし、このありえない距離感、想像を超えた演者と観客の近さが、あまりに衝撃的過ぎて、相対的に他のアイドルイベントでは物足りなくなり、リピーターを生む。結果的に最初に紹介したように、チケットの競争倍率が上がってしまっているのである。
「噂の原宿駅前ステージに行ってきた うむ、はまる人が続出なの納得(*´▽`*) あの至近距離でのレス、みんな可愛い&綺麗、ダンスもしっかりしてる。」
「原宿駅前ステージ入場。これは凄いなあ! 全部神席でしょ。」
「初めて、原宿駅前ステージ行ってきた。2列目だったが、予想を超えたメンバーとの近さに、めちゃ驚きました。」
今もつぶやきが続々と投稿されている原宿駅前ステージ。スタンディングではなくひとりにひとつ席が用意され、かつ、列によって5cm、10cm、15cmと高さが変えられているなど、後方の席からも見やすい。さらに、まだできて日が浅いこともあって、コールなど決まり事もほとんどなく、また終演後には握手会などが行なわれないなど、何気にアイドル現場初心者にやさしい、ハードル低めのイベントであったりするのも事実だ。
また、ライブの途中に行なわれるファッションショーには、三浦大知やw-inds.、フェアリーズらの曲に乗せて、原宿を代表するアパレルブランドのコーディネートが紹介されるなど、何気に原宿の女の子たちのトレンドを知ることもできる(ここで仕入れた音楽やファッションの知識を、ほかのアイドルとの握手会などのネタとして生かす強者たちも一部にはいるようだ)。
◆ ◆ ◆
以上のように、原宿駅前ステージは、チケット争奪戦の激しさこそ最大のネック。今後、この劇場の存在がより広く一般に知られるようになると、この状況はますます厳しいものになるだろう。しかし、そんな難関をくぐり抜けてでも、やはり一度ステージを体験することをおすすめする。
そして、もし原宿駅前ステージで公演を観覧することができた時、終演後、あなたはきっとこうつぶやくことになるだろう。「原宿駅前ステージ、ヤバい。」と。
なお、11月3日(火・祝)17時からの夜公演<「寒くなってきましたが、原宿駅前でポカポカに!夜ね!」『文化の日スペシャル』>の模様は、原宿駅前ステージ公式LINEアカウント( https://line.me/ti/p/@h_ekimaeparties )にて生配信される。
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