【ライブレポート】UROBOROS、シークレットでの1stライブを圧倒的熱量で怪演。次作も鋭意制作中

UROBOROS (ウロボロス)が自身の初ライブとなるシークレットライブ＜UROBOROS secret live "DARK REDEMPTION"＞を10月27日に都内某所にて開催した。

◆UROBOROS ライブ画像

このライブは9月9日にリリースされた1stミニアルバム『ANOTHER ARK』の発売記念として開催され、募集を遥かに上回る応募者数から抽選で100名を招待してのスペシャルライブとなった。ミニアルバムリリース後、ライブを待ちわびていたファンにとってついに訪れた"DARK REDEMPTION（＝黒き救済）"である。

都内某所のライブハウスはプレミアムチケットを手に入れたファンで満員となり、スタート前から熱気が充満。入場曲に「ARK」が流れステージに黒瀬圭亮(Composer/Manipulate)、大村孝佳（G）、中村泰造（Ba）、笹渕啓史（Dr)、そして上木彩矢(Vo)ら5人のメンバーが登場すると会場からは興奮を抑えられない様子で歓声が沸き起こった。


UROBOROSは「Black Swallowtail」を皮切りに、「IGИIS」、「Red Moon」、「十二夜」、「Luminous」と一挙に5曲を披露。小規模のライブハウスでのアクトではあったが、初ライブから極めて完成度の高いパフォーマンスでオーディエンスを魅了する。独自の世界観で構成されたテクニカルなナンバーをそれぞれのスペシャリスト達が弾きこなし惹きつけていく様は圧巻。ボーカルの上木彩矢は絶えず下から吹き上げる風を受けながら、マイクを前にカリスマ性すら感じさせる演技力でフロントを美しく務め上げた。


たった5曲だが全体のボルテージの高まりは著しく、メンバーも観客も最後にはすっかり汗だくに。ライブ終了後には喝采とともにファンから「ありがとう！」という声も投げられた。

そして、この日はライブ後のお楽しみとしてトークセッションも開催。ライターやプロデューサーとして活躍する冨田明宏氏がインタビュアー役を務める形でメンバー5人に斬りこむ。ライブを振り返ってメンバーは第一声「アツかった！」と口々に語り、大村が「この熱さで5曲じゃなくてフルだったら倒れてますよね」とまとめる。

また、第一回目のライブということで結成の流れについても細かいところが明らかになった。UROBOROSは黒瀬圭亮を中心に結成されたバンドだが、彼がまず最初にメンバーとして口説き落としたのは“ブチさん”ことドラムの笹渕啓史。その後飲みながら黒瀬がUROBOROSのベース候補を笹渕に相談し、笹渕が「黙ってタイゾーにしとけ」と太鼓判を押した（そして夜中の1時に飲み屋に呼び出した）形で黒瀬との出会いを果たした“タイゾー”こと中村泰造。さらにギターの大村孝佳については黒瀬が以前から一緒にバンドをやる相手として片想いだった相手への口説きが実ったとのことだ。こうして楽器隊に実力派メンバーが揃い、最後に彼らのバンドサウンドに負けないフィメール・ボーカルとして「本当にいいタイミングで出会えた」と黒瀬が語るのが上木彩矢であった。

トーク・セッションの最後には、全作曲を手掛ける黒瀬が「来年のかなり早い時期にはリリースを」と次回リリースについてコメント。そこへ他のメンバーが「いつ？　いつ？」と圧を加え、「（来年の）春には」と黒瀬の言葉を引き出す流れまでメンバー間の絡みも良好だ。上木が「そしたらワンマンも見えてくるよね。また、遊びにきてください」とオーディエンスにも呼びかけ、期待醒めやらぬなかUROBOROSの1stライブイベントは終演となった。



◆UROBOROSオフィシャルサイト