【インタビュー】ダウト、新メンバー加入後初のシングル「恋ができない」は“裏切り”の連続

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▲「恋ができない」初回限定盤B

■秋葉原のホコ天の大通りの真ん中で大声でコクっているんです
■軽く走りこんでガチで汗が出るのを待ったりしました

――なるほど。「恋はできない」の主人公は多くの恋を経験して悲しい想いもしてきて恋の仕方がわからなくなった女子?

幸樹:恋ができない理由ってトラウマに限らず、いろいろあると思うんですよ。「当分、恋はいいわ」って思って間隔があきすぎたゆえに恋の仕方がわからなくなることもあると思うし。年をとればとるほど知識が増えるから、高校生のようなピュアな恋愛がいちばん輝いて見えがちじゃないですか。

――確かに。こういう目線の歌詞は女子の気持ちを想像して書くんですか?

幸樹:そういう部分もありますけど、男性も一緒なのかなと思います。恋ができないって思ってる人もいるだろうし。

――幸樹さん自身の恋愛観も入っているなら、ぜひ、そのあたりを教えてください。

幸樹:(笑)。なんか恋愛に完璧を求めるようになっちゃいますよね。恋に至るまでに「家族と仲いいのかな」とか、いろいろなことを考えてしまって、見た目がかわいいから付き合いたいというふうにならない。そういう葛藤ですよね。ないものねだり的な心理も入っているし。

――こういうウエットな女心を描かせたら天下一品ですよね。

直人:そうですね。

幸樹:なんですか、その恋曲と言えば、僕みたいなフリ(笑)。人間くさい詞は好きですからね。

――妬みだったり、隠したくなるドロドロした感情も描くじゃないですか。それと「恋ができない」のミュージックビデオがリリースに先駆けて公開されましたよね。あれはダイジェスト映像なんですか?

幸樹:あれはMVというよりもイメージ動画みたいな感じです。今回のCDには短編映画が付いていて、そのエンディングを抜粋しました。タイアップは付いてないんですが、CDの帯に“短編映画”『恋ができない』の主題歌って堂々と書いてます(笑)。そういう遊び心も面白いなって。

――それぞれが主役のショートストーリーが入っているということですか?

幸樹:同じ時間軸で5人が別々に恋をしていく物語ですね。

――メイク、ほとんどしてないですね。

幸樹:そうですね。普通ならMVは衣装も着てメイクするんですけど、今回は衣装も黒のTシャツに短パンにクロックスっていう。「髪の毛どうします?」って言われたんですけど、「寝癖がついているほうがリアリティあるから、このままでいいです」って。何もせずに撮ったのが新鮮ですね。

――良かったら、各自の役割設定を教えてもらえます?

直人:僕は二次元大好きオタクくんです(笑)。

――謝ってるシーンが出てきますよね。

直人:あれ、謝ってるんじゃなく告白してるんですよ(笑)。

幸樹:アップされたのは音声ないもんね。

直人:秋葉原のホコ天の大通りの真ん中で大声でコクっているんです。あのときの目標はどれぐらい大きな声出して、まわりの人を振り向かせられるか(笑)。荷物をわざと落とす小芝居もしたんですけど、何人かの男性に話しかけられました。

幸樹:同類だと思われたんだよ(笑)。

玲夏:僕はマネージャーに恋する大学生のテニスプレーヤー。寝起きのシーンから撮ったんですけど、リアルに歯を磨いたり、ヒゲ剃るところから始まるから、髪も寝癖のままだったんですけど、よく考えたらTVドラマではそういう自然なシーンでもセットしてるよなって(笑)。テニスして汗をふく場面も水をかけるのはイヤだったから、軽く走りこんでガチで汗が出るのを待ったりしました。

――で、マネージャーに告白するんですか?

玲夏:や、そこは見てのお楽しみです。終始、真面目な登場人物もいるんですけど、僕の場合はシュールな感じかな。

幸樹:僕は仕事もせずにパチンコやスロットに溺れてるだらしない人を演じてますね。実際、昔、そういう感じの人間だったので懐かしかったですね(笑)。

――リアルな演技ですかね。威吹さんの設定は?

威吹:お金をしぼりとろうとするホスト(笑)。

――悪い役柄じゃないですか。

威吹:(笑)そうなんですけど、最終的にはかわいそうな結末になります。自分で見ても凹みました。

――5人の中でいちばん切ない役柄?

威吹:いや、俺的にはひカるがいちばん悲しい(笑)。

ひカる:僕の役は恋してしまったフリーターですね。自分がそういう状況だったら、何もできないだろうなと思うような…。かなりリアルかもしれないですね。

幸樹:恋愛の土俵にも立ってない(笑)。

――結末をお楽しみに、ですね。


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