【インタビュー】Fo'xTails「「MONSTERS」は双剣もしくは片手剣で「ウロボロス」は大剣、「空の色」は白魔法ですね」

■いつものtakaoの歌い方でハマるなって思ってたんでノビノビと歌ってもらいました
■“BOYS & GIRLS”のところは、この曲のアクセントにもなりました

──なるほど。すごく言葉を選んで書いている感じもしたからね。「MONSTERS」は軽いノリで言葉を響かせる感じの1曲だからね。

鳴風：そうなんです。こっちは、いつものtakaoの歌い方でハマるなって思ってたんで、ノビノビと歌ってもらいました。“BOYS & GIRLS”っていうところは、最初から頭にあったんですけど、そこはこの曲のアクセントにもなったと思います。

takao：「MONSTERS」の歌詞は、『バトルスピリッツ烈火魂〈バーニングソウル〉』のエンディングテーマということもあり、見てる層が小学生中学生が多いかなと思って、分かりやすく伝わりやすい言葉で、明るく背中を押せる内容にしたんです。


──なるほど。今回3曲とも鳴風くんの作曲だけど、楽器隊に対してもリクエストはあったの？

鳴風：今回はいつも以上にありましたね。3作品の中でレコーディングに入る前に、何度も合わせたのが「MONSTERS」だったんですよ。ピッタリと寸分の狂い無く細かい部分にまでこだわって、あのノリを生み出したというか。

takao：今回の3曲は、本当にそれぞれがそれぞれに悩みながら、納得いくまで向き合いました。楽曲がシンプルなだけに、サウンドへのこだわりが半端なかったんです。歌い方もね。「ウロボロス」は、リズム隊がすごく頑張っていました。あの一体感を出すためには、リズム隊がしっかりとしてないとダメだっていうので、すごく2人で頑張っていましたからね。この曲をやったことで、結束力が高まったと思います。今回、レコーディングをした順番としては、「MONSTERS」「ウロボロス」「空の色」の順だったんですけど、「ウロボロス」で結束が固まった後に「空の色」を録ったんで、最高の空気感が出せたと思います。

──なるほどね。「空の色」はノリというより、空気を感じさせる1曲だったからね。音を紡いでいく感じというか、リレーションが美しかった。Bメロ絶品。

鳴風：ありがとうございます！　バンド自体、ここまでのバラードをやるのは初めてだったんですよ。優しい曲というのはいままでにもあったんですけど、こういうのは初めてで、みんな苦手だったんです。

──そんな感じはしなかったよ。

takao：ホントですか？　良かった。いやぁ、ここまでバラードが難しいものだとは思ってなかったですね。本当の意味で歌が前に出るし、メインだと思うから、歌いまわしがすごく大変でした。


──ロックバンドのバラードってすごく大事だからね。深みが求められるというか。

takao：そうなんですよね。そこは本当に意識したし、苦労した部分でしたね。

──いやぁでも、「空の色」は、イントロからガンズ（ガンズ・アンド・ローゼズ）が見えたよ。

一同：（爆笑）

鳴風：ホントですか！？　アクセル居ました？

──いたいた（笑）。

鳴風：俺、スラッシュになれましたかね？

──なったなった（笑）。

鳴風：おっ！　やった！　スタジアムが見えました？

──見えた見えた（笑）。

takao：なんか、歌っててすごく高揚感があったというか、自分でも泣きそうになったんですよ。感動しましたね。

鳴風：楽曲の原型は1年前くらいにあったんですけど、今回引っ張り出してきたんです。

takao：そのとき既に仮歌詞があったんですよ。友達に向けた歌詞だったんですけど、この曲をやろうってなって引っ張り出してきた日あたりに、俺の誕生日があったんです。そのときに友達から連絡がきて、お互い頑張ろうなって話をしたんです。そしたら、いろんな感情が込み上げてきて、もう一度この歌詞を見直して、より強い気持ちを持って友達への想いを言葉にしていったんです。俺がバンドを始めたきっかけも友達だったんで。本当に今だからこそ書けた歌詞でした。ずっと、バラード曲に挑戦してみたいっていう気持ちはあったんですけど、なんだかまだ早い気がして、ずっと温めていたので、今回こうして形に出来て良かったです。

──では。「MONSTERS」に絡めて、自分の中の押さえられないMONSTERな感情は？

takao：最近服を買うという衝動が、抑えきれない、止められないですね（笑）。もともと服好きなんですけど、最近止められないんですよ。欲しい！　って思ったら衝動を抑えられなくて買っちゃうんです。あと、じっとしていられないっていうのも、抑えきれない衝動ですね。

鳴風：俺はなにごとも、基本我慢できないんで、常にMONSTERな感情に苦しめられてます（笑）。嫌いな人とは付き合えないし、嫌いなモノは食べられないし。きっとそこを我慢しちゃうと、自分じゃなくなっちゃう気がするんですよね。

takao：鳴風は、すでにMONSTERってことですね（笑）。

鳴風：そう。だから、あんまり我慢しないことかな。嘘つきながらロックはしたくないって思いますからね。ありのままに生きるのが人間らしくていいんじゃないかなって思います。

取材・文●武市尚子





◆インタビュー（１）へ戻る