【インタビュー】セイント・プロスティテュート、キャッチー&ダーティなダニッシュ・ロックの雄
キャッチーなヴァイブとモダンなタッチを武器に、メロディ溢れるダーティ・ロックン・ロール魂を炸裂させるセイント・プロスティテュートがセカンド・アルバム『グローリファイド』を10月21日にリリースする。
◆セイント・プロスティテュート画像
デンマークが産んだセイント・プロスティテュートはコースホルム兄弟によって結成された。2010年、デビュー前にもかかわらず彼らはアメリカへと飛びWhiskey A Go Go等でギグを決行、翌年には地元コペンハーゲンで行われたPRETTY MAIDSのサポートを務め、12,000人もの観衆の前で熱きパフォーマンスを披露してみせた。そして、デビュー作『Here Come The Prostitutes』を2012年に発売、各音楽誌やウェブでBest Of 2012のリストに選出され、大きな注目を得るようになる。
2014年夏、セカンド・アルバムに向けてセッションを重ねた後、プロデューサーのルーン・バックと共にレコーディングへと突入、完成したアルバム『グローリファイド』は攻撃的な姿勢とフック、メロディ溢れるテイストを押し出し、クラシック・ロックン・ロールでありながらモダンなタッチも聴かせてくれている作品となって登場してきた。マスタリングには、FOO FIGHTERS、INCOBUS、ロブ・ゾンビ、ブルーノ・マーズ、PHARRELL等を手掛けたルーベン・コーエンが担当している。
エナジー溢れるサウンドの中に吼えるギターとフックある楽曲、激しく叫ぶヴォーカルが彼らの真骨頂だ。
──セイント・プロスティテュートがBARKSに登場するのは初めてになります。バイオグラフィーを教えてもらえますか?
モーテン・コースホルム(G):結成は2007年。他の誰よりもワイルドでカッコイイ、ロック・バンドを目指した。音楽性で悩んだこともあったけど、メロディとギター・サウンドに拘ったクラシック・ロック・スタイルの楽曲をメインにすることに方向性が定まった。ライヴでスタイルに磨きをかけ、2012年にデビュー・アルバムをリリースすることができた。そしてここに新しい契約を手にして2ndアルバムの発売直前というわけさ。
──デビュー・アルバムをリリースしたとき、メディアやファンの反応はどうでしたか?
モーテン・コースホルム(G):『Here Come The Prostitutes』は自分達でリリースした。プロデューサーにはマイク・トランプやグレン・ヒューズとも仕事をしてきたソレン・アンダーセンを迎えた。メディアからは素晴しいレビューで評価されたし、特にイギリスのClassic Rock Magazineでは評価が高かった。コンピCDに2曲収録されたしね。そして“Best Of 2012”のアルバムにも選出されたんだ。
──2ndアルバム『グローリファイド』の手応えはいかがですか?
フジー・コースホルム(Vo、G):今は幸せな気持ちさ。アルバムを誇りに思っているよ。
モーテン・コースホルム(G):ありがとう!とてもエキサイトしているし、ファンやプレスの反応が待ちきれないよ。今のところ良好だね。はやく聴いて欲しい気持ちでいっぱいだ。
──レコーディングは順調でしたか?
モーテン・コースホルム(G):自然体だったさ。細かいことを気にすればいろいろと出てくるけど、ストレートなロックン・ロール・アルバムだから全体の乗りを重視すればとてもいい感じだね。バンド全員が仕上がりに誇りに感じているよ。コペンハーゲンにあるロブスター・スタジオだったけど、新しいアイディアを持ち込みながら、時間を気にすることなくトライできたから満足さ。まさに理想的な選択だったと思う。バンドとプロデューサーであるルーン・バックとのコンビネーションもバッチリだった。
──ニュー・アルバムの最大のセールス・ポイントは何になりますか?
モーテン・コースホルム(G):生々しいロックン・ロール!いい曲といいメロディだね。そして溢れるギター・サウンド!
ジャック・アンディ(Dr):いいメロディとアップテンポなロックン・ロールさ!ステレオだろうと、コンピューターだろうと、Apple Musicだろうと、リピート・ボタンを押したくなるアルバムだね。
クリス・フリーズ(G):グルーヴ溢れるベースとドラム、ギターとメロディックな曲。とにかくいいアルバムだよ!
──メンバーの音楽的な影響を教えてください。
フジー・コースホルム(Vo、G):その元となるのはHIMやGUNS N' ROSES、MOTLEY CRUEだね。デンマークのレジェンド・バンド、D-A-Dにも大きな影響を受けた。
モーテン・コースホルム(G):スラッシュには多大なる影響を受けたし、今でもギター・ヒーローさ。二―ル・ショーンやリッチー・サンボラからもインスパイアされた。好きなアルバムはGUNS N' ROSESの『Appetite For Destruction』とBON JOVIの『Slippery When Wet』。
ジョンズ・バック(B):父はいつもギターを弾いてくれ、彼が聴く音楽に興味津々だった。でも次第にベースに惹かれていった。バンドの中でグルーヴ感を出すにはドラマーとともにリズム・セクションが最も重要な役割だろ?好きなプレイヤーはいつもピノ・パラディーノさ。ダフ・マッケイガンも大好きだ。影響を受けたのは、GUNS N' ROSES、FOO FIGHTERS、HEAVEN'S BASEMENT、HARDCORE SUPERSTAR、MOTLEY CRUE、QUEEN。他にもいっぱいさ。
ジャック・アンディ(Dr):俺が影響を受けたドラマーはリンゴ・スター。ザ・ビートルズが大好きだからね。次はジェフ・ポーカロ。彼のグルーヴ感はなかなか真似できないよ。そして、テイラー・ホーキンスさ。彼の叩き出すエナジーとロック感溢れるプレイが大好き。彼こそが男の中の男だね。彼ら3人がオレにとってベストなドラマーだ。
クリス・フリーズ(G):14歳の頃から真剣にプレイを始め、16歳の時にはビッグ・バンドのツアーに同行したり、メタル・ミュージシャンらともプレイしてきた。DIZZY MIZZ LIZZYのティム・クリステンセンには大きな影響を受けた。リード・ギターはスラッシュだね。
──では最後に日本のロック・ファンへメッセージを。
フジー・コースホルム(Vo、G):日本のロック・ファンがオレたちの音楽を気に入ってくれて、サポートしてくれることを期待しているよ。ありがとう!
モーテン・コースホルム(G):美しいあなたの国で正式にアルバムがリリースされることになった。その反応を楽しみにしているのと同時に正直それが不安でもある。日本のロック・ファンに会えることをとても楽しみしている。サポートをARIGATOU。
ジョンズ・バック(B):メッセージはシンプルさ。みんなの前でオレのプレイする姿を見せることを楽しみにしている。絶対会おう!
ジャック・アンディ(Dr):日本のファンがアルバムを購入してくれて、アメイジングな国でプレイできることができたら最高さ。
クリス・フリーズ(G):用心してくれよ、ダニッシュ・ロックン・ロール・バンドが近づいて来るよ。
ST.PROSTITUTE(セイント・プロスティテュート)『Glorified / グローリファイド』
2015年10月21日発売
BKMY-1005 2,222円+税
輸入盤日本仕様
01.Farewell & Goodbye
02.Red Car
03.City Lights
04.All Mine
05.L.A.Party
06.Death By Rock ‘N' Roll
07.Running With Scissors
08.Suicide Girl
09.Leech
10.Prime Donna
11.Scream
12.Such A Bliss
Produced by Rune Buck & St.Prostitue
・Fussy Korsholm(Vo、G)
・Morten Korsholm(G)
・Kris Freeze(G)
・Jones Bak(B)
・Jack Andy(Dr)