【イベントレポート】香里奈主演TBSドラマ『結婚式の前日に』制作発表。真野恵里菜は「嫌われることを恐れずに」

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TBS火曜ドラマ『結婚式の前日に』(10月13日よる10時からスタート)の制作発表会が10月8日に都内で開催され、主演を務める香里奈と、原田美枝子、鈴木亮平、山本裕典、真野恵里菜、美保純らキャストが出席した。

◆TBS火曜ドラマ『結婚式の前日に』制作発表会 画像

結婚式まであと100日となった主人公・芹沢ひとみ(香里奈)が、脳腫瘍と診断されてしまう。しかもそんな彼女の前に、28年前に出て行った母・可奈子(原田美枝子)が突然現れる。このままでは命も危ぶまれる状態というひとみと型破りな母親。

このドラマは、そんなふたりを中心に展開する100日間の物語だ。発表会の冒頭、新井順子プロデューサーは、「お母さんが型破りな言動で主人公のひとみちゃんに前を向かせていく。仕事や結婚を諦めようとする彼女に、どのように前を向かせていくのか、それが見どころ。死にいく物語ではなく、明るく前向きに生きていくドラマだと思って観てほしい。」と、コメントした。

7年ぶりのTBSドラマ主演となった香里奈は、「7年前に『だいすき!!』というドラマで主演をやらせていただいて、その時のプロデューサーだったりとか監督さんとまたご一緒することができまして、自分的にもとても思い入れがあるドラマでしたので、またご一緒できることを楽しみにしていましたし、内容的にもちょっと難しい内容ではありますけど、とても自分の中でやりがいのある役なのかなとも思いました。私が30代に入ってから1発目のドラマでもあったので、20代とは違うものを観せていけたらいいなと思って、挑戦させていただきました。」と、意気込みを語る。一方、破天荒な母親という役柄の原田美枝子は「やったことがないので加減がわからなくて、原作があるわけでもない、オリジナルな脚本なので、全員がすごい賭けなんです。でも、みんなが作ることを楽しんでいるような気がします。加奈子さんのキャラもみんなで作っている感じがすごくして。だから、試写会で笑っていただけたということで、とてもホッとしています。(1話から相当、体を張っていることについては)隠れたアクション女優なんで。」と笑わせた。

よく忘れ物をするおっちょこちょいな内科医にして、香里奈演じる芹沢ひとみの婚約者という役の鈴木亮平は、「あまりかかりたくない内科医ですよね。」と一言。しかし役柄と自分自身の共通点について訊かれると、「これは本当に最初に台本を読んだ時に、誰かが密告したんじゃないかってくらい僕にそっくり。忘れ物も多くて、電車の網棚にカバンごと置き忘れたりとか1年に2、3回ありますし、ケータイがないとかしょっちょう。ケータイを探してるって芝居は日本一上手い自信があります。ああいうシーンはすごく自然に、自信をもってやらせていただいてます。」と、褒められるべきことなのかどうか、若干の疑問を残しつつも胸を張る。さらに「世の中の俳優さんに言いたいですね。ああいう芝居、僕の芝居に追いつけるものなら追いついてみろ、なぜなら僕は毎日やっているからだ!」と、むしろ自信をみなぎらせていた。

もんじゃ焼き屋の3代目を演じる山本裕典は、「監督さんがつきっきりになって、テンションや細かいところ操作してくれているので、緊張はしますけど、やりがいはあります。僕、いつもテンション高かったりとか、おちゃらけてる役が多かったので、自然体な自分をさらけ出すのに抵抗があったりするんですけど、周りの人たちに助けられながら頑張ってます。もんじゃ焼きも練習しました。実際にお店やっている女将さんに来ていただいて。(鈴木)亮平くんに褒められました。」とコメントするも、「でも、(劇中に出てきた)あの手元は僕じゃないかもしれないです(笑)。」と、一言付け加えて笑いを誘った。


そして初恋の相手が鈴木演じる園田悠一で、香里奈演じるひとみとは恋敵という役どころに挑戦する真野恵里菜。「観ている方からすると、“この娘、出てこないでよ。余計なことするなぁ”って思うかもしれないんですけども、こういう恋敵の役とか、ちょっと嫌な役とかをやってみたかったので、みなさんから嫌われることを恐れずに頑張っていきたい」と意気込みを語っていたが、実際に役を演じてみての感想は「私は今まで携わらせていただいた作品の役が、わりとこう、キャラの際立った役が多かったので、逆に25歳のお嬢様っていう素朴な役がほぼ初めてなので、結構緊張するんです。」と、ちょっと意外な一面を明かす。そして「悠一さんと同じシーンの時は、のちにシュークリームが出てくるシーンがあるんですけど、撮影中から「食べたい、食べたい」とずっと仰っていまして、和ませてくださいました。」と、緊張を緩和させてくれた鈴木とのエピソードを紹介する。話を振られた鈴木は「シュークリーム好きなんですよ、僕。僕の一番好きなタイプのシュークリームだったので、食べたくてしかたなかったんですよー。日本一のシュークリーム俳優だと思うので。」と、シュークリームへの愛を口にして笑いに変えた。ちなみに真野ちゃんによると、小道具として用意され、鈴木が食べたがったシュークリームは、クッキーシューだったとのこと。

原田演じる加奈子との喧嘩のシーンもあった美保純は「大人の喧嘩っていうのが久々で、リハーサルでドアをバシャって閉めたら、セットの絵がガーンと落ちたんです。(普段から声を荒げたりは)ないですね。普段は語尾が消えてます。今回は声を張っているので、観たことないような美保純かなって思います。わからないですけど。はい。加奈子さんのことを信用しない役なんですけど、それを意地でもやってます。ちょっとブラザーコンプレックスかなって思いますね。お兄ちゃんのことを好きな妹で、だから嫁にいけてない、みたいな。……実際の兄は大嫌いです。」と、聞いてないプライベートな話まで飛び出す。一方の原田も「(声を荒げたりは)普段はないですね。昔はよくありましたけど。」と、こちらも過去のプライベートに触れていくスタイルで、会場はもう笑うしかなかったのであった。

「このドラマを観て、最近健康診断行ってないなーって人とか、ぜひもう一度、検査行っていただきたいなって思っていて。取材のたびにライターさんに言うんですけど、みなさんほんとに、行ってないとかヤバいとかおっしゃるんですけど、本当に大事なんだなって、自分がひとみを演じていてもそう感じました。ひとみちゃんも人間ドックで検査をして発覚したんですけど、そこからの進行がすごく早くて、症状もどんどんでてきますので、みなさんには健康診断、検査、今日行ってください。そのくらい行ってほしいなって思います。そして、全部の話を通して、親子愛だったり、生きるということの大切さだったりとかを感じとってもらえたら、そして前向きになってもらえたらいいなと思います。」── 香里奈

なお主題歌は安田レイの「あしたいろ」。これについて新井プロデューサーは「相当な打ち合わせを重ねまして、歌詞にもこだわりまして、作っていただきました。曲が聴こえるたびに、このドラマを思い出していただけるような、力強い曲になっています。」と紹介した。

また、この日スケジュールの都合で発表会に出席できなかった遠藤憲一からは、ビデオメッセージが届けられた。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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