【インタビュー】HYDE、HALLOWEEN PARTY&DOLLSを語る「今年も期待を裏切りません」

ポスト

■毎年、恥ずかしい想いしてやってるんですよ
■ホントにみんな行かないでください(笑)


──さっき、ネットでの意見の話をしてくれましたが、中にはHYDEさんがHALLOWEEN DOLLSのプロデュースを手がけることに肯定的ではない人もいるとか。ほかにはどんな意見があるんでしょうか?

HYDE:例えば、“こんな軽々しいことはしてほしくない”っていう意見だったり。

──アイドルのプロデュースみたいなことはしてほしくないっていうことなんですかね。

HYDE:SNSの意見とかは、参考のために傷つかない程度に見るようにしてるんだけど、“そうか。わかってくれない人もいるんだな”とは思いましたけどね。僕に対して、“こういうことをするアーティストじゃない”と思っている人もいるみたいですね。“中島美嘉ならいいけど、HALLOWEEN DOLLSはロックじゃないじゃん“なんでしょうかね。BARKSのインタビューとか、こういう場で自分の意志を表明しようと思ったのは、このまま肯定派と否定派の言い合いに発展しないためにも、僕の意思を話しておいたほうが健全かなと思ったからなんです。言っておきたいのは僕は面白いと思ったものは何でもやりたいんです。だいたい将来は民芸屋さんやりたいと思ってるぐらいなんですよ。木彫りの熊とかウサギとかを創りたいんです(笑)。

──彫りたいんですか?

HYDE:そういう人なんです。自分が面白いと思ったことや楽しいと思ったことがやりたいんです。今回のプロデュースも、その内の1つで楽しかったし、最高の仕事だった。VAMPSのようなハードロックもやりたいし、L'Arc~en~Cielのようなエンターテインメントもやりたい。俳優もやったしね。

──映画にも出演しましたしね。好奇心のおもむくままに活動していきたいっていう?

HYDE:中には“ロックバンドやってるのに、俳優やるなよ”っていう意見の人もいるし、“L'Arc~en~Cielやってるのに、VAMPSやるなよ。バンドは1つにしなさいよ”っていう意見の人もいるだろうけど、価値観は人それぞれじゃないですか。そこには合わせていられないので、意見はありがたく聞くけどアーティスト(芸術家)は僕なのであって、自由であるべきだと思います。面白いと思ったらシルバー世代ヴァージョンだってありえるかもしれないし。

──シルバー世代ヴァージョン!

HYDE:おばあちゃんたちで。“もうすぐハロウィン”みたいな曲(笑)。

──でも、確かにイメージってありますからね。私も今の“木彫りの熊発言”にはビックリしたし。

HYDE:案外冗談じゃないですけど(笑)。

──ちなみにHALLOWEEN DOLLSは<HALLOWEEN PARTY 2015>には絡んでくるんですか?

HYDE:そうなればいいなと思ってます。

──一緒に踊る姿も見られますかね。

HYDE:もし出てくれてたとしても一緒にはムリですね。彼女たち、かなり早い時間に帰ってしまうので。小学生ですから(笑)。

──年齢的にね。ちなみに「HALLOWEEN PARTY」のサンプルCD&DVDは申し込みをすれば全国の幼稚園、保育園に無料でプレゼントされるんですよね。

HYDE:そうなんですよ。最初に話したように、僕がうんぬんというよりも子供たちが歌って踊れるハロウィンソングであってほしいと思っているので。最終的には子供たちが「HALLOWEEN PARTY」で踊って遊んでくれて、あるとき、子供たちが怖いお兄さんたちもこの曲を歌ってるのに気づいて、「あれ? 同じメロディの怖いヴァージョンがあるよ」って驚いてくれたら嬉しいですね。

▲『HALLOWEEN PARTY CAFE 2015』

──それと、『HALLOWEEN PARTY CAFE 2015』と題して原宿に期間限定のCAFEもオープン(9月18日~10月25日)されていますが、今回のこだわりは?

HYDE:一番の目玉は会場でしか見られない映像が流れていることですね。<HALLOWEEN PARTY>って、映像に残していないんですよ。なぜかというとDVDになると、その日のライヴが会場に来たファンだけのものではなくなってしまうから。僕自身も映像に残るのであれば、正直、女装とかしたくないですからね(笑)。その瞬間だけで見られるだけならアホなこともしますけど、それが世に残るのは嫌なんです。例えばゴールデンボンバーだって映像に残るのであれば、肛門は見せられないと思うんですよね(笑)。それが僕、<HALLOWEEN PARTY>のいいところだと思ってるんです。

▲『HALLOWEEN PARTY CAFE 2015』

──その場限りの、年に1度のパーティっていうね。

HYDE:一期一会のスペシャルナイトですよね。しかも、その日、1日のためだけに出演アーティストのみなさんがリハーサルをしてくれて、その日限りの衣装を着てくれる。ホントに特別なイベントなんですよね。話は戻りますが、CAFEではVAMPSに限ってですが、歴代の<HALLOWEEN PARTY>の演出や僕らの仮装が見られるのが最大の魅力ですね。ライヴ会場でサービス映像としてスクリーンに流したものが見られるんですが……正直、僕としては行ってほしくない。

──えーっ!?

HYDE:だって毎年、恥ずかしい想いしてやってるんですよ。ホントにみんな行かないでください(笑)。

──そんなこと言ってもダメです。

HYDE:頼むからCAFEでは目を閉じて、見ないふりをしていてください(笑)。

◆インタビュー(3)へ
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報