【ライブレポート】JAM Project、フリーライブで「爆鎮完了!」
去る9月29日、JAM Projectが東京・代々木公園野外ステージにて<JAM Project STRONG BEST 発売記念フリーライブ THE STRONGER’S PARK-REVENGE->を行なった。本公演は、9月9日に行なわれる予定だったフリーライブの代替公演である。
◆フリーライブ 画像
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会場の明かりが落ち、ステージには青い光が広がる。ステージ後方のバックドロップが照明によって浮かび上がると、SEが流れバンドメンバーが登場。ファンの手には赤いサイリウムが装備され、手拍子が起こる。メンバーが姿を見せた瞬間、会場からは「えんちゃーん!」「長老ー!」などとメンバーの名前(愛称)を叫ぶ声があがった。
ライブは「Crest of “Z’s”」からスタート。メンバーに合わせてファンも振り付けをしながら楽しんでいて、「Power!」という歌詞では、力こぶを作るようなポーズがとられていた。1曲目は、決まった立ち位置で歌い続けていたメンバーだったが、2曲目からは自由にステージ上を動きまわる。「Rocks」で奥井雅美は、手を目の上にかざし正面からの照明をさえぎり、会場を見回してファンに手を振り笑顔を見せる。「スーパーロボ」のコールが繰り返されることで、その場にいる全員のテンションが上がっていくのを感じた。
「5人揃って JAM Projectです!」という挨拶から、MCコーナーへ。フリーライブが、台風の影響で一度中止になっていることから、影山ヒロノブは「みんなが来てくれて本当に嬉しい!」「昨日俺がスーパームーンにお願いしたんで!」と無事に晴れたことを心から喜んでいるようだった。遠藤正明は、「足元のいい中、ありがとうございます!(笑)いろんなストレスをばーっと取っ払ってってもらえたらと思います!JAM日和ということで、今日は最後まで楽しんでってちょうだい!よろしくー!」と感謝を伝える。きただにひろしは「今日はリベンジを果たすために燃え尽きるぞー!」とやる気満々の様子だ。
公園での野外フリーライブということで、誰のライブかわからず、偶然通りかかった人にもわかるよう、影山がベストアルバムのリリースライブだということを改めて話し、「かなり古いこの曲をお送りしたいと思います!「CRUSH GEAR FIGHT!!」」とタイトルコール。続く「SOUL TAKER」では奥井ときただにが背中合わせで熱唱する姿を見せ、ギターソロではメンバーと会場が一体となりぴょんぴょんと飛び跳ねていた。
影山が「楽しんでるかい?」とファンに問いかけると歓声が起こる。<LantisFestival>などの海外公演も含め、イベントやフェスへの出演はあったが、JAM Projectとしてのワンマンでのライブは1年半振りだと話し、戸惑う様子も見せながらも、興奮を隠し切れないようだ。そして先ほど披露された「GONG」の締めのジャンプを失敗した きただにのために、バンドメンバーと照明スタッフの協力によりもう一度ラストの部分を再現することに。きただには華麗にジャンプを決め、拍手が起こっていた。
「次はアカペラのコーラスから始まる曲いきたいと思います」という曲紹介から「HERO」が始まったのだが、仕切り直しにするというハプニングが。その後、改めて「HERO」へ(「HERO2」と命名されていた)。全員でのコーラスからソロパートにうつり、メンバー一人ひとりの美声が響く。影山は間奏で「めっちゃ懐かしい!」とコメントを挟み、バンドメンバーも身体を揺らし笑顔でコーラスをしながら演奏を行なっていた。
「VICTORY」では、全員がVサインをかざす。本編ラストは「レスキューファイアー」だ。「魂揺さぶる使命感(おもい)解き放て 代々木ー!」という煽りが入り、「MOTTO MOTTO!」とコールが起こる。そして「爆鎮完了!」で全員で敬礼のポーズをとって、メンバーはステージを後にした。
「アンコール!」ではなく「MOTTO MOTTOー!!」「MOTTO MOTTOー!!」と声が枯れてしまうのではないかと心配になるくらいの絶叫が繰り返される。その声に応えたメンバーがフリーライブ限定Tシャツを着用して再登場し、影山が「今日もがんばってくれた俺たちのミュージシャンを紹介します!」とバンドメンバーの紹介を行ない、本当のラストナンバーへ。「SKILL」の壮大なイントロが流れ出すと、喜びを隠し切れない叫び声がファンからあがり、影山の「燃え尽きようぜー!」という言葉で最高の盛り上がりを見せた。
メンバーがステージを去った後、ファンが主導となり三三七拍子が起こる。音響スタッフが、BGMの音量を落としていてその気遣いがすばらしかった。最後に全員で拍手をして、イベントは幕を閉じた。
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ライブの途中、ぽつりと雨粒を感じ、まさか雨は降らないだろうな…と心配をしたが無事だった。全8曲、計1時間を超え、フリーライブというには豪華すぎたのではないかと感じたのは自分だけではないはずだ。あっという間だったが、とんでもなく濃い時間だったとしみじみしている。
終演後のファンの顔は晴れ晴れとしていた。それぞれが感想を述べながら嬉しそうに駅へと向かい、その中にそっと混ざりながら帰宅の途へついたのであった。
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