【イベントレポ】アニソン四天王集結で、「最初からずっとクライマックス」
その後はエンディング・テーマからの選曲で、ささきいさお「青い地球」(作品『銀河鉄道999』)、前川陽子「夜霧のハニー」(作品『キューティーハニー』)、堀江美都子「あしたがすき」(作品『キャンディ・キャンディ』)、水木一郎「ルパン三世愛のテーマ」(作品『ルパン三世』)と続く。オープニング・テーマと異なり、じっくりと聞かせる選曲に飲み込まれていく会場は、一曲一曲盛大な拍手に包まれた。
そしてここで特別出演の弘田三枝子の登場だ。1965年12月に『ジャングル大帝』主題歌「レオのうた」のシングルレコードを発売し、日本コロムビアがアニメソングを手がけて今年で50年。弘田の登場はまさに“伝説”の一夜を感じさせ、会場の熱気と興奮もひとしお。
弘田三枝子「レオのうた」(作品『ジャングル大帝』)、タケカワユキヒデ「THE GALAXY EXPRESS 999」(作品『銀河鉄道999(劇場版)』)、大杉久美子「ドラえもんのうた」(作品『ドラえもん』)、しまざき由理「みなしごハッチ」(作品『昆虫物語みなしごハッチ』)と、会場をますます加熱させていく。
ライブも終盤に差し掛かるが、その後もひとつとして観客の心を掴んで離さない。ステージを走りまわるパフォーマンスを繰り広げた影山ヒロノブ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(作品『ドラゴンボールZ』)、歌唱だけでなく衣装でも会場を虜にした前川陽子「キューティーハニー」(作品『キューティーハニー』)、圧巻の歌唱に観客も拳を突き上げ応じた串田アキラ「キン肉マン Go Fight!」と、50年の歴史を感じつつ、当時の勢いそのままで再現される名曲の数々。
そして自身も“親友”と語る名曲・堀江美都子「キャンディ キャンディ」(作品『キャンディ・キャンディ』)、会場を更なる一体感に包み込んだ水木一郎「バビル2世」(作品『バビル2世』)、そしてその力強い歌声に自然とシンガロングを巻き起こしたささきいさお「宇宙戦艦ヤマト」(作品『宇宙戦艦ヤマト』)で、本編は幕を閉じた。
鳴り止まない拍手の中迎えたアンコールでは、当日の出演者全員で登場。時にマイクを会場に向け繰り広げた「海のトリトン(Go! Go! トリトン)」(作品『海のトリトン』)、その興奮冷めやらぬまま続く「ガッチャマンの歌」(作品『科学忍者隊ガッチャマン』)を熱唱し、伝説のライブは幕を閉じた。最後に水木は「50年という記念すべきライブに出演できてとても幸せでした」、 ささきは「僕は『ガッチャマンの歌』を歌ったのがきっかけでアニメソングに誘われたので、今日はその思い出の曲をみんなで歌えてよかったです」、そしてスペシャルゲストの弘田は「こんな素晴らしい50周年の記念ライブに参加できて本当に幸せです」と目を輝かせていた。
なお、9月23日には日本コロムビアより50周年記念アルバム『これだけは知っておきたい50曲のアニメソング』が発売されている。誰もが口ずさめるメロディとともに蘇る記憶、アニメソングのパワーを改めて体感して欲しい。
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