【フェスレポート】<New Acoustic Camp>、オーガナイザーがオープニングを飾った異彩フェス
初日一番の話題をかっさらったアクトはチャットモンチーかもしれない。ライヴ中盤に、なんとHi-STANDARD「MOSH UNDER THE RAINBOW」のカバーを披露したのである。歓喜の声とともにyonderにはモッシュの輪が生まれ、皆、キュートなヴォーカルによるパンク名曲を堪能した。平和なニューアコで起こったちょっとした事件。幸せな事件だった。
一日目も終盤。SPECIAL OTHERS ACOUSTICはstage hereに多くの聴衆を集めた。夢見心地な雰囲気の中、おおらかで感動的な演奏を聴かせてくれた。一方、stage viaでは内田勘太郎がトリを務め、ブルージーなギタープレイで皆の心を鷲掴みに。特に、「Sleep Walk」のカバーには大きな拍手が送られた。
そして、最後を締めくくったのはJOHNSONS MOTORCAR。期待通りの盛り上げっぷりで、ニューアコ初日最後のダンスタイムを演出。残ったエネルギーを全放出して、観客もバンドの熱演に応えた。
オフィシャル的にはこれで一日目の全アクト終了なのだけど、そうはならないのがこのフェスの面白いところ。OAUのメンバーを中心に夜遅くまで、飲食ブースでの弾き語りなど楽しい催しが行われたらしい!?さらにニューアコ名物となった二千人規模のフォークダンスでは、ライブの盛り上がりに匹敵する大団円で、大勢の大人と子供が手を繋いで踊る様に感動すら覚えてしまった。
2日目はラジオ体操・太極拳や、フリスビーを空高く放つ“BIG THROW”からスタート。石垣島出身の4人組トレモノが今にも崩れそうな天気を吹き飛ばさんばかりに、陽気なポップサウンドでyonderをスタートさせた後は、谷本賢一郎とTOSHI-LOWによるHook Book-LOWがstage viaに登場。ちびっ子からの熱視線が注がれる中で披露した「青空しんこきゅう」と「ラブをプレゼント」のデュエットには大きな拍手が送られた。
stage hereのオープニングを務めたのは、BIG AUDIO acoustic DAINI-NITE。アコーディオン、マンドリン、コントラバス、トロンボーンなど9人によるジプシーロック楽団による好演に、早くもビールが飲みたくなる。
自称“雨男バンド”G-FREAK FACTORYは、レゲエサウンドを軸にした“ドレッド・ロック”でyonderを踊らせた。終盤にプレイしたBob Marley「Redemption Song」の日本語カバーでは、歌心たっぷりの歌唱で聴衆の心をグッと引き寄せた。雨はパラっと降ったけど、まだなんとかもっている。
stage nimbus2日目のオープニングを務めたのは片平里菜。ニューアコの常連とも言える彼女は、「煙たい」「女の子は泣かない」といった人気曲をアコギ1本でプレイ。ちなみにこのステージは、相当厳しい山道を登らないと辿りつけないのだけど、本当に多くの観客が彼女のパフォーマンスを観るために集まっていた。他にも、沖ちづる、桐嶋ノドカ、佐々木亮介といった幅広いラインナップが2日目のnimbusに揃った。
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