【イベントレポート】カップヌードル食べ放題フェス「あっちは食べ放題、こっちは踊り放題」

ポスト

2015年9月17日(木)SHIBUYA TSUTAYA O-EASTにて、カップヌードルバースデーイベント<STAY HOT FES BOILED BY CUP NOODLE>が開催され、人気アーティストたちが観客と共にカップヌードルの誕生日を盛大にお祝いした。

◆<STAY HOT FES BOILED BY CUP NOODLE>画像

このイベントは、カップヌードルが誕生した1971年(昭和46年)9月18日から数えて今年で44回目のバースデーということで、誕生日前夜のこの日「STAY HOT いいぞ、もっとやれ。」を合言葉に、オープニング・アクトのLIFriends、黒猫チェルシー、ねごと、BLUE ENCOUNT、OKAMOTO'Sという、カップヌードルとは親子ほどの年齢差がある若手バンドがカップヌードルのバースデーを祝うために集結したもの。会場には招待された1,000名の観客が集まった。この日はなんといっても“カップヌードル食べ放題”という、夢のような一日ということもあり、全国各地から食いしん坊のカップヌードラーたち(?)が詰めかけ、早速「食べ放題コーナー」でノーマル、カレー、シーフードの3種類を選び美味しそうに食べる姿が。東京の気温は20℃を下回る寒さだったものの、開演前から会場内は熱気とお湯の蒸気でポカポカしていた。




開演の16:30になったところで、オープニングアクトとして東京都羽村市出身の5人組パーティ・ロックバンドLIFriends(リフレンズ)がメインステージに向かって右に設置されたサブステージに登場。「はじめまして、LIFriendsです!これから熱くなるために準備体操をします!」と観客と一緒にリズムに乗せて屈伸運動などでウォーミングアップ。「僕らの持ち時間は10分間。この後2曲やりますから6分くらい、今のSEで1分くらい。残り3分あります。そう、僕らのこの位置はカップヌードルにお湯を入れて食べるまでの3分間です。このわくわくする3分間で、これから始まるライブに備えて思いっ切り盛り上げて行こうと思います!」と「アゲアゲええじゃないか!!!」と「サマラブイリュージョン2013」の2曲を披露、コール&レスポンスも交えながらイベントのオープニングを飾った。


入口に渡されたイベント特製の「STAY HOT FES」と書かれた赤いタオルを首にかけた観客がフロアで待ちわびる中、会場のビジョンには西内まりや出演のカップヌードルのCMが流れている。CMが終わり場内が暗くなると、メインステージには西内まりや本人が登場!「みなさんようこそ!盛り上がっていきましょう!」と、スカートに革ジャン姿でマイクスタンドに向かう西内。出演がアナウンスされておらず、シークレット・ゲストとして登場した西内に、観客もビックリ。後方にいたお客さんも慌てて前に駆け寄ってきた。曲はデビュー曲「LOVE EVOLUTION」。「Hey!Hey!Love Evolution」と腕を振り上げ、「2階も一緒に!」と観客を煽る西内。



続いて、愛用の黒いテレキャスター・デラックスを手にするとRoland JC120にシールドをイン。ギターをかき鳴らしながら「Don't let me down」を歌う西内。思わず「かっこいい!」と女性の観客から声が飛んだ。「こんにちは、西内まりやです!はじめまして、という人!」と訊くと多くの観客が手を上げ「ほとんどですね(笑)。ちょうど1年前に歌手デビューして色んなお仕事と並行してやっているんですけど、大好きな音楽を今後も続けていきたいので、これを機に出会ったみなさん、よろしくお願いします!」とキュートな笑顔で呼びかけると、今度は「か、かわいい!」と男性の声が。自身初の作詞・作曲楽曲3rdシングル「ありがとうForever…」を初めてバンドバージョンで披露。しっとりと歌い上げた。途中、歌いだしを間違えるハプニングがあり歌い終えると「えーと、間違えてしまいました!“何があったって立ち上がり”という自分の歌詞に励まされました(笑)」と笑わせて会場は和やかな雰囲気に。ラストはハンドマイクを手に、ステージを動き回りお客さんと共にタオルを手に持って「恋はJ・E・L・L・O」でライブを楽しんだ。



ステージ転換の間にMCのケン・マスイがライブを終えたばかりの西内を改めて紹介し、2人で本日のメインMCを務めることに。「今日はカップヌードル食べ放題です!飛んだり跳ねたりしてお腹が空いたら、食べて下さい!」とアピール。


続いての出番は黒猫チェルシー。「渋谷ー!楽しんでくれよー!」とボーカルの渡辺大知が叫んでから「ベリーゲリーギャング」からライヴスタート。扇情的なマイナーなサウンドが熱くさせる。「カップヌードル美味しかったですか?今日は食べ物も音楽も楽しめますね!」とバンドも楽しそう。NHK連続テレビ小説「まれ」に渡辺が出演していることを告げてから、「今夜は特別に!」と劇中歌の「涙のふたり」を歌うと観客からは大きな拍手が送られた。その後は新曲「Tabi」、ダンスナンバー「恋はPEACH PUNK」では渡辺がステージから観客のいるフロアの柵に足を延ばして触れ合い、ラストは「東京」を熱唱してステージを降りた。



サブステージにMCの西内とケンが登場してトーク。西内は「学生時代はバドミントンをやっていたので食欲旺盛で、よくシーフードヌードルを食べていた」とのこと。最近はトムヤムクンヌードルもお気に入りなんだとか。一方、ケンはアメリカ育ちなのでカップヌードルは年越しそば的に年に1回食べていたそうだ。

手拍子に乗って、ねごとのメンバーがステージに。蒼山幸子(Vo、Key)が「こんばんは!STAY HOT FES!」と元気に第一声。最新シングル「DESTINY」のダンスビートで沸かせると、たて続けに「黄昏のラプソディー」へ。「GREAT CITY KIDS」では激しく点滅する照明の中、スペーシーなキーボードとギターのカッティングで煽ると、蒼山がマイクを手にステージ前に出て「みんなの声を聴かせてもらえますか!?」とコール&レスポンス。「みんなカップヌードル、何杯食べたんですか?」の問いに、なんと5杯食べたというツワモノが。まだ19時前にも関わらずすごい食欲だ。「ループ」では「まだまだ行けますか、渋谷ー!」とリズムに合わせて左右に手を振り盛り上げ、ラストは「sharp#」を演奏、深々と4人で観客にお辞儀をしてライブを終えた。ライブが終わる度に、フロアから多くの観客が「食べ放題エリア」に大移動。みんな“カップヌードル天国”をたっぷり心ゆくまで満喫しているようだ。



サブステージから西内が「心にキュンキュン来るんです!」と紹介してBLUE ENCOUNTのライブへ突入。ステージに登場するや「始めるよー!」と田邊駿一(Vo、G)の叫びに合せてバンドが音を出すと、爆発的に盛り上がるフロア。彼らがお目当ての観客も多かったようだ。オープニングは「JUST AWAKE」。Aメロから手拍子でノリノリの観客たちを牽引するかのように飛ばしていく。「はじめまして、BLUE ENCOUNTです。こんな夢のようなフェスに出してもらえて本当に嬉しいです!それにしてもヌードリーな匂いがすごいね(笑)」と、会場に漂う美味しい匂いを敏感にキャッチ。「あっちは食べ放題、こっちは踊り放題ですよ!」と「ロストジンクス」へ。剛速球のビートを叩きつけるように繰り出すバンドと、それに応える観客でまさにHOTな空間が出来上がっている。「日本で今、こんなにお湯を使っているのはこことスーパー銭湯くらい(笑)」という田邊のMCに爆笑。エモーショナルなライブは「DAY×DAY」から「もっと光を」で観客との合唱を生み、凄まじい熱気で一体となって終了。



MCの2人がサブステージに登場。ケンが「おやつの時間から夜ごはんの時間まで、みなさんにいてもらいましたけど、アンケートを取ります。カップヌードルを2個以上食べた方?」と質問すると、ほとんどのお客さんが挙手。西内も「じつは私も2個食べました!普通のカップヌードルとカレーを食べました」と告白。どうやら会場にいるほとんどの人がカップヌードルをたらふく食べて大満足の様子。


そしていよいよ最後のライブへ。「最後を締めくくってくれるバンドは、OKAMOTO'Sです!」と西内に紹介されると、大歓声に迎えられてOKAMOTO'Sの4人がステージに登場。「渋谷 O-EAST!準備はいいか?」とボーカルのオカモトショウが叫んでライブは「SEXY BODY」から勢い良く始まった。マイクスタンドを片手に持ちステージ上を歩き回りながら歌うショウ。「俺と一緒に踊って行ってくれないか!?」とマラカスを手に持ち「Beek」へ。淡々と熱くリズムを叩くオカモトレイジ、ドラムセットの右前にピタリと寄り添い太いビートでうねりを生み出すハマ・オカモトは、間奏でファンキーなベースソロを聴かせた。そのグルーヴの中をソリッドなフレーズで切り込んでくるオカモトコウキのギター。「まじないの唄」ではショウがひざまずいてブルースハープを吹き、コウキがモニタースピーカーに腰かけてシャッフルを刻む。レイジは時折目を閉じて一心不乱に叩いている。テンポアップしたブギーが黒いノリを出して突き進む様は、OKAMOTO'Sのルーツ・ロックを踏襲した実力派バンドぶりを伝えてくれた。


「カップヌードルパワーでHOTになってるかーい?」と煽るとコール&レスポンスで「チリトマト!カレー!シーフード!カレー!…カレー好きだから2回言っちゃった、俺(笑)」のショウの声にドッと笑いが起こるフロア。「ここからぶっ飛ばして行くぜー!」と「Let's Go! Hurry Up!」でサビを大合唱、「JOY JOY JOY」ではステージの左右に置かれた巨大カップヌードルを挟んでコウキ、ハマとそれぞれ戯れるようなアクションを見せるショウ。曲が終わると「これ(巨大カップヌードル)の使い方がわからない(笑)。でもこれ本当良くできてる、成分まで書いてある(笑)」と詳細をステージから観客に報告。ラストはニュー・アルバム『OPERA』から、カップヌードルCMソングとなったシングル曲「Dance With You」を披露。腕を上げて飛び跳ねながら一緒に歌う観客たち、カップヌードルをバックと左右に従えて演奏する4人。最高のシチュエーションでこの日のためにあるようなこの曲が盛り上がらないわけがない。曲が終わると「どうもありがとう!」といったんステージを後にしたメンバーたちだが、アンコールの声に乗って再びステージへ。「カップヌードルが明日で44周年を迎えるということで、俺たちからバースデーソングを送ります!」と、最後はOKAMOTO'Sのオリジナル曲「HAPPY BIRTHDAY」を歌いだす。途中、ステージから金のテープが飛び出して会場は一気に祝福ムードに。「44歳おめでとう~!今日は来てくれて本当にありがとう!」とショウが感謝の言葉を観客に。



エンディングではMCの2人に呼びこまれて全出演者のステージ上に。それぞれにコメントを一言ずつ訊いていき、黒猫チェルシーの渡辺が「この、“いいぞ、もっとやれ”ってコピーはすごく好きなんです。すごく良いですよね?」とコメントすると、西内も「私もすごく好きです!“いいぞ、もっとやれ”!」と同意して会場は大きな拍手に包まれた。最後はステージ上から出演者、観客が一緒に「STAY HOT FES」と書かれた赤いタオルを広げ、「ハッピーバースデー!STAY HOT FES!」の合言葉で記念撮影して、4時間に及ぶハッピーなイベントを締めくくった。


撮影:大橋祐希
取材・文:岡本貴之

『STAY HOT FES BOILED BY CUP NOODLE』
2015年9月17日(木)SHIBUYA TSUTAYA O-EAST

●LIFriends
1.アゲアゲええじゃないか!!!
2.サマラブイリュージョン2013

●西内まりや
1.LOVE EVOLUTION
2.Don't let me down
3.ありがとうForever…
4.恋はJ・E・L・L・O

●黒猫チェルシー
1.ベリーゲリーギャング
2.HotボーイとCoffeガール
3.涙のふたり
4.Tabi
5.恋はPEACH PUNK
6.東京

●ねごと
1.DESTINY
2.黄昏のラプソディー
3.GREAT CITY KIDS
4.endless
5.ループ
6.カロン
7.sharp#

●BLUE ENCOUNT
1.JUST AWAKE
2.THANKS
3.ロストジンクス
4.LIVER
5.DAY×DAY
6.もっと光を

●OKAMOTO'S
1.SEXY BODY
2.Beek
3.まじないの唄
4.Let's Go! Hurry Up!
5.JOY JOY JOY
6.Dance With You
EN.HAPPY BIRTHDAY
この記事をポスト

この記事の関連情報