【イベントレポート】八王子P、初音ミクとファンに囲まれた初インストアイベント

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9月2日に八王子Pが、渋谷タワーレコード SpaceHACHIKAIにてニューアルバム『Desktop Cinderella』のリリース記念イベントを開催した。当日のレポートをお届けする。

◆八王子P 画像

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ここ数日ぐずついていた天気が嘘のように回復し、久しぶりの快晴。夏が戻ってきたような暑さで、これはCDの発売を祝ってるんだななんてそんなことを考えながらタワーレコードへ。現在、初音ミクとタワーレコードのコラボ企画<「NO MIKU, NO LIFE.」初音ミク展>が展開されているSpaceHACHIKAIは、今回のイベントにぴったりだ。白で統一された壁一面には初音ミクをはじめとするボーカロイドのイラストが並び、開場するとBGMとしてニューアルバム『Desktop Cinderella』の曲が流れ始め、その場にいるだけでテンションが上がってくる。まもなくライブがスタートするというアナウンスが流れると、ざわついていた会場は静まり、八王子Pが登場した瞬間歓声に包まれた。

「みんなアルバム買ってくれましたー?もう始めちゃっていい?聞くなって感じだよね(笑)この30分はアルバムからたくさんかけたいと思うのでみんな楽しんでいってくれると嬉しいです!」と彼が挨拶をすると、オープニング曲として「Enchanted」が流れ出した。アルバムの1曲目に収録され、静かなイントロから始まるこの曲は歌が入っていないインストゥルメンタル。リズムに合わせて手拍子が起き、続いてアルバム表題曲「デスクトップ・シンデレラ feat. 初音ミク」へ。

まるでタブレットの画面をスワイプしているように曲がスライドして繋がり、次から次へとかけかわっていく。本当にスムーズで心地いい。

「これね、アルバムの新曲なんですけど、僕個人的に気に入ってるんで聞いてもらっていいですか?」と「Beautiful Nightmare feat. 巡音ルカ」がかかる。ふと会場を見回すと、仕事帰りであろうスーツ姿の人々が目についた。とにかく楽しそうに飛び跳ね曲に身を委ねていて、一日の疲れなんて関係ないよなあと思いながら彼らの嬉しそうな表情を眺めた。


「これもアルバムの新曲です!」と次のナンバーは「Yeah! Yeah!! Yeah!!!」。実はこの日が初めてのインストアライブだったという八王子P。誰でも初めてのことには多少なりとも不安を感じると思うのだが、会場に集まったファンを前に笑顔でジャンプをしている彼の姿からはそんなものは微塵も感じず、本気で楽しんでいるということが伝わってきた。

メジャー4枚目のアルバムをリリースしたことに関して「みなさんのおかげです!ありがとうございます!」とファンへの感謝を伝え、「下の階に迷惑がかかるギリギリのところを攻めていきましょう!今日は来てくれてありがとうございました!」とラストに八王子Pが初めて動画サイトに投稿した楽曲「エレクトリック・ラブ」を披露。大きな拍手が送られるなか「ありがとうございましたー!」とファンに手を振り八王子Pはステージをあとにした。あっという間の30分だった。

少ししてから、八王子Pが再び登場しサイン会がスタート。印象的だったのは、ファンたちの交流だ。自由にイラストを描くことができるコーナーが壁に設けられていたのだが、そこに初音ミクのイラストを描いている人がいたり(声をかけて写真を撮る人もいた)、手にした初音ミクグッズをきっかけに会話が広がっていたりして、同じライブを楽しんだ人同士で好きなことの話をして盛り上がる光景はなんとも素敵だなと思ったし、うらやましく感じた。

長い列がようやく途切れたところでライブ&サイン会は終了。八王子Pは深く頭を下げて感謝を表し、楽屋へと戻っていった。

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ニューアルバムには、ポップでかわいらしい曲から、中華風の曲、低音が重く鳴り響くEDM感バリバリのものまで、バラエティーに富んだ楽曲が収録されている。ライブを終えた今、頭に浮かんでいるのは「一刻も早く帰宅してスピーカーでこのアルバムを聴きたい」ということ、それだけだ。

文◎BARKS編集部

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