【相思相愛対談】歌い手ろん×イラストレーター秋赤音、「ろんさんが歌う中島みゆきさんも聴いてみたいです」
■明るくて前向きな性格ではないけど、
■そういう自分でありたいから笑顔で歌います。──ろん
── そんなお二人は今回、『ろんかば』のLoppi・HMV限定特典CDに収録の「ドラゴンライジング」では、「シャクネツ」以来2度目のデュエットが実現しましたね。
ろん:「シャクネツ」のときはどっちも女の子だったんですけど、「ドラゴンライジング」はろんが男の子役だったので、とにかくカッコよく歌おうと思っていたんですね。でも、秋赤音さんの歌を聴いたら秋赤音さんのほうがカッコよくて、ろんはだいぶだいぶ悩んで歌いました。完成してみたら、秋赤音さんとコラボできただけでもう、良かったなと。感無量ですっ。
秋赤音:そんなそんな……ろんさんが歌っている男の子パートに“嘘じゃね?”っていうセリフがあるんですけど、そこをろんさんのショタ声で是非聞きたい…!と思っていたので、念願叶って私も感無量です。女の子パートを歌った私は、下手にカワイイ声を出したら気持ち悪くなりそうだったので、普段通りに歌うしかなかったっていう。
ろん:いえいえ、やっぱり素敵でした。ろんは、秋赤音さんって本当にすごい方だと思うんですよ。さっきも言いましたけど、声もイラストも個性的で魅力的で。『ろんかば』の制作中も、秋赤音さんに描いていただいたジャケットをデスクトップ画像にしたり、ツイッターのアイコンにしたり、携帯の待ち受け画面にしたりとか。秋赤音さんのイラストに応援してもらったからこそ、頑張れましたから。
秋赤音:ちょっともう……泣きそうです、本当に。でも、私も『ろんかば』が完成する前から、デモ音源をずっと聴かせてもらっていて、「最高だな」って。その後もいろいろとイラスト制作が切羽詰まった状況だったんですけど、デモ音源、クロスフェード、コラボした「ドラゴンライジング」をずーっと聴きながら頑張っていましたもん。ホント、ありがとうございます。
ろん:こちらこそありがとうございます!
── もうお互いに好きが止まらない(笑)。ちなみに、秋赤音さん的に一番背中を押してもらえるのは、『ろんかば』の中ではどの曲なんでしょう。
秋赤音:「RPG」ですね。原曲をあまり聴き込んだことがなかったんですけど、ろんさんが歌った「RPG」を聴いたら、あらためてめちゃめちゃ良い歌だなって思えて。元気になれます。
ろん:聴いていただく方に元気になってほしいなという想いから「RPG」を1曲目にしたりもしたので、そう言ってもらえて本当に良かったなと。歌詞がすごく良いですよね。前向きで。
秋赤音:そう、前向きですよね。
ろん:ろん自身は明るくて前向きな性格ではないんですけど、そういう自分でありたいという理想はあって、歌うときもニコニコ笑顔で歌っていたので。それがたくさんの方に伝わったらいいなと思います。
秋赤音:笑顔のろんさんが見えましたもん。
── ね、見えます。“明るくて前向きな性格ではないけど、そういう自分でありたい”とおっしゃいましたけど、そういうろんさんが歌うから、言葉たちが胸に強く響くんだろうなとも思います。
ろん:その言葉、すごく嬉しいです。
── それからですね、せっかくの機会なのでお聞きしてみたいのが……ニコニコ動画を出発点にこれからより幅広く活躍されるであろうお二人が見る、ニコニコ動画、J-POPそれぞれの魅力とはどういうものなのかということなんです。
ろん:“歌ってみた”は、嫌いな人も好きな人も自由にコメントを書いてみんなで盛り上がるものだし、音楽というより動画なんですよね。一方、J-POPというのはCDにパッケージされて、耳で聴くもので。個人的には、楽しみ方が全然違うんです。
秋赤音:うんうん、その通りだなって思います。確かに、“歌ってみた”はコメントがあってこそのものだし。
── 投稿した側としては、コメントで気づかされることがあったりとか?
ろん:あります。たとえば“今度はこういう声でこういう曲を歌ってほしい”っていうコメントがあれば、その通りのことをしてみることもあるし。
── チャレンジの場にもなると。
ろん:そうです。とっても面白いです。
秋赤音:私はわりとヒネくれているので、“こういう曲を歌ってください”っていうコメントがあったら、逆にその人が予想もしていないような曲を歌ってみようとか思っちゃったりしますね。だから、ろんさんとは逆の意味でのチャレンジができたりします。
── なるほど。どちらにせよ、お二人にとってそういう場所はすごく大事だったりするんじゃないでしょうか。
ろん:そうですね。楽しい遊び場というか。
秋赤音:深く考えたことがなかったけど……うん、遊べるし、刺激があるし。楽しい、かけがえのない場所です。
── ちなみに、“こんなJ-POPの曲も歌ってほしい”という声があったら、また応えていただける可能性は?
ろん:もちろん、なんでも歌いたいです。求められると応えたいタイプなので。私なんぞでよければ、何でもやります!
秋赤音:個人的に中島みゆきさんが好きなので、ろんさんの声でしっとり歌い上げてもらいたいですね。「地上の星」とか。
ろん:そう言っていただけて嬉しい。「地上の星」、秋赤音さんにすごく似合いそうだなって、今、思いましたけど。ろんは、秋赤音さんにもいろいろなJ-POPのカバーをしてもらいたいです。あと、「ドラゴンライジング」でコラボさせていただいたことで芽生えた想いがありまして……秋赤音さん、今はイラストに集中していて歌は歌われていないんですよね?
秋赤音:そうですね。
ろん:なので、あまり言えないかなと思いつつ……これからも一緒に歌わせてもらいたいなという気持ちも、すごく強くあります。
秋赤音:うわぁ……マジっすか。嬉しさのあまり、大声で叫び出したい気分です。これはパソコンの前に座ってる場合じゃないですね、声出ししていかないと!
◆ ◆ ◆
[秋赤音プロフィール]
秋赤音(AKIAKANE)
通称「平成の歌う絵師」。2011年TOY’S FACTORYから『antinotice』でデビュー。2012年4月1stアルバム『ぼろぼろな生き様。』、11月には2nd『DRAGONFLY』、2014年には3rd『SQUARE』を発表するなど音楽活動が盛ん。人気フォークデュオ「ゆず」や「渡辺麻友」など数々の人気アーティストのCDジャケットを手掛ける。TBS『金スマ』のOP(キャラクターデザイン&構成)も手掛け、最近では、2014年グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞した歌手「LORDE」の公式MVを制作。
2015年08月26日発売
Jacket Illustration:秋赤音
■初回限定直筆サイン入りストラップ同梱盤
WPCL-12183 ¥2,600+tax
■通常盤
WPCL-12172 ¥2,200+tax
[Track List]
1.RPG(SEKAI NO OWARI) produced by 亀田誠治
(作詞:Saori/Fukase 作曲:Fukase 編曲:亀田誠治)
2.そばかす(JUDY AND MARY) produced by 恩田快人、鳥海剛史
(作詞:YUKI 作曲:恩田快人 編曲:恩田快人、鳥海剛史)
3.午前8時の脱走計画(Cymbals) produced by ミト(クラムボン)
(作詞:土岐麻子 作曲:沖井礼二 編曲:ミト)
4.スピカ(スピッツ) produced by ジミーサムP
(作詞:草野正宗 作曲:草野正宗 編曲:ジミーサムP)
5.First Love(宇多田ヒカル) produced by keeno
(作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル 編曲:keeno)
6.ESCAPE(MISIA) produced by フルカワユタカ
(作詞:MISIA 作曲:MISIA・SAKOSHIN 編曲:フルカワユタカ)
7.ブルーバード(いきものがかり) produced by 鈴木Daichi秀行
(作詞:水野良樹 作曲:水野良樹 編曲:鈴木Daichi秀行)
8.ENDLESS STORY(REIRA starring YUNA ITO) produced by おさむらいさん
(作詞:Dawn Ann Thomas 日本語詞:ats- 作曲:Dawn Ann Thomas 編曲:おさむらいさん)
9.JOY(YUKI) produced by ジミーサムP
(作詞:YUKI・蔦谷好位置 作曲:蔦谷好位置 編曲:ジミーサムP)
~Bonus Track~
10.スイートマジック(2015 Summer ver.) produced by Junky
(作詞:Junky 作曲:Junky 編曲:Junky)
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