全英プログレ・アルバム・チャートがスタート
全英チャートを集計するOfficial Charts CompanyとUKで唯一のプログレッシヴ・ミュージック専門誌『Prog』が提携し、毎月、オフィシャル・プログレッシヴ・アルバム・チャートを発表していくことになった。
◆テーム・インパラ『Currents』画像
前月のセールスを集計したTop 30が、9月からOfficial Charts Companyのサイト(OfficialCharts.com)と『Prog』誌で公開されるという。『Prog』誌のエディター、ジェリー・ユーイング氏は「プログ・アーティストは、いつだって音楽の慣習の境界線を押し広げてきた。そうすることにより、彼らの多くがベスト・セラーで影響力のあるアーティストとなった。プログは1970年代で終わっていない」と話している。
記念すべきUK初のプログレッシヴ・アルバム・チャートの1位を飾ったのは、オーストラリアのバンド、テーム・インパラの3rdアルバム『Currents』だった。2位にミューズ、3位にロジャー・ウォーターズがチャート・インした。
<Official Progressive Album Chart>第1弾のトップ10は以下の通り。
1.テーム・インパラ『Currents』
2.ミューズ『Drones』
3.ロジャー・ウォーターズ『Amused To Death』
4.ジョー・サトリアーニ『Shockwave Supernova』
5.パブリック・サービス・ブロードキャスティング『The Race For Space』
6.フェイス・ノー・モア『Sol Invictus』
7.シンフォニー・エックス『Underworld』
8.ピンク・フロイド『The Endless River』
9.Tim Bowness『Stupid Things That Mean The World』
10.ナイトウィッシュ『Endless Forms Most Beautiful』
また、Official Charts Companyは新チャートのスタートを記念し、21世紀に入ってからのプログレッシヴ・アルバムのトップ・セールス30枚のランキングも発表した。トップ10は以下の通り。
1.ミューズ『Black Holes & Revelations』
2.ピンク・フロイド『The Dark Side Of The Moon』
3.レディオヘッド『OK Computer』
4.ケイト・ブッシュ『Aerial』
5.ジェフ・ウェイン『The War Of The Worlds』
6.エール『Moon Safari』
7.シガー・ロス『Takk』
8.マイク・オールドフィールド『Tubular Bells』
9.ジェネシス『Selling England By The Pound』
10.フレーミング・リップス『Yoshimi Battles The Pink Robots』
音楽を分類するのはいつだって難しいが、今回もプログレの定義は幅広い。
Ako Suzuki
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