【イベントレポート】<未確認フェスティバル>、優勝はShout it Out

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2015年8月30日(日)、新木場STUDIO COASTで<未確認フェスティバル>が開催された。御存知の通り、10代アマチュア・アーティストがしのぎを削る音楽の甲子園で、この日ファイナルステージで頂点に輝いたのは、Shout it Outだった。

◆<未確認フェスティバル>画像

ステージでは、オープニングアクトとしてグッドモーニングアメリカが登場し会場を温めた。未確認フェスティバルにかけて、たなしんは“未確認たなしん”としてシルバーの全身タイツで登場、客席の真ん中から、お客さんをかきわけながらステージへあがり、おなじみの「3,2,1ファイヤー」の掛け声でパフォーマンスを披露した。



金廣真悟は、「10代の時に会ってバンドを結成して、30歳越えても同じメンバーでやってるなんて誰も考えてなかったと思う。みんなと同じ頃の年の時は就活、結婚とか、まわりの皆が大人になっていくようで、将来の不安を抱えているのは自分1人だって思ってました。音楽がすごい好きで、まわりを無視して打ちこめて、気付いたら仲間やライバルがいて…たなしんさんはこうなっていました。昔は好青年だったのに。自分の目の前にあること、好きなことだったらいいんだけど、ひとつひとつ越えていくことが大事。俺らもまだ途中です。皆が仲間でライバルです。一緒に戦っていきましょう。」と語った。

10代アーティストファイナリスト達の渾身のパフォーマンスが繰り広げられ、最後にはゲスの極み乙女。がゲストライブを実施、その後に授賞式で優勝バンドとしてShout it Outの受賞が発表された。

大阪のバンドというShout it Outは、今回3回目の挑戦で、2年間の思いを15分で吐き出し、見事優勝を勝ち取った。「本当に今日までバンドを続けてきてよかったです。未確認フェスを背負っていけるバンドになりたいです。これからもよろしくお願いします。」と喜びを表した。



優勝発表後の囲み取材では「今日ライブをしていたゲスの極み乙女。さんや、グッドモーニングアメリカさんに肩を並べられるような存在になりたい。決勝の舞台での演奏は過去の思いを全部背負うという気持ちでしたが、ウィニングライブはこれからに向けて歌いました。他の10代と肩を並べているようではダメ。圧倒的なバンドになっていたい。大きなものを背負ってしまったが、それをバネにもっともっと成長したい」と語った。

彼らがバンドで大事にしていることは「抗う力」だという。「閃光ライオット」に出場し負け、2014年には閃光ライオットを見に来て、下からステージを見て、死ぬ気で頑張ろうと決意したという。逆境がバネになったわけだ。

未確認フェスティバルの特別審査員も素敵なイベントに心動かされたようだ。

「エモーショナルな展開でしたね。3カ月かけての審査には参加していなかったから、ここ1カ月でフラットに観られました。誰もが納得できる内容だったかと思います。グランプリに選ばれなかったバンドがだめということではない。素敵なイベントでした!」──日高央

「5年ぐらい審査員やらせてもらっているが今までで一番言葉の力を感じる回でした。ここは音楽の甲子園だとしたら…楽器を練習したら優勝できるものではない。野球を練習して優勝できる高校球児とは違います。バンドマンはここで何を叫ぶかが重要。歌詞であったりMCであったり、そういう言葉がすごく伝わった。グランプリのShout it OutはMCと歌詞の力がすごかった。すごくいいものを見せてもらいました」──いしわたり淳治

「この夏いろんなフェスにいったけど、未確認フェス一番心動かされました。みんな絶対に音楽は辞めないで欲しい」──菅野結以


















■未確認フェスティバル
『SCHOOL OF LOCK!』では、2008年から2014年まで10代アーティスト限定の音楽の甲子園『閃光ライオット』を開催し、Galileo Galilei、ねごと、片平里菜など、多くのメジャーアーティストを輩出。そんな『閃光ライオット』の意志を受け継ぎ、新たなパートナーに「タワーレコード」「NTTドコモ」「レコチョク」が展開する「Eggsプロジェクト」を迎えて、この夏『未確認フェスティバル』が始動。「曲や詩を作ってみた。弾いてみた。歌ってみた。そして誰かに届けたくなった。」そんな想いを抱く「未完の才能」が全国から集結する、唯一無二の音楽フェスティバル。
http://www.tfm.co.jp/lock/mikakunin/artist.html
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