【ライブレポート】山崎あおい、22歳の目標に「浮気される」

ポスト

MVの公開が終わると、アルバムジャケットと同じワンピースに着替えた山崎あおいがステージに再登場。客席からも「可愛い!」と、歓声が上がる。そして後半は、「ほめられたくないワンピース」「ピンヒールベイビー」「shibuya cynic」「ツマサキ」と、新曲を次々に披露していく。色温度低めのライトに照らされて金色に輝く髪に、ワンピースで、愛器のテイラー214ceを抱いた姿。彼女が憧れる“彼女”と重ねてしまいそうな光景をも作り出しながら、ライブは、定番ナンバーの「レイコさん」で、この日一番の盛り上がりを迎えた。


「今年、花火大会に絶対行きたいと思っていたんですけど、結局行けずで。でも行けなかったっていうのは悔しすぎるので、花火大会が終わった直後の河川敷に、人混みに逆走して、警備員さんに怪しまれながら、そこでビールとフランクフルトだけ食べて帰るっていうのをしたんです。そこで、あまりにも自分がやっていることが寂しすぎて、泣いてしまいまして(笑)。川沿いってセンチメンタルになるじゃないですか。花火の後だから、みんな楽しそうだし。センチメンタルを最近すごく感じたんですけど、その時に、頭のなかでずっと流れてた自分の曲を最後に歌いたいなと思います。」

そんなMCで、最後まで笑いをとっていきながら、山崎は「花火のあと」でライブ本編を締めくくった。


前年の21歳バースデーライブ同様に、「アンコール!」「あおい!」のコールや、「ハッピーバースデートゥーユー」の合唱に独特なタイミングで入る「はい!」の合いの手。“このアーティストにして、このファンあり”ともいえる、エンターテインメント性に富んだ声援を受けてのアンコールでは、バースデーケーキの登場というサプライズもありつつ、数分前にMVが初公開されたばかりの「ナインスではじまる恋」を、今度はバンドで初披露する。

「今日はみなさん楽しんでいただけましたでしょうか。私も今日すごく楽しくて、22歳、最高の誕生日を過ごせたかなって思います。みなさんに祝われて、やっと実感が沸いてきました。また、近いうちにお会いできたらなって思います。」── 山崎あおい

誕生日直前にはデビュー3年目も迎えた山崎あおい。自分の作品をもっと多くの人のもとに届けるため、これまでとは違ったスタイルに挑戦して作り上げたコンセプトミニアルバム『ピンヒールベイビー』は、9月16日にリリースとなる。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

この記事をポスト

この記事の関連情報