ナオト・インティライミがミュージカル初出演。『DNA-SHARAKU』2016年1月上演

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2016年1月より新国立劇場中劇場ほかにて上演されるミュージカル『DNA-SHARAKU』に、ミュージカル初出演となるナオト・インティライミと、俳優・小関裕太がW主演することが発表された。

NHKエンタープライズ創立30周年記念事業として行なわれるこのミュージカルは、ビル・ゲイツやホーキング博士らが警鐘を鳴らすシンギュラリティが起こると言われる2045年と、さらにその先の未来、そして現在、さらに過去という4つの時代を舞台とした物語だ。「天地明察」「光圀伝」などを著し、「攻殻機動隊ARISE」ではシリーズ構成と脚本をも担当する冲方丁の原案で、『カルメン』『ピトレスク』等で注目を浴びている小林香が演出を手がける。さらに音楽には井上ヨシマサ、映像にはライゾマティクスの齋藤精一が参加。最新の映像技術を駆使した新たなミュージカルとなる。

上演決定に際して、冲方丁、小林香、そして主演のナオト・インティライミと小関裕太のコメントは以下のとおり。

「日本の文化を主題としたミュージカル。その壮大な提案に心躍りました。日本文化の特質を、私は「自由・遊び好き・好奇心」であると見ています。日本人は古来、身分を問わず才能を育む自由を当然のものとし、多種多様な人材を輩出してきました。また、難解な学問をも庶民の楽しみとしてしまう遊び好きの精神が、高度な教育を可能としました。そして、他国の文化を貪欲に吸収する好奇心が、日本の底力となってきたのです。今、ミュージカルという様式を我がものとし、高度なテクノロジーによる娯楽技術をもって、日本独自の文化に変えて送り出す。その試みに胸を躍らせています。」── 冲方丁(原案)

「これは、オモシロイ日本を守るために奇想天外なことをやってのける、ごくフツーの人々の物語です。戦争を繰り返す愚かな人間に呆れた人工知能は、人間の最初で最後の切り札である<創造力>を奪います。政府の言論統制と表現規制のなかで、創造力、フィクションは現実を変えられるのか……舞台の上でやってみたいと思います。劇中と同じくキャスト・スタッフも異種格闘技戦で、豪快に傾(かぶ)ける座組みですし、NHKエンタープライズならではの映像技術も登場しますので、どうぞ楽しみにしていてください。」── 小林香(演出・脚本・作詞)

「初めてのミュージカルへの挑戦ということで、武者震いしております。強力な共演者、スタッフの皆様に、「ミュージカルとはなんぞや」をビシバシご指南いただきながら、精一杯自分の持ち味も出しながら、立ち向かっていきたいと思います。4つの時代を行き来するワクワクするファンタジーな世界。その物語を通して、自分の未来、自分がいなくなってからの世界のことを考える、とても貴重なきっかけになる機会であると感じております。」── ナオト・インティライミ

「初めてこのお話のことを聞いた時、ものすごく巨大な隕石が胸に飛び込んできた気分でした。音楽界、ミュージカル界、ダンス界、テレビ界など様々なジャンルで僕が尊敬している方々の中で今回役を生きられることがとっても嬉しくて興奮しております。
そして4つの時代を飛び回る壮大な世界観の中で、浮世絵をはじめとした“日本の美”を感じられる優美なミュージカルになると確信しています。全力で参加させて頂きます。心から離れないエンターテイメントを作っていきたいです!」── 小関裕太

『DNA-SHARAKU』あらすじ

2116年、人工知能が支配する日本。そこでは「創造する心」が否定されていた。感情の高ぶりは同時に争いも生み出すため、社会を不安定にさせるというのだ。人工知能の判断に従って、未来政府は日本人の持つ豊かな「創造する心」を根絶やしにするため、タイムトラベルで過去に遡り、危険とみなした人物を捕らえては抹殺を繰り返していた。中でも必死に探していたのは謎の絵師といわれた、東洲斎写楽。やっきになって写楽を探そうとする未来政府は、二人の青年を追手として選び出す。2016年に生きる柊健二(ひいらぎ けんじ=ナオト・インティライミ)と2045年に生きる結城連(ゆうき れん=小関裕太)。人工知能に選び出された二人の青年は、自らの創造する心と引き換えに「写楽」を探し出すことを命じられる。1793年に送り込まれた二人。しかし幕府の出版統制や文化弾圧と戦いながらも「面白いこと」を追求する江戸の人々と出会い、二人は写楽を守るため、未来政府と戦う決意を固める。
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