【ライブレポート】<情熱大陸フェス>大阪公演開幕、「あっつい一日になると思います」

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葉加瀬太郎がイベントアドバイザーを務める夏フェス<情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'15>の大阪公演が8月1日(土)、万博記念公園もみじ川芝生広場にて開催された。

◆<情熱大陸フェス>大阪公演 画像

フリージング・ハイボール片手に「元気~? 暑いぞ~!」と本イベントのホスト役も務める葉加瀬太郎がステージに登場した。「体調管理に気をつけて、あっつい一日になると思いますが、どうぞ、よろしく! 乾杯っ!」と高らかに開会宣言。いよいよ、14年目を迎える<情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'15>のスタートだ。


トップバッターは出演者の中で最年少であり、<情熱大陸フェス>初参戦の家入レオ。15,000人のオーディエンスで埋まった広い会場を見渡し「うちわの数がスゴい(笑)!」と驚きながら、「(このイベントは)お客さんとして見に来ていたので、出させていただいてすごく嬉しいです!」と感謝の言葉を伝えた。また、家入の母親と葉加瀬は同い年だそうで、葉加瀬曰く「娘を見守るような気持ちでがんります!」と「Silly」を共演するなど、8月19日リリースの新曲「君がくれた夏」を含む全5曲30分のステージでトップの重責を果たした。


続いては<情熱大陸フェス>の裏番長的存在となる12年連続出場の押尾コータローの登場だ。チェリスト柏木広樹の新アルバム収録曲「モモの唄」をいち早く披露したほか、2014年秋に大阪一円で開催された<大坂の陣400年天下一祭>のテーマ曲「Legend~時の英雄たち~」を演奏するなど、縁ある大阪公演だけに「エイ、エイ、オー!」のかけ声にはオーディエンスも「エイ、エイ、オー!」と勇ましく応じるなど、熱いステージが繰り広げられた。


サブステージとなるJOUNETSU STAGEのトップバッターは初参加のUSAGIだ。ふたりは「思い起こせば15年前、唄を歌おうと決めてから、こんな大規模な会場でライブが行えるなんて! 今日が一番テンションが高いです!」と出演の感激を表現した。そのステージはストリートライブで鍛えただけあって、大観衆を前に物怖じすることがない。貫禄すら漂うパフォーマンスを見せつけて初ステージを見事に飾った。


そして、BONANZA STAGEには2014年に続いて2回目の参加となるMay J.が登場。お馴染み「Let It Go」で会場が大爆発するなど、この日ここまでで一番の盛り上がりを見せた。葉加瀬太郎との共演曲は8月5日リリースの新曲「Sparkle」。2014年の共演では葉加瀬がアナ雪の女王エルサ役に扮して登場して場内を爆笑の渦に包んだが、2015年は「敬意を表して」と黒の燕尾服という正装でMay J.との共演をより美しいものとした。


「<情熱大陸フェス>ってお祭りだと思うんですよね。こんな雰囲気に合った2曲を聴いてください!」と客席に語りかけたのは、2014年に続いて2回目の参加となるクリス・ハート。会場に集まった誰もが知っている「やさしさに包まれたなら」「どんなときも」を披露して会場を盛り上げた。コラボコーナーでは葉加瀬に加え、May J.も参加。「I Believe」の共演は迫力ある2人の声量が会場を圧倒した。


続いてはJOUNETSU STAGEの常連、7回目の出演となるカサリンチュだ。メインステージを指差しながら、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」のメロディーに乗せて、「そろそろあっちに行きたいな~! あっちにいけるのいつになるだろ~!」と自虐ネタで観客の笑いを誘うなど、さすがのエンターティナーぶりをみせた。


柴田淳は、2010年の札幌会場以来、5年ぶり3度目の参加となる。雄大なナンバー「雲海」で幕を開けた彼女のステージは晴れた大きな空と広大な会場に相応しいもの。葉加瀬とは「道」で共演し、柴田淳にとっては珍しいノリのいいナンバー「ノマド」で締めた。<情熱大陸フェス>に戻って来られたのが本当に楽しそうに感じさせるステージでもあった。



「今日は(サポートメンバーに)、尚之が来ておりますので、F-BLOODの曲を!」と藤井フミヤ。そして披露されたのは藤井兄弟の共作曲「白い雲のように」だ。会場は総立ちとなり、うちわを左右に大きく振ってこれに応える。壮観な光景にフミヤも「皆さんが扇いでくれたので涼しいです。これだけの人がうちわを振るって圧巻!」と驚きの声を上げた。そして葉加瀬との共演曲は、懐かしのディズニー映画「ヘラクレス」の主題歌「Go the Distance(1997年リリース)」だ。葉加瀬が映画のキャラクター、ヘラクレスに扮して登場すると場内大爆笑。この興奮も冷めやらぬなかに「(コーラスの)アマゾンズのキレイどころお2人と、尚之もおりますのでチェッカーズの曲でも!」と「ミセスマーメード」へ。イントロの藤井尚之のサックスが響き渡っただけで会場は悲鳴にも似た歓声が渦巻いた。


JOUNETSU STAGEに現れたのはフラメンコ・ギタリストの沖仁だ。「<情熱大陸フェス>をイメージして書き下ろした」という本邦初公開の新曲「乱れ咲きフローレス」で会場を盛り上げた。


BONANZA STAGEには、<情熱大陸フェス>の常連メンバーであり、9回目の出場となる鈴木雅之が登場。「日本一野外ステージが似合わない男、ラブソングの王様、鈴木雅之です!」と2015年も3ピースのスーツにエナメル・シューズ姿でステージに姿を現した。鈴木にとって<情熱大陸フェス>は、今秋、再始動するゴスペラッツが10年前にここで生まれるなど、思い入れの深いフェスだという。なかでも特に印象に残っているのは「さだまさしのステージだった」そうで、さだが鈴木に書き下ろした「十三夜」を葉加瀬と共に歌う場面に会場がじっくりと聴き入る。後半は、「今度は音楽でタイムスリップです。1980年代の曲です。もっと楽しみましょう!」と「め組のひと」へ。イントロが流れた瞬間に会場は大いに盛り上がり、ラストは大瀧詠一作「夢で逢えたら」でしっとりと締めた。



<情熱大陸フェス>もいよいよ終盤へ。名前がコールされただけで会場内から大歓声が響いたのは、お祭り男ナオト・インティライミだ。1曲目の「ナイテタッテ」からフル・スロットルで、MCもハイテンション。「タカラモノ~この声がなくなるまで~」では「アニキを紹介します!」と葉加瀬を呼び込みつつ、トークの掛け合いが漫才のように息が合って場内爆笑に。2015年末には4万人を集める初のドーム公演をここ大阪で開催するナオトは、ラストナンバーに「カーニバる?」を披露。オーディエンスもタオルをグルグルと振り回し、ステージと客席が完全に一体化したような凄まじい盛り上がりとなった。


JOUNETSU STAGEのトリとなる初出場のMs.OOJAは、アカペラで登場するという演出に客席が沸いた。そのライブの中心は8月19日リリースのカバーアルバム『THE HITS NO.1 SONG COVERS』収録曲をメドレーで歌うというもの。ラストは「翼」で葉加瀬太郎のステージへバトンを繋いだ。


大トリはもちろん葉加瀬太郎だ。「エトピリカ」から始まり、「情熱大陸」で終わるという構成はいつも通りだが、2015年はひと味違う。なんと自分のステージにもコラボコーナーを設けたのだ。その相手はMay J.。世界の歌姫セリーヌ・ディオンと共演した「To Love You More」を披露したステージは、セリーヌ以外で演奏するのはこれが初めてとのことで、ビッグなサプライズプレゼントに観客も大喜びとなった。ラストナンバー「情熱大陸」の演奏が終わると、出演者がステージに集結。あの鈴木雅之がスーツではなくTシャツ姿で登場し会場を湧かせた。

最後は全員で客席に向かって挨拶。全13組のアーティストが6時間以上にわたって熱い競演を繰り広げた大阪公演が大盛況のうちに幕を閉じた。<情熱大陸フェス>東京公演は8月22日、夢の島公園陸上競技場で開催される。お楽しみに。

■<情熱大陸フェス大阪公演/主な演奏曲>
2015年8月1日(土)@大阪 万博記念公園もみじ川芝生広場

01.【家入レオ】
君がくれた夏
Silly(with 葉加瀬太郎)
Shine 他
02.【押尾コータロー】
モモの唄(with 柏木広樹)
Big Blue Ocean(with 葉加瀬太郎・柏木広樹)
Legend~時の英雄たち~ 他
03.【USAGI】(※=JOUNETSU STAGE)
当たり前じゃないってこと
イマジン 他
04.【May J.】
Let It Go-English ver.
Sparkle(with 葉加瀬太郎)他
05.【クリス・ハート】
やさしさに包まれたなら
どんなときも
I Believe(with May J. 葉加瀬太郎)他
06.【カサリンチュ】(※)
やめられないとまれない
故郷(ふるさと)他
07.【柴田 淳】
雲海
道(with 葉加瀬太郎)
ノマド 他
08.【藤井フミヤ】
白い雲のように
Go the Distance(with 葉加瀬太郎)
ミセス マーメイド 他
09.【沖仁】(※)
禁じられた遊び
乱れ咲きフローレス/他
10.【鈴木雅之】
恋人
十三夜(with 葉加瀬太郎)
純愛
め組のひと(with 葉加瀬太郎)
夢で逢えたら(with 葉加瀬太郎)
11.【ナオト・インティライミ】
ナイテタッテ
タカラモノ~この声がなくなるまで~(with 葉加瀬太郎)
カーニバる? 他
12.【Ms.OOJA】(※)
Be…
カバーメドレー(朝がまた来る/慟哭/真夏の夜の夢)


13.【葉加瀬太郎】
エトピリカ
To Love You More(with May J.)
情熱大陸

■アサヒビール presents <情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'15>

【東京公演】
2015年8月22日(土)東京・夢の島公園陸上競技場
開場11:00/開演12:30(終演予定19:30)
ブロック指定 ¥8,800/小学生¥1,200/未就学児無料(税込/レジャーシート付)

【出演アーティスト(出演回数)/出演会場】
■BONANZA STAGE■
※葉加瀬太郎(14)
※藤井フミヤ(9)
※柴田淳(3)
※押尾コータロー(12)
※May J.(2)/ 大阪・東京
※ナオト・インティライミ(3)
※miwa(2)
※家入レオ(初)
※クリス・ハート(2)
■JOUNETSU STAGE■
※沖仁(2)
※カサリンチュ(7)
※USAGI(初)
※LE VELVETS(初)

【情熱大陸フェス10人Tシャツ/参加クリエーター(50音順)】
小山薫堂/紫舟/堤大介/葉加瀬太郎/水野学/水戸岡鋭治/May J./森永邦彦/山口晃/ヤマザキマリ

◆<情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'15>オフィシャルサイト
◆<情熱大陸フェス>10人Tシャツ販売サイト
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