【ライブレポート】Mrs. GREEN APPLE、「僕らも頑張るんで、ついてきてください」

Mrs. GREEN APPLEが、7月20日にメジャーデビューミニアルバム『Variety』リリース記念パーティー＜Variety is Variety＞を渋谷eggmanにて行なった。本公演は、対バンにHOWL BE QUIETを迎えての2マンライブだ。そのオフィシャルレポートをお届けする。

◆Mrs. GREEN APPLE ライブ画像

　　◆　　◆　　◆

チケットがソールドアウトした満員の会場に、まず登場したのはHOWL BE QUIET。「言うことねぇな！楽しもうぜ！最後までよろしくね！」と早くも会場の空気を盛り上げていく。

彼らは「ミセス『Variety』リリースおめでとう！みんなもミセスのお祭り祝いに来てくれたんでしょ？こんなにたくさんの人が来てくれて嬉しい！」と語り、新曲や11月にリリースした「BIRDCAGE.EP」から「ライブオアライブ」を披露。HOWL BE QUIETは、「今日のこと、忘れんなよ。楽しかったこと、忘れずに、しっかり持ち帰って、明日からまた生きような」と全10曲を演奏しMrs. GREEN APPLEへバトンを渡した。

続いてMrs. GREEN APPLEが登場。「Mrs. GREEN APPLEです！よろしくねー！」という大森元貴（G＆Vo）の一言に会場からは割れんばかりの大きな歓声が起こる。「リスキーゲーム」からスタートし「我逢人」「HeLLo」と立て続けに披露した。

藤澤涼架（key）が「渋谷eggmanにお越しの皆さん、改めてMrs. GREEN APPLEです！僕たちも今日を楽しみにしてきました！楽しみましょう！」と挨拶をして、そのまま「WaLL FloWeR」へ。会場限定リリースの1st ミニアルバム『Introduction』から「スターダム」「藍」を、続いて『Variety』から「L.P」を披露するなど、これまでのMrs. GREEN APPLEの成長を存分に見せつけた。

リリースパーティーということもあり、途中では普段MCをしないメンバーからの声も。若井滉斗（G）は「これからもガツガツ盛り上げるんで、よろしく！」とコメントし、高野清宗（B）が「まだまだライブ続きますが、元気残ってますか？一緒に楽しみましょう！」と声をかけると、それぞれのメンバーの名前が会場から叫ばれる。高野は「こんなのされたことない」と恥ずかしそうにはにかみ、会場からは温かい笑いが起こった。

「アンゼンパイ」「No.7」では観客とのシンガロングで盛り上がると、一転、「ゼンマイ」「日々と君」では、しっとりと聞かせる。

藤澤から、8月より始まる赤色のグリッターとのツアー＜赤と緑のホショクツアー＞の話があると、ここで、まだ話していなかったメンバー紅一点の山中綾華（Dr）が「後半戦突入！じゃんじゃん行きましょう！」と煽り、そのまま「愛情と矛先」へなだれ込む。まだリリースされていない楽曲ながら、観客からは多くの手が上がった。

休むことなく、「VIP」「ナニヲナニヲ」を披露し、会場の温度が上がったところで、大森の「お待ちかね！」の声と共に、『Variety』表題曲の「StaRt」へ。

「3月にこのイベントを発表してから、今日まで本当に楽しみにしていたのですが、楽しみにしてたことは終わってしまうのです。今日を楽しみにしてたからこそ、今日になった瞬間寂しくて。終わっちゃうのは寂しい。みんながいつまで俺らを好きでいてくれるか分からないけど、今が楽しければOKだなという気持ちにさせてもらいました。僕が言っていることを目をキラキラさせて聞いてくれる、こんな幸せなことはないです。今好きでいてくれたら、それでOKです。ありがとう。」と大森が感謝を伝え、本編最後の曲「パブリック」へ。大森が、“人間”を思って作った歌だという本楽曲は、強くそして優しく会場に響きわたった。

アンコールが始まると「12月に東名阪でワンマンツアーをします！」という嬉しいお知らせが。大阪Music Club JANUS、名古屋ell. fits all、そして恵比寿LIQUIDROOMという3会場での開催が発表されると、客席は拍手と歓声で答えた。

「色々決まってきてるけど、一緒に成長できたらと思ってます。色々な葛藤を抱えてるけど、僕らも頑張るんで、ついてきてください。」と意気込みを述べ、「CONFLICT」を披露。続けて、「音楽じゃ世界を変えれないかもしれないけど、“こんにちは”って笑顔で言うことで、人の心は変えられる。こんな世界を生き抜いていこうね。」と、『Variety』のジャケット写真のモチーフにもなっている「道徳と皿」を披露。Mrs. GREEN APPLEは全18曲を惜しみなく披露し、大盛り上がりの中リリースパーティーは幕を閉じた。

※高野（B）の高は旧字体

PHOTO：hajime kamiiisaka